08月08日土曜日 1998年8月1週 (はる食日記)
1998年8月1日(土) 曇り(山梨某所)
山梨某所の農家に遊びに行く。友人が共同で土地を購入することとなり、そこに案内してもらった。農家は有機農業者で、
農薬をひとつも置いていないのだが、問題は、その周辺である。山梨には勝沼と同じようにブドウやモモなどを専業で栽培している生産者が多い。
日本の気候では、どんなに恵まれていても、果樹は病気になりやすく、また、出荷時に見た目を要求されるために農薬をたくさん使用する。そこでも、
ブドウ、モモ園が広がっており、夜明け、日中を問わず農薬がここかしこで散布されていた。1日中農薬の匂いがする。
東京の悲惨な空気を避けて来たものの、どっちがいいのやら…。
もちろん、悪いことばかりではない。野菜は豊富にあり、料理は楽しかった。また、泊まった農家とは別の農家兼地方議会議員の家で、カボチャ、
ナスの天ぷらをつまみに、自家醸造ワインを飲ませていただいた。これは、絶妙なものであった。1年寝かせてあったワインは琥珀色をしており、
香りはさわやかで、口にするとただのワインではなく、どうやらブドウ酵母に加え自然に麹系の菌も入っていたようで、日本酒のような香りもある。
よい発酵をしている。たっぷり飲ませていただき満足。
ところで、移動に際し、乗り換えの駅で弁当を購入するつもりだったのだが、なんと、
東京近郊の駅ホームではまっとうな駅弁を販売していないのである。がっくりと立ち食いそばをたべる、我々ふたりと友人。味は、言うまでもない。
食:8時、ご飯、残り物のおかずと、味噌汁、納豆。
食:12時、駅の立ち食いそば。
食:14時、ビール、キュウリのナムル。
食:18時、ワイン、カボチャとナスの天ぷら、そば。
食:21時、カレーライス。
カレーライス…豚バラ肉を使用。タマネギ、
ニンニク、ショウガ、スモモ、人参をベースに煮込む。別鍋でズッキーニ、ピーマン、インゲン、ナス、ジャガイモを煮、後に入れる。
最後にバジルをちらして完成。野菜はすべてありもののみ。
8月2日(日) 晴(山梨某所)
夢で緑のヘビ3匹に追われ、引き戸を閉めて難を逃れた。
庭の草取りを手伝う。ミミズ、ヨトウガの幼虫、カマキリ、バッタ、卵をかかえたクモなどと親しむ。
食:8時半、ご飯、ワカメと小松菜と豆腐とインゲンの味噌汁、カレーの残り、インゲンのごまよごし、ナスの炒め煮、キュウリのナムル。
食:14時、ご飯、味噌汁の残り、叩きキュウリの中華酢味噌和え、バーベキュー(牛、豚、キャベツ、タマネギ、人参、ジャガイモ、ピーマン)、
カレーの残り、砂ギモの塩焼き、ポップコーン、ビール。
食:22時、インスタントラーメン(大根、葉っぱ、キャベツ、卵入り)、ご飯。
8月3日(月) 晴 東京
水底に弁当をつくってもらった、うれしいなっと。今日から3日間、いろんな人たちに会い、しゃべることになっている。それから、
一番苦手な人の話をずっと聞くこともしなければならない。
夕食の甘鯛の干物は、貰い物。静岡県の内浦漁協で干物を作り、冷凍セットで宅配してくれるのだ。一番高そうなものを最初に食べる。
食:8時、ご飯、ナス味噌煮、ズッキーニの天ぷら、ワカメと菜っぱの味噌汁。
食:12時、お弁当、ご飯、梅干し、ナス味噌煮、ズッキーニの天ぷら、サンマの蒲焼き、かつおぶし醤油、ジャガイモのスパイス焼き。(私)
食:14時、インスタントラーメン(水底)
食:20時、ご飯、枝豆、ほうれん草とワカメの味噌汁、ナス味噌煮、ズッキーニとナスの中華風ピリ辛、ジャガイモスパイス焼き、かつおぶし醤油、
大根おろし、甘鯛の干物。
8月4日(火) 晴のち曇りときどき雨
1日中クーラーの中にいると、身体がだるい。
昼は、お弁当が出た。精進系であり、胃にもたれなかったのが幸い。
食:8時、お茶漬け。(私)
食:12時、お弁当、胚芽入りご飯、梅干し、野菜の天ぷら、高野豆腐の野菜巻き煮、酢の物、香の物、昆布のつくだ煮。
食:12時、そうめん(水底)
食:19時、ご飯、ユッケジャン、ポテトサラダ。
ユッケジャン…牛肉、豆もやし、ほうれん草、
人参、大根、いんげん、ニラ、ネギ、きのこが入った、とっても辛くてニンニクたっぷりの鍋。ご飯を入れても、かけても美味。
8月5日(水) 晴のち一時雨
加工食品や使用期限のある商品に、00や01の表示が増えてきた。西暦2000年であったり、
2001年であったりするわけで、子どもの頃からSFばかり読んでいた人間として、時々どきっとさせられる。そうか、あの未来にいるわけだ、
と思いつつ、SFも予言できなかった個人用電子計算機の普及に新鮮な感動を覚えなおしたりする。ネットワーク社会は予言されていたが、
パソコンは誰も思い至らなかったのだよ。しかし、次第にパソコンがネットワーク化されようとしており、ここに来て、
なるほど間違いではなかったとも思える。
バイオテクノロジーは予想より早く進歩しており、バイオハザードやクローンによる社会問題も遠い将来のことではあるまい。
統一の権力による支配は進んでいなくても、大きな企業による人や権利の囲い込みは進んでいて、
だんだん逃げ場がなくなっていくことに気づかされる。
別に新しいミレニアムが来るからというわけではない。現実に、西暦を使用していない国や地域も数多くあり、日本だって、元号が生きているし、
ちょっと前までは皇紀などというものも使用されていた。
この皇紀などは、インドネシアのバリ島で使用されているバリ・カレンダーに、西暦、バリの暦、仏歴などとともに今も時を刻んでいる。
しかし、西暦を使わない人々さえも、地球を取り巻く人類の社会システムに影響を受けないわけではない。
食:8時半、お茶漬け。
食:13時、バイキングのお昼。
食:20時、ご飯、ユッケジャン豆腐入り、枝豆、ポテトサラダ、油揚げ焼き、ワカメのゴマ炒め。
8月6日(木) 晴のち一時雨
「広島原爆の日」というニューステロップが出る。かつて私は7年ほど広島に住んでいた。その頃の「原爆」と、東京に住んでからの「原爆」には、
受ける感じが異なる。とても違和感のある言葉にしか聞こえない。それは、テレビに映される平和公園や記念式典の光景が、
とても嘘っぽいからかも知れない。早朝、深夜、そして、街のあちこちで、
まったく何もない道のまん中や辻や建物に向かって手を合わせている人の姿は、そこにはない。
戦後50年経っても毎日のように、被爆当時の証言者を被爆手帳をもらう必要から探している人のニュースが流れるわけでもない。
理念としての被爆、核兵器と、現実の体験には埋めきれない溝がある。
阪神大震災もそうだろうし、世界の飢餓もそうだろう。
想像力と現実のすきまは、とても、難しい。
大阪から、大学時代の友来る。数人で集まって飲む。
食:12時、ご飯、ユッケジャン、ワカメのゴマ炒め。
食:17時、ご飯、ユッケジャン(水底)
食:19時以降、飲み会。
8月7日(金) 晴
日本海側各地で水害。韓国でも水害。依然、不安定な気象状態が続く。この水害で、米の被害は大きい。それでも、
米不足にならないのが、輸入を義務づけられている今の日本の姿である。ますます、米の生産と消費が減っていくのだろう。
食:12時、焼きそば
食:17時、みたらしダンゴ、焼き鳥(つくね、レバ、皮)
食:20時、カレーライス、キャベツの千切り、ところてん、納豆。
焼きそば…豚肉、キャベツ、ネギ、ニラ、人参、
ピーマンを炒め、味付けする。それとは別に、中華麺を焼き付ける。最後に混ぜ合わせたもの。
カレーライス…鶏肉、タマネギ、ニンニク、
人参、インゲン、ジャガイモ、ナス、唐辛子、ズッキーニ入り。
8月8日(土) 晴
私の父が上京。東京駅周辺で昼飯を食べる。と言っても、例によって飲み会となり、酔っぱらう。夜中になって、
腹が減ってきたのでカレーライスを食べる。
食:12時、料理とビールと酒。あとでスパゲッティ。
食:0時過ぎ、カレーライスコロッケ添え。
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08月15日土曜日 1998年8月2週 (はる食日記)
1998年8月9日(日) 曇
また、寒い日に戻り始めた。長崎の日。髪を切りに行く。
今日は、ベルギーワッフルについて。もうずいぶんと下火になったが、ベルギーワッフルとやらが流行している。ベルギーワッフルの原料は、
現在の日本で容易に手に入るものばかりであり、かつてのナタデココのように、一度流行して、
その後廃れたために原産国のフィリピンで零細農民や中小企業が困ったということもないだろうから、はやろうが、廃れようが気にはならないのだが、
ひとつだけ、困ることがある。
それは、あの匂いである。
ベルギーワッフル店は、ずいぶんと遠くからその所在が分かる。鼻を突く、べっとりした甘ったるくてくどい匂いがあたり一帯によどんでいるからだ。
業務用の香料入りマーガリンバターがこげる匂いである。
一度、この匂いをかぐと、鼻の奥に、悪い油とともにこびりつき、気持ちが悪くなり、咳込んでしまう。最悪なのは、料理街の1階にある場合で、
おいしい餃子や中華料理などを食べに行っても、下からこの匂いが立ち上ってきて、せっかくの食事がだいなしになることもあった。
よもや本国ベルギーでこのような香料入り人工油を使っているとは思えないが、いかがだろうか。そして、
他の人々はこの匂いがなんともないのだろうか。
行列ができているもんなあ。
夕飯は久しぶりに気合いを入れてつくる。
食:14時、カレースパゲッティ、ナス、ピーマン添え、ご飯付き。
食:20時、ご飯、ワカメと大根と葉っぱの味噌汁、海苔の自家製佃煮、焼きなす、切り干し大根の煮付け、カレーの残り、納豆、太刀魚の味醂干し、
ポテトサラダ。
食:23時、スモモのコンポート(水底製)
8月10日(月)曇りのち晴
昨日よりは暑くなったが、それでも涼しい方だ。
スイカを食べる。大きなナスと出会う。あまりにも大きかったので写真にとる。いたずらは水底の領分。
食:12時、朝鮮冷麺、ご飯、切り干し大根、太刀魚の味醂干し、海苔佃煮、ポテトサラダ。
食:20時、ご飯、豆モヤシとレタスのコチュジャン入り味噌汁、豆モヤシのナムル、豚肉入り野菜炒め、海苔の佃煮、太刀魚の味醂干し煮、
切り干し大根、ゆでとうもろこし、たくあん。
太刀魚の味醂干し煮…
太刀魚の味醂干しは丸ごと1本を腹開きの味醂干しにしたもの。ボリュームがあり、思うところがあって、醤油、味醂、酒、砂糖で煮てみる。
それをご飯にのせ、山椒を少々ふりかけると、なんとなく、蒲焼き風になるではないか!
8月11日(火) 晴
さらに暑くなる。しかし、雨が降っている地域も多いようで、韓国では地雷が流されて大騒ぎになったり、
中国では揚子江が氾濫して伝染病が蔓延する事態になっている。新潟でも雨がひどい。
ぬか漬けが今期初物。遅いがしかたがない、昨年の秋に眠らせておいたぬか床を起こすのが遅くなったのだ。バリ島に行ったり、
天候不順だったりしたからな。しかし、起こしてみたら、実によい状態で、数回の捨て漬けで食べられるようになった。初物はキュウリ。
食:12時、ご飯、韓国インスタントラーメン(豆モヤシ、豚肉、ニラ、いんげん、レタス入り)、豚肉入り野菜炒め、海苔の佃煮。
食:21時、酢豚、ご飯、豆腐とワカメの味噌汁、海苔の佃煮、ぬか漬け(きゅうり)、モロヘイヤのとろろ、キャベツのナムル、
ナスと油揚げの炒め煮、たくあん。
酢豚…豚肉を揚げる。人参、インゲン、
タマネギ、ピーマン、トマト、ズッキーニを下処理の上、炒める。酢をかける。紹興酒、醤油、ケチャップで味をととのえる。
8月12日(水) 曇
暑い1日。都心に出ても人が少ない。電車もすいている。毎日こうだといいのに。映画『ガダカ』を見る。静かなSF映画である。
遺伝子操作を受けていない自然出産の「神の子」である主人公が、遺伝子操作=先天的能力至上主義の社会で、宇宙をめざすという映画である。
交通事故で車椅子生活を余儀なくされた遺伝子エリートの身代わりとして、宇宙開発会社に入り、様々な困難を乗り越えていく。
未来都市が出るわけでも、宇宙船がでるわけでもない。50年代をそっくり未来に置き換えたような設定で、物語は静かな緊張を含みながら続く。
運命がすべてではない。主人公を演ずるイーサン・ホークのまじめさが、このインディーズと思える設定の安っぽい映画に格調を与えている。
食:8時、お茶漬け、ぬか漬け(私)
食:13時、そうめん、みょうが、ご飯、酢豚、キャベツナムル、ナスと油揚げの炒め煮、コロッケ、肉団子(購入)。
食:20時、ご飯、豆腐とインゲンとモロヘイヤの味噌汁、キャベツと豚肉の炒め物、酢豚、ぬか漬け、たくあん、納豆、海苔佃煮、
キャベツのナムル。
8月13日(木) 晴
世の中はすっかりお盆。
食:12時、九州棒ラーメン(レタス、ワカメ、インゲン、モロヘイヤ入り)、チャーハン、豚キャベツ炒め。
食:18時、パン、お菓子、ビールなど。ジャンク。水底は、チャーハンの残り。
チャーハン…鶏のミンチ、タマネギ、ニンニク、
トウモロコシ、ピーマン入りでサンバルやニョクマムなどで味付けし、最後にオムレツをのせたもの。
8月14日(金) 曇
食:13時、スパゲッティ、ナス、鶏入りトマトソース。
食:20時、ご飯、油揚げとワカメの味噌汁、納豆、ナスのコンソメ煮、油揚げの焼き物、きゅうりのぬか漬け、
トウモロコシとインゲンの醤油バター炒め。
8月15日(土) 晴れのち雨
友人宅にてお盆パーティ。独身男性2名(3名の予定がひとり体調を崩してしまった)と、ホストの夫婦+子ども1名に我々。
料理は我々の担当である。前日からがんばって料理をする。(水底)
チャプチェ…韓国風春雨野菜炒めサラダ
ルンダン…インドネシア風牛肉のココナッツカレー煮
コドゥンオコチュジャンチョリム…韓国風サバのコチュジャン煮
蒸し鳥風…茹でた鶏モモとキュウリをゴマだれで食べる
生春巻き…ベトナム風生春巻き
(私)
豆モヤシのナムル…韓国の定番サラダ
豚キャベツ炒め…うむ、これは日本料理かなあ、豚バラとキャベツを塩こしょうで炒める
ポテトサラダ…これも日本料理になっているよね、イモとマヨネーズがマッチ
あんかけ焼きそば…焼きそばを広島風お好み焼きのように堅焼きしたて、野菜たっぷりの中華あんをかける
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08月25日火曜日 1998年8月3週 (はる食日記)
1998年8月16日(日) 晴
久々の猛暑。イベントに参加。
コンビニのおにぎりや菓子パンを食べる。どうしてあんなに塩がきついのか。喉がかわいてしまってしょうがない。
コカコーラがはやるのも分かろうというもの。水膨れになっちゃうよ。
食:9時、12時、ジャンクフード
食:17時、そうめん、つゆ(干し椎茸と鰹節の手作り)、薬味(ネギ、ショウガ)
食:23時、ご飯、味噌汁(ワカメと大根菜)、納豆、サバのコチュジャン煮、ルンダン。
8月17日(月) 晴
暑い、暑い。家で水底が飼育しているカブトムシの幼虫17尾が暑さのあまり、土の上でのたうちまわっていたので、部屋に入れて扇風機をあて、
水を振りまく。しばらくするとようやく地面にもぐり、安心してもぐもぐやりはじめた。ふう。
食:12時、ご飯、韓国味噌汁(豚バラ肉と大根、人参、インゲン、大根葉)、サバのコチュジャン煮。
食:20時、ご飯、野菜炒めイタリアン、野菜煮もの和風、豚肉味噌汁、納豆。
野菜炒めイタリアン…椎茸、ピーマン、
ミニトマト、なすをニンニクとオリーブオイルで炒めたもの。
野菜の煮もの…大根、ジャガイモ、人参、ナス、
インゲンを和風に煮たもの。
8月18日(火) 曇りちょっと雨
不思議な暑さと秋のような曇り空。93年を思い出すねえ。
食:12時、そうめん、つゆ(ナス、キュウリ入り)、ご飯、野菜炒めイタリアン、野菜の煮物。
食:20時、ご飯、豆腐とナスの揚げだし、野菜の煮物、野菜炒めイタリアン、納豆味噌汁(油揚げ、人参、納豆など)、ぬか漬け(きゅうり、ナス)
8月19日(水) 曇
夜はすっかり秋の虫が鳴いている。
食:12時、ご飯、豆腐とナスの揚げ出し、納豆、油揚げの焼いたの。
食:19時、野菜のカレー、ご飯、味噌汁(豆腐とワカメ)、キャベツのサラダ。
野菜のカレー…ニンニク、ショウガ、唐辛子、
クミン、コリアンダー、ターメリック、醤油、ソース、ナンプラー、顆粒スープ、砂糖、人参、タマネギ、椎茸、ピーマン、ナス入り。あ、
写真とるの忘れた。カレーの味がします。
8月20日(木) 晴
今日から私は九州方面へ、水底は名古屋、静岡方面へ。そのため、外食が中心となります。すいませんが、食日記はお休みということで…。
ところで、20日の夜は、水俣の山中にある無農薬茶の生産農家に泊まらせていただきました。ここがいいんです。人も、場所も。泊まったところは、
その人がコツコツと作った「遊び場」で、16畳ぐらいの広さがある小屋。まん中に囲炉裏があり、そこに薪をくべながら焼酎を飲みつつ、
だらだらとおしゃべり。火を見ていると、みんながやすらいでいく。その日は、地元の人や東京の人を合わせて6、
7人が別に自己紹介するわけでなく、いろんな話題に盛り上がっていた。ほどよく酔ったところで、すぐそばの茶畑の畦にむしろを敷いて横になり、
満点の星空を見上げて流れ星を探す、男二人…。
ニガウリとナスのみそいためがおいしかった。
(水底)
朝:6:30 東京駅中央通路・サンディーヌのテイクアイトカレー(\680)、黄金の烏龍茶(\130)
昼:12:30 安城市のスパゲティ屋にて、「とんみそ」(\680)、紅茶
夜:7:30 安城市友人宅にて、「マクルーバ」(アラブの炊き込みごはん)、きゅうり、ひじき煮
おやつ:バナナとキウィのケーキ、マスカットのシュークリーム
8月21日(金) 晴
私の実家、熊本県人吉市に帰りました。そこで、昔の納屋から出てきたお櫃と醤油升があったので、もらい受ける約束をして満足。お櫃は、
樽のように背が高いもので、かぶせ蓋がついている、大所帯向けのもの。2升は軽く入るでしょう。
父親が今年は道楽でニガウリを栽培していたので、数本もらう。
もらってばっかりの帰省…。
(水底)
朝:8:00 トースト(バター添え)、ひじき入り鶏肉だんご、きゅうり
おやつ:シュークリーム
昼:13:00 東海市の友人宅喫茶店にて、特製キーマカレー(雑穀ごはん添え)、梅ジュース、紅茶
夜:20:00 インドネシア風鶏カレー、アラブ風鶏肉のスパイス焼き、ごはんによく合うローストビーフ、きゅうり、
ひじき煮など
8月22日(土) 晴、一時雨
熊本県人吉市は人吉盆地のまん中にあって、夏は非常に暑い。さらに、山の気候なのですぐに変わりやすい。朝は晴れていて、洗濯物が1、
2時間で乾くような天気だったが、昼頃急に曇りだし、雷が鳴り出したと思ったら、とても大きな粒の雨がぽつり、ぽつり、
次の瞬間にはバケツの底が抜けてしまったような大雨と、稲妻、激しい雷鳴となった。
雨粒があたると身体が痛い。ああ、南国の雨だ。
食:10時、ご飯、アジの開き、大根おろし、ナスのぬか漬け、味噌汁。
食:12時半、ざるそば、かけそば。
食:17時、空港の豚カツ定食。
食:24時、赤飯(母親にもらった手作り冷凍品)
(水底)
朝:8:00 ゆうべの残りの鶏カレー
昼:12:00 安城のイタリア料理店にて、スパイシーな野菜スパゲティ
夜:8:00 御前崎の実家にて、刺身盛り合わせ、生しらす、インドネシア風鶏カレー、おくらとモロヘイヤのとろろ、
海ブドウのドレッシング和え、イカ焼き など
おやつ:トップスのチーズケーキとチョコレートケーキ
8月23日(日) 晴
東京の空気は悪い。水も悪い。私も悪い。いや、別に体調は昨日と変わらないのだが。
食:12時、そうめんと、ご飯とレトルトのカレー、キャベツとゴーヤの炒めもの、薩摩揚げ。
食:20時、ご飯、唐辛子入り味噌汁(わかめと油揚げ)、納豆、キャベツとゴーヤの炒めもの、薩摩揚げ。
(水底)
朝:8:00 ごはん、麩のみそ汁、しらすおろし
昼:(記憶欠如)
夜:マクルーバ、トンボマグロの刺身、麩のみそ汁
おやつ:桜棒、梨
8月24日(月) 晴
一人だと、とたんに料理が手抜きになる。水底は旅行中。仕事がたまっていて、1日中パソコンの前に座る。昨夜は、アイザック・アシモフの
『はだかの太陽』を読み直す。『鋼鉄都市』に続く、本格的推理ロボットSFなのだが、なかなかおもしろい。特に、
アシモフは死ぬ前に彼の宇宙観であるロボット物と歴史心理学(宇宙史)ものを融合させて壮大な世界を読者に提供したのだが、
そのふたつの流れを統一するキーになる作品が『はだかの太陽』である。もちろん、『はだかの太陽』を書いたときには、
そこまで具体的な方向性はなかったであろう。他の作品もしかりである。つまり、アシモフは、最後にふたつの作品群を融合させるために、
この作品群の中から、キーを探したはずである。それが、『はだかの太陽』である。そんな視点で読むと、
ひとりの偉大なるSF作家の50年におよぶ思考の旅がかいま見えるようで実におもしろかった。
昨日から、鹿児島の黒豚皮付きバラをずっと煮込んでいる。こしょうを入れただけで白煮であるが、実にいいスープが出ている。一部はカレーに、
一部はラーメンになるであろう。
食:12時、そうめん。
食:20時、ご飯、コチュジャン入り味噌汁(ワカメ、モヤシ、大根)、油揚げ焼き、メンチカツ、焼き鳥3本。
(水底)
朝:ゆうべの残りのマクルーバに目玉焼きをのせたもの
昼:そば(ネギ添え)
夜:8:00 タイ風焼きビーフン、トマトソースのスパゲティ、スパゲティとソーセージのチーズ焼き、わかめのみそ汁
おやつ:イカ焼き、ぶどう
8月25日(火) 晴
暑い。中国産の生姜が大きいので50円などというふざけた値段で売っている。ということで、旬の新生姜や谷中生姜が安い。市販品だが、
大きいので200円とか、谷中で1束100円などと、まことに情けない価格である。
販売価格が50円ということは、中国を出るとき、価格は日本円では1円にもならないだろう。それでも出せるのは、市場が優れているからではない。
単なる経済格差である。
そんなものを輸入するなよ。それで、国内農業を破壊して、誰が喜ぶというのだ。少なくとも、飯を食うわれわれは嬉しくないぞ。
こんなことをするのは、飯を食わないやつらに違いない。
生姜ひとつを買いに出て、ちょっと絶望的な気持ちになる。
ところで、生姜はカレーに欠かせません。
食:10時、梨(水底)
食:12時、きつね丼。(私)
食:12時、金屋駅でコモパンのデニッシュ(水底)
食:13時半、静岡駅の「魚河岸寿司」で、まわるお寿司を数種。紅トロ・赤貝・いわし・玉子など。(水底)
食:21時、カレーライス。(ふたりで)
きつね丼…
油揚げと白ネギを作り置きのそばつゆで煮て、最後に溶き卵でとじたもの。知人のレシピを参考にしてつくる。うまい。いやあ、いいねえ。
カレーライス…
一昨日から煮込んでいた黒豚皮付きバラのスープと肉を利用して、夏野菜のカレーを仕込む。具は、ニンニク、生姜、タマネギ、唐辛子、
トウモロコシ、オクラ、ナス、ゴーヤ。
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08月31日月曜日 1998年8月4週 (はる食日記)
1998年8月26日(水) 晴
どーした天気。残暑が厳しいぞ。渋谷に出かける用事があり、あまりの暑さに苦しむ。
久しぶりにパソコン電話相談室になってしまった。電話だけで、画面を見ながら、シュミレーションして問題を解決する。ううん、
規模は小さいけれど、『アポロ13』に似た気分を味わえる。結局、一番大切なファイルが見つからずに残念。どうして消えたのだろう。
みなさんもフロッピーにデータを入れるときには、必ず、もう一枚同じ物を用意しましょう。フロッピーはあくまで補助手段ですよ。
食:12時、黒豚ラーメン風スープスパ、カレーライス。
食:20時、大根葉とちりめんじゃこのスパゲッティ、カレーライス。
黒豚ラーメン風スープスパ…
黒豚バラ肉皮付きを煮込んでいたスープと肉に薄口醤油、生姜、ニンニクを加え、国産スパゲッティを茹でてラーメン風にして食べる。
国産スパゲッテイは、麺が太くて白く、ちょうど熊本ラーメンや長崎チャンポン麺のかんすい抜きといった感じ。うまい。
8月27日(木) 晴のち雨
台風と梅雨もとい停滞前線の影響で雨が降っている。台風4号は、日本のすぐそばで生まれ、だらだと付近をうろつきながら成長を続け、
湿った南風を日本に供給している。おおっと、今日、北朝鮮の怪獣映画『プルガサリ』を見たのだが、その怪獣は、鉄を食べながら大きくなっていき、
人に迷惑を与えるのであった。台風みたいなやつだ。
ところで、この映画、日本の着ぐるみさんが入ったり、人形作成を手伝ったもので、ずいぶんと公開が遅れていたものだ。
監督もテロップにある人とは、実は違うらしい。
社会体制が社会体制だけに、どこまでまじめに作っていて、どこまでお笑いなのかは、今ひとつ分からないが、笑えます。
食:12時、カレーライス、納豆。
食:22時、そうめん、野菜つゆ、ご飯、鶏皮の佃煮、焼きナス、大根おろしじゃこ。
野菜つゆ…作り置きの麺つゆに、人参、葱、
小松菜、ナスを入れて煮たもの。
鶏皮の佃煮…鹿児島や宮崎のおみやげ品。
鶏の皮をていねいに醤油、みりん、砂糖、酒などで煮てあるもの。うまい。
8月28日(金) 雨のち曇り
断続的に雨が降る。このところ、国会中継がおもしろい。それにつれて、株価が下がっていくのも一興。けっこう白熱していていいよお。やはり、
テレビ中継があると議員も燃えるようで、さかんに「今日はテレビ中継がされており、国民が直接見ているから」という趣旨の発現をしていた。
食:12時、スパゲッティ旧大陸風。
食:20時、ご飯、ワカメと小松菜と油揚げの味噌汁、大根おろしじゃこ、ゴーヤチャンプル風、ポテトサラダ、鶏皮の佃煮、納豆。
スパゲッティ旧大陸風…
コショウをきかせてトマトを使っていないから、この名前。名古屋のインスタントパスタソースに、炒めたニンニクとレタス、炒めたゴーヤ、ネギ、
キノコ、ジャコを具として食べるスパゲッティである。
ゴーヤチャンプル風…ゴーヤ、人参、レタス、
キャベツ、鶏のレバー、ハツを炒めたもの。
8月29日(土) 雨
断続的に雨が降る。朝は地震もあって、嫌になる。東日本のあちこちで洪水になる。NHKがはしゃいでいる。
夕飯はやる気をなくしてしまった。久しぶりに家で酒を飲む。水底がかろうじて、皮蛋豆腐をつくったので華やぐ。
食:14時、そうめん、ご飯、ゴーヤチャンプルーの残り、ポテトサラダの残り、鶏皮の佃煮。
食:20時、皮蛋豆腐、油揚げ焼き、貧乏焼き、ポテトチップス。
皮蛋豆腐…冷や奴の上に皮蛋をのせて、
ごま油などで中華風の香りをつける。生姜がおいしい。
貧乏焼き…具なしお好み焼き。わはは。
8月30日(日) 雨
やる気がない日が続く。
夕方、やる気を出して水底が餃子をつくるという。作業分担は、生地づくりを水底、最後の皮のばしをふたりで、野菜刻みを私が、包みを水底に、
焼きを私で、という具合である。ぐわわわわと作って、どわわわわと食べる。ご飯がすすむ、うまい!
ちなみに、我が家の餃子は、キャベツ、葱、ニラ、ニンニク、生姜に、ほんのちょっとだけ豚肉を入れて作る精進的な餃子である。
さて、南九州では、おからや大豆をすりつぶした呉で汁を作っていただく習慣がある。私がもっとも好むのは、豆腐と油揚げ、
味噌とおからにネギを入れたどろどろの味噌汁である。油揚げの甘さ、おからのどろどろ感が実にうまく、同じ大豆から様々な食感、
味わいが生まれることを実感できる。冬は身体が暖まってよい。かつて、大きなイベントでこれを披露したら、
子どもとおばあさんに大変な人気であった。
食:16時、スイカ、ギンビスのアスパラ。
食:19時、野菜焼き餃子、水餃子、餃子の具炒め、鶏皮の佃煮、味噌汁(わかめ、小松菜、呉汁の素)
8月31日(月) 曇り
まだ、やる気ないぞぉ。でも雨はほぼやんだ。
水底の新ホームページ開設打ち合わせを行なう。ちょっと建設的になってきた。ここ数日粉物の気分なので、今日はお好み焼きである。
さて、これで8月が終わったわけで、我ながらよく続いているもんである。しかし、そろそろ飽きが来たので、
明日からは少々構成を変えて書くことに決めた。どうなるかは、お楽しみである。
食:14時、餃子ラーメン(豚バラと大根、豆モヤシ。ネギ入り)
食:21時、お好み焼き広島風、ご飯、冷や奴。
お好み焼き広島風…
ピザのように重ね合わせる広島焼き。オタフクソースが欠かせません。普通はそばを使いますが、今日はうどん。もっちりしておいしいのだ。具は、
豚バラ肉、キャベツ、豆モヤシ、イカ天、鰹節、青海苔、葱、うどん。