はるの魂 丸目はるのSF論評
コンラッド消耗部隊 タンタロスの輪
THE EXPENDABLES THE RINGS OF TANTALUS
リチャード・エイヴァリー
1975
21世紀後半、人口増加に対して、国連はエクスペンド計画を実行。クレイトス計画によって植民星を確保、コンラッド消耗部隊が確保した星には物質移送機によって新たな植民者が送られた。そして、消耗部隊は新たな植民星候補地に送られた。彼らを送った後に、責任者は部隊にテロリストが紛れている可能性を発見。隊長であるコンラッドにその情報を伝える。冷凍睡眠から目覚めたコンラッドは、副官とともに対策を考えつつも、本来の目的である植民星の調査と、植民可能な場合の惑星確保のための行動をはじめた。
コンラッド消耗部隊の第二作である。ついこの前に、古本屋さんで買った。第一作は読んでいない。ネットで調べると、「クレイトスの巨大生物」「タンタロスの輪」「ゼロスの戦争ゲーム」「アルゴスの有毒世界」が翻訳されているらしい。エドマンド・クーパーが本名で、リチャード・エイヴァリーは別名義のようである。
70年代のヒーローものである。
軽く、楽しく読める作品。
人類に都合のいい植民星が見つかることについては、ま、あまり気にせずに、楽しく読みたい作品である。「キャプテンフューチャー」などもそうだが、第二作から読んでも何の不都合もない。すばらしい。
(2009.10.01)
TEXT:丸目はる
monita@inawara.com
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