はるの魂 丸目はるのSF論評
明日を超える旅
JOURNEY BEYOND TOMORROW
ロバート・シェクリイ
1962
30世紀に残るジョーンズの旅行記の記録である。21世紀、ジョーンズはアメリカ人の両親の仕事で、太平洋上に浮かぶ一小島に育った。その島に他のアメリカ人はおらず、父の死後、父の仕事を太平洋電力会社からの要請で引継、25歳まで働いていたが、事業が停止され、彼は首に。彼は恋人を置いて、アメリカに旅立つこととした。そして、ジョーンズの物語がはじまる。そのタイトルだけでも頼もしい。
ジョーンズ旅に出ること
ラムとジョーンズ、会見のこと
国会調査摘発委員会
いかにジョーンズは裁かれたか
ジョーンズとワッツと警官の話
ジョーンズと三人のトラック運転手
精神病院でのジョーンズの冒険
ジョーンズはいかに教え、なにを学んだか
ユートピアの必要
いかにしてジョーンズは政府機関の一員となったか
オクタゴンでの冒険
ロシアの話
戦争の話
いかにしてラムは陸軍に入隊したか
アメリカからの脱出
旅路の終わり
二十世紀がいかにばかばかしいことの連続であったか、軽く楽しませてくれる。
(2010.05.02)
TEXT:丸目はる
monita@inawara.com
(スパム防止のため、全角表記にしています。連絡時は、半角英数にてお願いします)
●作家別●テーマ別●執筆年別
トップページ