はるの魂 丸目はるのSF論評


さようなら、いままで魚をありがとう
SO LONG, AND THANKS FOR ALL THE FISH

 ダグラス・アダムス
1984


「銀河ヒッチハイク・ガイド」シリーズの第四弾である。壊れたはずの地球に帰ってきたアーサー・デントは、そこで懐かしい人、はじめてであった愛しい人、はじめて出会う変わった人に出会う。ちょっとした一言が壊れたはずの地球をゆるがし、ちょっとした出会いで恋に落ちて、でれでれしてしまう。その頃、かつてアーサー・デントを爆発する直前の地球から連れ出したフォード・プリーフェクトはちょっとした危機に落ちていた。その危機から脱したとき、ふとアーサー・デントのことを思い出したのだった。
 ふたたび地球を舞台に、アーサー・デントの冒険がはじまった、のかなあ。
 そして、その地球には大いなる秘密が、ある、の、かなあ。
 宇宙の究極の問いへの答えである「42」について、進展は、ある、の、か。
 ところで、この原稿なのですが、
 ただいま工事中につき、
 ごめいわくを、おかけします。
 あ、鬱のロボット、マーヴィンは、どこ、か、に、いるの、かなあ。

 ダグラス・アダムスが描く、究極の「イルカ」小説が、参上! した、かあ。


(2006.10.25)




TEXT:丸目はる
monita@inawara.com
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