はるの魂 丸目はるのSF論評


サリーはわが恋人
NIGHTFALL TWO

アイザック・アシモフ
1969



 短編集である。ロボットも出てくる。動かないロボット、世界を統べるコンピュータのマルチヴァクも出てくる。この短編集は、NIGHTFALL AND OTHER STORIESを日本で二分冊にした後半である。であるから、本書は、NIGHTFALL 2 である。NIGHTFALL といえば、「夜来たる」である。後に長編化されているが、オリジナルは短編の作品で、それが収められているのがNIGHTFALL ONE 「夜来たる」である。実は、この短編集を持っていない。読んでいないのか、どうしたのか、こちらもまた忘却の彼方である。
 さて、本書「サリーはわが恋人」の表題作は、自動車型ロボットというか、陽電子頭脳付き自動車の物語である。喋らないが、意志はある。そんな自動車たちの愛らしい物語をどうぞ。
 そうそう「戦争に勝った機械」に出てくるマルチヴァクと太陽系連合軍司令官と、その取り巻きたちの会話も捨てがたい。


(2010.05.02)




TEXT:丸目はる
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