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01月08日月曜日 2001年1月1日~8日 (はる食日記)
1月1日(月)
晴れ。すがすがしい快晴、
きりりとしまる冷たい空気である。明け方、少し風が強くなったので洗濯物を取り込んだ。
年越しは風呂上がりにFMラジオを聴きながら迎えることとなった。その後、遅ればせながら年越し蕎麦を食べる。水底が、冷たい蕎麦をこしらえた。
薬味は葱と山葵、刻んだ海苔。生蕎麦についてきた鰹風味のつゆで食べる。なかなかおいしい。私も台所に立ち、
水底が年末から仕込んでいた鶏だしに、鰹、昆布を入れ、日本酒、みりん、醤油を入れて煮立てたつゆをこしらえ、
そこに袋ゆで蕎麦を入れて一煮立ちさせた。12月に大阪で買ってきた身欠きニシンの煮物と竹輪、葱を添え、かけ蕎麦をつくる。
ニシンがとてもおいしくできていて、蕎麦を引き立てる。満足。明け方眠る。
午後起床、雑煮をつくる。鶏だしとスルメを一晩水につけていたスルメだし、さらに干し海老を合わせて、醤油、みりんでつゆをこしらえ、
餅を焼いて入れる。モヤシ、三つ葉、竹輪を添える。雑煮を食べた後、本格的にご飯にする。水底が仕込んでおいたおでんを取り出す。コンニャク、
じゃが芋、里芋、人参、大根、卵、鶏の手羽先、竹輪、野菜天ぷら、餅を油揚げに包み入れた袋がぐつぐつ我々を待っていた。これに、
残りご飯や残りのおかずを食べる。
夜、お腹がすいたので、やはりおでんなどなどを出して食べた。
仕事をしたり、テレビを見たり、普通のお正月である。
食:1時、年越しそば。
食:14時、雑煮、ご飯、おでん、炒り豆腐、菜焼き、昆布巻き。
食:21時、ご飯、おでん、炒り豆腐、菜焼き。
1月2日(火)
快晴。遠くに富士が見える。明け方眠り、午後になってから起床。終日家にいて仕事をする。1日の夜中、お腹がすいたのでペペロンチーノをつくる。
これは国産比率が低い食べものである。ニンニクは辛うじて国産を使ったが、唐辛子、パスタ、オリーブオイルは輸入品である。
ニンニクをじっくりと油で揚げて使ったらとてもおいしかった。そういえば塩も輸入品だな。今回は、バリ塩を使用。我が家には、高知産自然塩、
沖縄産自然塩(メキシコ岩塩使用)、バリ塩、フランス塩、ハワイ塩などいろんな塩がある。塩はおもしろい。
2日、夕方、ご飯を炊き、玉葱、鶏肉、人参、缶詰のマッシュルーム、ケチャップ、ウスターソース、コショウを使ってチキンライスをつくる。
少し取り分けてオムライスもつくる。おでんとともにばくばく食べる。紅白なますもつくる。
夜、クリームシチューをつくる。鶏肉、人参、玉葱、じゃが芋、キャベツを煮て、市販のルーを入れたもの。冷やご飯によく合うのである。
食:3時、ペペロンチーノ。
食:16時、オムライス、チキンライス、おでん、炒り豆腐、なます。
食:23時、クリームシチュー、ご飯、炒り豆腐、おでん、なます、キムチ。
1月3日(水)
快晴。秋葉原に行く。今回は水底の希望。昼は、秋葉原デパートの中華料理屋でラーメンセットを食べる。メンマやザーサイが手作りだったり、
スープがきちんととってありおいしかった。期待していなかっただけに水底喜ぶ。秋葉原には意外とおいしいものが多い。
帰宅して、夜のご飯は、湯豆腐に菜焼きをつくる。湯豆腐は、豆腐、白菜、長葱で昨夜から昆布と干し椎茸のだしをとっていたもの。菜焼きは、
白菜と油揚げを醤油、ごま油で炒め煮にした定番料理。
食:13時、ラーメンセット(外食、中華料理)
食:22時、ご飯、湯豆腐、菜焼き、おでん、キムチ、クリームシチュー、イクラの醤油漬け。
1月4日(木)
快晴。起きてすぐに免許の更新に行く。失点はないのだが、4年前に車庫法で引っかかっていたので、講習は優良だけど3年更新免許となる。
帰宅して、鍋うどん。昨日の湯豆腐鍋の残りに白菜、葱、油揚げ、うどんを入れ、めんつゆや醤油などを足して最後に溶き卵を入れた。体を温める。
夜はチキンカツ。昨年中にやるはずだった料理である。鶏のもも肉にコショウをふり、片栗粉、溶き卵、パン粉をつけて揚げる。
チキンカツにはキャベツの千切りをたくさん添える。ついでにジャガイモとカボチャも素揚げして食べることとする。
ワカメと豆腐と長葱の味噌汁をつくる。ゴボウ、人参、レンコン、里芋、油揚げの煮物もついでにつくった。だしは干し椎茸と昆布。
肉のかたまりを食べると満腹感が続く。野菜中心だとそうでもないのだが。
食:15時、鍋うどん。
食:22時、ご飯、味噌汁、チキンカツ、煮物、フライドポテト&パンプキン。
1月5日(金)
晴れ。このところ寒い日が続く。夜の月はきれいである。車の整備に行く。中古車でもらってから2年近くになる。
購入してからは丸8年ぐらい経っている。そこで、早め早めに整備をすることにしている。帰宅して、
冷やご飯に昨日の味噌汁を温めてぶっかけてから食べる。それから再び外出し所用を済ます。夜、水底はケーキを焼いていた。
小腹が空いたのでパンを焼いて、昨日のフライドポテト&パンプキンと一緒に食べる。それから仕事。夕ご飯は、
いつものように大麦入りのご飯を専用炊飯土鍋で炊く。土鍋に水を張り、昆布、干し椎茸でだしをとって、白菜、大根おろしを入れて煮る。
豚の挽肉を解凍し、レンコン、里芋をすりおろして挽肉と練り合わせる。ねばりを出すために片栗粉を少々追加し、塩、コショウも入れる。
これをスプーンふたつで団子にし、煮えた鍋にひとつずつ入れていく。肉団子鍋の完成。これがすばらしいできばえである。
口の中に入れるとほろりと溶けてふんわりと広がりすっと喉に落ちていく。酢醤油、柚胡椒、ごまだれなどで食す。
昨日の煮物も味が染みこんで上々の仕上がりである。満足。
食:15時、味噌汁かけご飯、煮物。
食:20時、パン。
食:23時、ご飯、豚肉団子鍋、煮物、チキンカツの残り、プライドポテト&パンプキンの残り。
1月6日(土)
晴れ。昼前に起きて一仕事。郵便局に行って、それから私だけ外出。大学時代の友人宅で新年会。参加予定者が風邪を引き、参加者は3人。
鳥取出身のN谷と関西出身のN田である。N谷が大きなズワイガニ2ハイと小さなズワイガニ数杯、大根、葱、白菜などを自宅から持ち帰ってきた。
N田は地ビール持参。私は、水底のチョコエッグチョコレートケーキとチョコエッグトリュフである。カニである。ビールを飲みながら無口に食べる。
その後、白菜、葱、小さなズワイガニ、大きなズワイガニの殻、鱈、鮭、ホタテを入れた鍋を食べる。さらに、それを葱と卵で雑炊に仕立てる。
食べる。チョコレートケーキを食べる。コーヒーを飲む。午後3時から9時頃までの饗宴であった。それにしても、
昔はもっともっとたくさん食べて飲んだのに、今はこの程度でお腹一杯である。帰宅し、翌日になった頃、一昨日のご飯を葱と味噌豚、
卵で炒めて醤油をたらしたチャーハンにして食べる。水底は、昨日の鍋をベースにクリームソースをつくり、パスタを食べたらしい。
カップ焼きそばも食べたと告白した。
もらい物:梨ジャム。
食:15時、カニ、カニ鍋、ビール、雑炊、チョコケーキ、コーヒー。
食:0時、焼きめし
1月7日(金)
曇りのち雪。夕方から雪が舞い、やがてうっすらと積もる。初雪を見ながら入浴。風情はあるが、これが凍ると大変だ。我が家から車を出すのには、
ものすごく急な坂を上らなけばならない。上れない。もし上っても下らなければならない。下りそこねると、崖から落ちる。下れない。困る。
昼は九州味噌ラーメンに葱とチャーシューをたっぷり入れて食べる。夜は、当初の予定では葱入りお好み焼きだったのだが、寒さのため変更。
鍋にする。昆布、干し椎茸のだし、白菜までは前回と同じ。そこにぶつ切りの大根、皮付きのまま別茹でしてから皮をむいた里芋、葱を入れる。
さらに、鶏の挽肉を解凍し、レンコンをすり下ろし、別の生里芋をすりおろし、塩、片栗粉、胡椒、ゴマを入れて練り、肉団子にする。やはりうまい。
卵ご飯も食べる。水底は卵をそのままご飯に落とす。私は、別皿で大まかにかき回してからご飯に少しずつかける。
食:14時、ラーメン、ご飯、煮物。
食:19時、食パンにマヨネーズを乗せて焼いて食べる。
食:22時、ご飯、鶏肉団子鍋、煮物、納豆、卵。
1月8日(日)
曇りのち晴れ。我が家の近辺では積雪が10センチ以上になってしまった。大変。雪かきをする。幸いなことに雪は朝にはやんでいて、
その後気温が上がったのできちんと雪かきをしておけば、あとは太陽の熱と気温で溶けてくれる。午後、
買い物や水底の妹にネズミを預けにいったりする。ネズミを預けるというのは、実は明日からバリ島に行くからである。
1月27日までバリ島に行くのだ。
食事の方は、午後、鍋うどんを作る。昨日の鍋に冷凍うどんと葱を入れ、醤油などなどで味をつけ、
最後に卵をそのまま月見にして落としたものである。この卵を崩しながら食べるのだ。うまい。身体が温まる。
夜は、ご飯を炊き、焼きめしを作る。具は味噌豚と葱。味付けは醤油。卵は水底妹のところに野菜などとともに持って行ってしまったので、ない。
ちょっと残念。それに、カボチャを茹でて塩、胡椒、ターメリック、コリアンダー、ローレル、粉末調味料などで味つけしたスープをこしらえる。
納豆も残っていたので食べる。
翌朝まで、準備など。
食:15時、鍋うどん、ご飯。
食:21時、カボチャスープ、焼きめし、納豆。
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01月16日火曜日 2001年1月9日~16日 バリスペシャル (はる食日記)
1月9日(火)
晴れ。午前2時過ぎに水底がそうめんを茹でた。
うまそうに食べていたので、対抗して韓国風インスタントラーメンに浅葱を入れて食べる。生協が作っているラーメンだが、韓国風というだけあって、
唐辛子が中国産らしい。色はあまりでていないのにとにかく辛い。本当の韓国インスタントラーメンならば、辛さばかりがたつことはない。
韓国産唐辛子には別の風味とうまみがあるのだ。
早朝5時、外に出て、坂道を確かめてみる。凍結していると車が通れないのである。今朝は、
6時に一緒にバリ島に行くカメラマンで水底友人のSが来ることになっているのである。Sの車で成田へ。
成田周辺には広い駐車場を経営しているところが多く、値段はまちまちである。長期間ならば固定料金のところがよい。
我々はいつも6千円台のところに依頼している。さて、チェックインは、開始早々に並び、一番前の席を押さえる。というのは、ガルーダ・
インドネシア航空を利用するのだが、エコノミーの後半が喫煙シートになっているからである。いまやめずらしい喫煙シートである。当然、
禁煙シートの後ろも煙草の煙が入ってくるのでできるだけ前の方がうれしいのだ。無事チェックインを済ませ、ベンチでおにぎりを食べる。
残りご飯で水底が梅おにぎりを握っておいてくれたのだ。Sが持ってきたおいしいポンカンを食べ、一満足。あとは出発を待つばかり。
寝ていなかったので、機内では食事をのぞくとほとんど寝ていた。機内で出たのは、日本のミカンジュースとナッツ。そして機内食にチキンかビーフ。
以前はウナギが出ていたのだが、どうやらメニューを変更したらしい。水底は洋食のチキン。焼き鳥の下に甘めのご飯が敷いてあり、パン、プリン、
サラダのセット。私は和食のビーフで、牛肉の照り焼きにシメジ、ブロッコリー、人参、ご飯のプレートに大福餅、サラダのセット。
飲み物には緑茶をいただく。途中でもう一度飲み物のサービスとなったらしいが、私は寝ていた。その後、
さらにコンビニ風鮭おにぎりとお茶のサービスがある。へえ、あのパックおにぎりがこんなところにも登場するのだ。びっくり。
一度ジャカルタに降り、再び機内へ。今度はインドネシアの山ミカン味ジュース。これはうまい。それから機内食。今度は選べない。鶏肉のカレー、
ご飯、茹で野菜、パン、サラダ、バナナケーキ、クルプック。サンバルがついていて、うまい。さて、
クルプックはこれからよく出てくると思うので書いておくと、エビ入りの揚げ煎餅である。日本でいうとふわふわの揚げかき餅といったところか。
これとご飯を合わせるのがインドネシア風なのである。カレーの鶏肉が実にうまかった。インドネシアに来たという実感が湧く。
パンもなかなかのうまさ。
現地時間8時半にバリ、テンパサール到着。迎えを頼んでいたK君が別の客を乗せて待っていた。夜、
連絡を入れておいたいつものホームスティに到着。おみやげを渡し、再会を喜び、バリコピを飲んで寝る。寝る前に、
水底が飛行機内にデジタルカメラを忘れてきたことが発覚。水底落ち込む。明日、一応、ガルーダに電話を入れてみよう。
本日は満月。夜中に皆既月食となるはずである。バリの空は雨期のため曇り。雲の薄くなったところから月が顔を出す。美しい月。
それほど暑くないが、乾燥して寒い日本から、湿気の高いバリ島へ来て、身体が混乱している。寝付けないかと思ったが、やがて眠りにつく。
食:2時、私)韓国風インスタントラーメン、水底)そうめん。
食:8時、おにぎり、ポンカン、缶のお茶。
食:13時、機内食。
食:16時、おにぎり(機内)、お茶。
食:19時、機内食。
(時間は現地時間。以下同じ)
1月10日(水)
ウブッ2日目。実質的には初日。朝は曇り。豚の血で野菜を和えたラワールやつくねをへらにつけたような魚のサテ、
豚の脂身や肉や皮や内臓などの揚げ物のナシチャンプルーでウブッの食事は幕を開けた。もちろんごちそうである。おいしくいただく。
豚の脂身のソーセージを揚げたものはとてもおいしかった。宿の女主人の心遣いである。ご飯の盛りが多かったのだがほとんど食べる。
フルーツサラダはパパイヤ、バナナ、パイナップル。雨期はフルーツの季節なのでとてもおいしい。一段落してから外出。
スケジュールを大まかに決めるための準備をする。昼は、いつもの食堂に行く。水底は、
そこで一番のお気に入りである鶏の唐揚げとサツマイモのフライ、サラダのプレートにご飯を選ぶ。鶏肉にはトマトソースがかかっている。
私はナシゴレン。つまり焼きめしである。こちらには、目玉焼きとクルプック、豚のサテにガドガドソースのようなピーナッツ辛みだれがついたもの。
美味。鶏がおいしい、野菜がおいしい、素材がおいしいし、料理方法はシンプルで、香辛料を的確に使ってあるからとてもおいしい。まいった。
その後、ネットカフェへ。どこでも日本語が使えるようになっていて驚く。さらに、
持ち込みのパソコンでも同様にアクセスできるようになっているので驚く。早速設定を教えてもらい、接続。何度か失敗したがそのうち成功。
これでほぼ通常通りの作業ができる。午後2時頃から土砂降りの雨。宿の女主人が持っている小さなおみやげ屋に行き、そこで水底とSに合流。
女主人からロングパンツをもらう。感謝。2時間ほど、彼女が病気の治療のため1度2カ月ほど行っているアメリカでの体験談を聞いて盛り上がる。
フリーマーケットで販売したり、あちこちで働いてお金を作っているのだ。そのバイタリティには頭が下がる。
今日は彼女がナシゴレンを作ってくれることになった。夕飯をごちそうになる。それにしても大雨で、道は川のようになり、
ずっと雨宿りをしていた人たちも午後5時過ぎにはあきらめて動き出した。我々は傘があったので6時頃に動く。ナシゴレンの夕飯をいただき、
そのまま3人で会話。私は本を読み、日記を書き、メールを打つ。雨は降り止まない。今日は1日、ほとんどなにもしなかった。
なべてこの世はこともなし。『遙かなる地球の歌』クラーク読了。
食:8時、ラワールのナシチャンプルー、フルーツ、コピ、テ。
食:13時、私)ナシゴレン、フルーツジュース、水底)鶏の唐揚げトマトソース、サツマイモのフライ、フルーツ、ご飯、エステ。
食:19時、ナシゴレン、テ。
1月11日(木)
ウブッ3日目。午前中は雨。午後になって雨がやみ、人々が動き始める。私たちは朝ご飯に女主人のナシゴレンパート2、今度は辛いよ編を食べ、
しばらくぼんやりしてから日常の細々したことを済ませる。女主人が朝、ずぶ濡れになって市場からドリアンとマンゴスチンを買ってきてくれた。
水底はドリアニストである。あの濃厚なねっとりしたドリアンが好きなのである。Sはドリアンを食べると気分が悪くなる。
匂いだけでも頭が痛くなったりするという。昼はパダン料理へ。ムスリム料理であるから豚肉はない。鶏の唐揚げはどこまでもスパイシーでおいしく、
テンペはカリリと揚がっていて、牛筋はねっとりうまい。カンクンは空芯菜。ソースはカレー、唐辛子のチャベはうまい。
これを混ぜて食べるととてもうまい。その後、田んぼの見えるカフェに行き、足を伸ばしてだらだらする。『雨の檻』菅浩江、再読了。夕方、
到着時に会った日本女性が滞在する宿に行く。そこは、一番有名な踊り子姉妹が経営するところで、とてもこざっぱりした感じの宿であった。
長期滞在日本人が多いのでも有名。あいにく不在だったのでそこを辞し、スーパーマーケットまで行って買い物。水底は価格調査。
クノールがカップブブルアヤムを売り出し中だった。ブブルアヤムとは、ブブル=おかゆ、アヤム=鶏肉であるから、
インドネシアの名物料理である鶏お粥のこととなる。これをいわゆる伝統的なカップ麺の容器にどうにかして入れたものらしい。お湯を足し、
最後に卵を落として食べるとされている。早速購入。
それからウブド唯一の生麺屋に行き、中国雲呑麺を食べる。冷たい紅茶も飲む。それから本日踊りのチケットを購入し、
今度は別のところでバナナラッシーを飲みながら時間をつぶす。踊りは、王宮だが、
残念ながら雨期なので屋根のあるところで行われるので音がこもったり、客席まで遠いという不具合もある。踊りを見るならば、乾期である。
踊りの後、くだんの日本人女性と再会し、一緒にカフェに行き遅めの夕食を食べる。ちょっと高級店なのだが、
スタッフが木琴で日本の童謡などを叩いていた。ガドガド、つまり、ゆで卵やゆで野菜をピーナッツ辛みだれで和え、ご飯と一緒に食べる。
スイカジュースがおいしい。
食:8時、ナシゴレン、コピ、テ。
食:12時、フライドチキン、牛筋の煮込み、テンペゴレン、空芯菜。
食:14時、カルダモンコーヒー、バナナパンケーキ。
食:17時、雲呑麺、冷たい紅茶。
食:18時、バナナラッシー。
食:21時、私)ガドガド、スイカジュース 水底)サラソバ、スイカジュース。
朝からナシゴレン。食べろと言われりゃ食べますさ。
1月12日(金)
曇りのち時々雨。終日陽が差さなかった。朝からアヒルの蒸し焼き専門家のところに連れて行ってもらう。アヒルを殺して、羽をお湯につけ、むしり、
内臓を取り去り、ニンニクやショウガ、タマネギ、唐辛子、胡椒などのスパイスと塩を混ぜたものを中と外に塗りつける。ココナッツオイル、
お湯とアヒルを茶色い椰子の根本の茎葉に包み、籾殻と灰の炉に鉄のバケツのような蓋をして12時間蒸し焼きにする。
包んだままの状態でできあがったアヒルの蒸し焼きを宿の人が取りに行き、皿の上で開いてくれる。なんともいえずすばらしい香りがあたりを包む。
ご飯をもらい、3人でぱくつく。身はフォークでいとも簡単にほぐれる。骨からほろほろと身がはがれる。骨の髄まで味がしみている。
そして圧巻なのは、お湯と油に溶けだしたスパイスと肉汁である。このスープは、それだけでご飯が何杯でも食べらる。実に、実に美味である。
半分ほど食べて、あとは宿の人へのお裾分けである。彼らも楽しみにしていたのだ。
朝ご飯は、ラワールのナシチャンプルー、その後、ネットカフェでパソコンをつなぎ、帰ってから一眠りする。午後まで起きない。遅めの午後は、
焼きビーフンで済ませる。それから、女主人の店に行き、彼女の従姉妹と一緒にドリアンを食べる。Sはドリアンが苦手であり、
水底はドリアンに目がない。とにかくドリアンさえあれば幸せな気持ちになるほどのドリアン好きである。私は、
あまり得意ではないがおいしいところも最近わかってきたというところ。メロン、スイカ、パイナップル、パパイヤ、マンゴー、バナナ、柿、美ビワ、
アケビなど、濃厚に様々な果物のエッセンスが詰まっている。発酵しているわけではないのだが、発酵したように複雑な味と香りである。
ある人は腐っているという。ある人は、便所の匂いだという。まさに、その通りである。そして、
水底はぼっとん便所で食べるカスタードクリームと生クリームを混ぜたものという表現をする。まさに、その通りでもある。とにかく、
大変な果物であり、硬い棘に覆われているのもうなずける話である。そして、両替ついでに散歩。腹を減らして、部屋で待つ。アヒルとの至福の時を。
食:8時、ラワールのナシチャンプルー、紅茶。
食:14時、焼きビーフン、パイナップルジュース。
食:15時、ドリアン。
食:19時、アヒルの蒸し焼き、ご飯。
1月13日(土)
晴れのち曇り時々雨。やはり雨期である。晴れていてもすぐに雨が降る。まいるねえ。
今日は朝から宿の女主人の弟が経営する木彫り卸屋に行くことになった。ついでに近くの有名な棚田の美しい場所を訪ねる。木彫り卸屋では、
いろいろ雑談を交わす。もちろん、我々に売りつけるのが目的ではないので、のんびりしたものだ。
欧米の好みと日本の好みの違いなどについて話をする。そこは、我々がいるウブッよりもかなり高いところにあり、
坂をずっと上っていったところにある町だ。そこで、下りはできるだけ歩いて帰ろうと思い立つ。道路沿いにいくつもいくつもの木彫り屋がある。
フルーツ木彫り専門、お面専門、大物専門、小物専門などなど。だらだらと歩いていたが一向にウブッが見えてこない。
しかも途中で雨が降り出してきたのでやむなくベモに乗る。ベモというのは、地元の足となっているミニバスである。
1ボックスカーに座席を取り付け、おおまかな行き先を示しながら、途中で人を拾い、途中で人をおろしていく。たくさん人が乗っているときには、
地元価格×2ぐらいで乗れるが、我々だけだったので地元価格×3ぐらいになってしまった。雨が降っていたのでしょうがない。
そのように価格はあってないようなもので、知っている人、言葉が通じる人、同国人、外国人と値段は異なる。ちなみに、一番高くなるのは、
英語すらしゃべらないのに金だけは持っている日本人である。そして、そのあおりを食っているのは、見た目では判断の付かない台湾、中国人である。
まあ、払える人が払うのはいいことだ。我々のような普通人の金は高いところからすぐに低いところに流れるようにできている。
川を逆行するのはお金持ちだけである。その日は、それで疲れたので主にはそれだけ。
朝は、宿で鶏中心のナシチャンプルー。昼は、パダン料理屋でテンペのカレー煮など。テンペというのは、
クモノスカビで茹で大豆を発酵させた納豆のようなものである。クモノスカビは中国の味噌などに使われるカビであり、白い菌糸が特徴。
菌糸により豆は固められ、柔らかい豆煎餅のようになる。それを揚げたり煮たりして食べるのだ。実にうまい。その後、
ココナッツジュースを飲んだり、トマトとチーズのホットサンド(ジャッフル)を食べる。雨しのぎである。夕飯は、
先日も行った鶏のうまい外国人向け安い料理屋へ。今度は私が揚げ鶏のトマトソースを食べる。揚げサツマイモがこれまたうまい。美味美味。
それにしても雨。
食:8時、鶏ナシチャンプルー、紅茶、コーヒー。
食:13時、揚げ卵、中国風オムレツ、テンペのカレー煮、野菜、ご飯、チャベ、ソース、スイカ。
食:14時、ココナッツジュース、トマトチーズジャッフル。
食:19時、揚げ鶏のトマトソース、揚げサツマイモ、サラダ、ご飯、パイナップルジュース。
鶏の唐揚げトマトソース、揚げサツマイモ、サラダどん。
1月14日(日)
はじめて晴れた。朝から洗濯を出し、メールをチェックし、クタ行きのチケットを購入し、宿でご飯を食べ、バスに乗り、ビーチ沿いの町クタに行く。
クタでは、百貨店でTシャツやポロシャツなど日本で着る服を買い、ケンタッキーフライドチキンでチキンとご飯のセットを食べる。
ケンタッキーフライドチキンでご飯をセットにしているのはすばらしい。
ケンタッキーフライドチキンはもう何年も何年も食べていないので何ともいえないが、
少なくとも記憶にある日本のケンタッキーフライドチキンよりはバリの方がおいしい。
さて、クタに行ったのはもうひとつの目的がある。前回バリ島を訪れたときにウブッで出会ったスンバ島の織物を売る店がクタに移っていたので、
彼らに会いに行ったのである。夫はジャワ出身、妻はスンバ出身で前回は最初の子を妊娠中だった。今回訪ねると、店は少し大きくなり、
卸も本格的にはじめ、子供は1歳を迎えようとしていた。彼らはとても再会を喜び、歓待してくれた。先日、
かつて店があった場所に新たな店を構えた女主人が親切にも、このクタの店に電話を入れてくれた。それで店の所在が明らかになったのである。
その際、水底が電話に出ると相手が覚えていたので水底は大変感激していた。
ウブドに戻ると雨が降り出した。夜は、焼いた鶏にトマトソースをかけたもの、フライドポテトなどを食べる。今回はじめてビールを飲む。
小サイズだったが、久しぶりに飲むビールはおいしかった。
食:8時、豚のナシチャンプルー、フルーツ、コーヒー。
食:12時、ケンタッキーフライドチキンのご飯添えセット、ペプシ。
食:18時、焼いた鶏のトマトソース、フライドポテト、ご飯、ビール、パイナップルジュース。
1月15日(月)
1日ほとんど晴れた。うれしい。Sは隣のロンボク島に行ってしまった。水底は朝ご飯を食べたら昼寝をしてしまった。空は晴れている。
風は気持ちいい。メールをチェックし、洗濯物を出し、しばらくぶらぶらする。水底が起きたので散歩に出る。スーパーマーケットなどを回り、
昼ご飯ははじめての場所に入る。期待していたがちょっと高いだけだった。残念。夜は、女主人がパパイヤと豚の煮物スープを用意してくれた。
青いパパイヤと豚肉の角切りを長い時間、塩やスパイスで煮ている。案外あっさりしていておいしい。家庭料理ではシンプルな煮物や炒め物が多い。
外に出ると味が濃くなり、鮮烈になる。どこでも一緒か。さらに、女主人の実家の近くにあるパダン屋の鶏のカレーを持ってきてくれる。
彼女によれば、この一帯のパダン料理では一番美味しいチキンカレーだと言う。ご飯もたっぷり。ごちそうになってばかりである。
Sには気の毒のことをした。夜、クトゥ君がやってきてその後の打ち合わせをする。『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』村上春樹読了。
初版が出版されたときから3度目か4度目であるが、ようやく今回小説の全体と細部を読んだような気がする。すっきりと頭の中に「世界の終り」と
「ハードボイルド・ワンダーランド」が絡み合いながら溶け込んでいったようである。主人公と同じ35歳という年齢と、
気安く慣れたバリ島でのんびりしているという空気、雨期の湿度がそうさせているような気がする。
食:8時、豚のラワールのナシチャンプルー。
食:13時、タフゴレン、テンペゴレン、ナッツ、鶏のカレー煮、ジャックフルーツの煮物、クルプック、アイスティー。
食:18時、ご飯、パパイヤと豚の煮物スープ、鶏のカレー煮、サンバル、テンペゴレン、タフゴレン、肉ちまきのようなもの、紅茶。
1月16日(火)
曇り。朝は宿で昨日から煮込んであったジャックフルーツのスープというか煮物が付いたナシチャンプルーであった。
昼は山羊の串刺し炭火焼きピーナッツだれと山羊肉、山羊内臓肉のスープにご飯。サテ・カンビンとグレイ・カンビンである。カンビンとは山羊。
毎回おいしく食べに行く、ここは主に地元の人向けの店である。宿でバビグリンのナシチャンプルーを振る舞われる。
近くのギャニャールという町の市場で布地などを買ってくるついでに有名でおいしいバビグリンを買ってきたというわけである。
午後の2時過ぎだったがおいしくいただく。昼を夕方遅くから雨が降る。雨を見て水底は外出する考えを放棄。私はひとりで踊りを見に行く。
インドのヒンドゥー教の流れをくむラーマヤーナ物語の踊りである。シータ姫が出てくる物語。シンプルだがなかなか見応えを感じる。
宿に戻る途中でパダン料理屋により、2つブンクスしてもらう。ブンクスとは包むの意味で、お持ち帰り弁当というところか。
水底にはナスとコロッケと牛肉煮込みと野菜、私はコロッケと鶏の煮込みと野菜である。帰ってからむしゃむしゃと食べる。
『インド三国志』陳舜臣読了。イスラムとヒンドゥーとイギリス、オランダなどの「近代」
がインドを中心に絡み合う1600年代を描いた作品である。インドネシアという国でこれを読むのは不思議な気持ちがする。日本を含め、
1600年代以降は、ヨーロッパ的経済社会とアジア的社会が衝突し、
圧倒的な近代資本主義的経済社会への対応を迫られた日々であったのかもしれない。日本は、その典型的な例であり、
そのアジア的社会に対する裏切りとしか見えない行為は、いまだ償われているとはいえない、ようだ。
食:8時、ジャックフルーツの煮物付きナシチャンプルー。
食:12時、山羊のサテとスープとご飯。
食:14時、おみやげのバビグリン定食。
食:21時、鶏の煮込み、コロッケ、野菜、ご飯。
これも朝。ご飯の盛りのよさを見よ
パダン料理はうまい。ナスもうまい
レストランのバリご飯。テンペ揚げトマトソースなど
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01月24日水曜日 2001年1月17日~24日 バリ島スペシャル (はる食日記)
宿の台所。そこの家族の台所でもある。現在別に新築中
1月17日(水)
曇りのち晴れのち曇りのち雨のち曇り…。
昼時は晴れていたので満足。阪神大震災から6年になる。そういう風に人は年を経るごとに、心に刻んでいく出来事が増えていき、
その分だけ新しいことを忘れるのだろうか。それはともかく、毎日インターネットを使って日本のニュースが読めるのであるから楽なものだ。
30分で通信、接続料込み100円ぐらいである。これはとても助かる。『アルカイック・ステイツ』大原まり子読了。
出たばかりの時に大判で購入し読んでいる本である。物語の本質の物語、死と再生の物語である。
または共同幻想の崩壊と新たな心の置きどころについてのひとつの物語と言ってもよい。私が日本のSF作家の中でもっとも敬愛する作家である。
朝はいつもと同じラワール。水底が好きだと言ったために毎日のようにこれが出てくる。昼には、新しくできた日本語メニューのある店に行く。
ソトアヤム…チキンスープはご飯と一緒に食べるのがおいしい。春巻きに人参などの甘酢あんかけしたものを追加で頼む。夜は、
テンペと豆腐を串刺しして衣をつけて揚げ焼きしたものにピーナッツだれをつけたもの。
ご飯がつかないとメニューから読んだので別に鶏のナシゴレンを頼んだが、なんとご飯付きだったので、
ナシソトアヤムを頼んだ水底にご飯を半分進呈する。おなか一杯。一緒に頼んだマンゴージュースがとてもおいしかった。
食:8時、ラワールのナシチャンプルー、フルーツ、紅茶、コーヒー。
食:12時、ご飯、チキンスープ、揚げ春巻きのあんかけ、スイカジュース。
食:18時、ご飯、テンペとタフのサテ、鶏のナシゴレン、マンゴージュース。
1月18日(木)
晴れ。きちんと晴れた。夜まで晴れ。昼間バリ州の中心、デンパサールまで行っていたので、その間に少し雨が降ったらしいが関係ない。
私の中では1日中、薄曇りか晴れだったのだ。夜星が出ているのは今回はじめてである。木星が嘘のように光り輝いている。
デンパサールでは市場を回る。あいにく昨年春に火災で全焼してしまい、今はその骨組みの周りでみんながひしめきあって営業している。
主に野菜と果物の場所を見物。クトゥ君の解説をもらいながら、野菜を見て回る。青梗菜、小松菜、白菜、大根、キャベツ、レタス、ブロッコリー、
カリフラワー、トマトなどおなじみの野菜もある。葱や分葱のようなもの、空芯菜などの中国野菜、それに芋の葉なども野菜として売られている。
シーズンではないが、1メートル以上もあるササゲ豆も健在で、モロッコインゲン豆や絹さや、インゲンなど生鮮の豆も豊富。モヤシもあった。芋も、
長芋、タロイモ、キャッサバ、ジャガイモ、サツマイモがあり、サツマイモはどちらかといえば丸っこい感じのものが多いようだった。
今回はじめて知ったのは筍である。掘り出したばかりの筍が置いてあったのには驚く。果物は言葉もない。地場のココナッツはもとより、ドリアン、
マンゴスチン、小さな青い柑橘、蜜柑、八朔かザボンのような柑橘、葡萄、メロン、スイカ、ジャックフルーツなどなど。
さらにわざわざ輸入している。輸入品の蜜柑や林檎や梨がある。バリヒンドゥーのお供えとして見栄えのよい輸入品が好まれるのである。
このあたりになると訳が分からなくなる。さらに圧巻はバナナで、幾種類あるのだろうか、それぞれに名前がつけられている。料理用、甘いの、
酸味が強いの、クリーミーなのなど、とても覚えきれない。スーパーマーケットなどを回り、大きなスーパーのフードコートでスープ麺を食べ、
メロンジュースを飲む。もちろん、フレッシュメロンジュースである。
夜は、パダン料理。牛肉を煮たルンダン、テンペを揚げたテンペゴレン、コロッケのベルゲデルに野菜と唐辛子とソース。美味。
やはりパダン料理はうまい。
朝は、鶏を焼いたのとタフにとても辛いソースがついたのと野菜のナシチャンプル。これもまた美味。
『ヒーザーン』ジャック・ウォマック読了。ヒーザーンとは異教徒の英語がなまったもの。救世主と死と再生の物語である。
大原まり子が東洋的世界観である輪廻を掲げているとすれば、こちらは西洋的キリスト教的世界観で世界を語る。
もともとは字面を読むべき英語小説を訳しているからかもしれないが、とても読みにくい。大原氏の美しい言葉の流れとはまったく違う。
翻訳書を読む上でのリスクである。
食:8時、鶏とタフのナシチャンプル、フルーツ、コーヒー、紅茶。
食:13時、鶏そぼろ野菜魚団子ワンタン付きスープ麺、メロンジュース。
食:18時、牛肉、テンペ、コロッケ、ご飯、野菜、ソース、冷たい紅茶。
1月19日(金)
晴れのち雨。午前中は快晴、午後は土砂降り。タバナンのスバック博物館に行く。バリ島独特の農業用水管理システムの博物館である。
前回も行ったのだが、今回は英語版のビデオがあることを知ったので、それを見るためである。クトゥ君に連れて行ってもらう。普通は学生向けで、
5万ルピアかかるという。快諾し、部屋に連れて行ってもらうと、立派な映写室だった。そこに4人腰掛けてビデオを見る。
川の上流から水路をつくり、田んぼのかたまりごとに水を分けていく。バリ島では、年に2~3回のコメ作りができるので、
隣の田のかたまりとの間で水を融通したり、あるいは、同じ田の固まりでも水をうまく配分していく。そのための協議、管理、
互助システムがスバックである。スバックは行政、生活区域のくくりとは違い、所有する田んぼの位置で決まる。しかし、宗教的、文化的、
社会的なもうひとつの集団単位でもある。もっとも、ウブッのように町になっていくと、農業用水は余っていくので、スバックはなくなってしまう。
そのあたりはとても残念なことかもしれない。
田んぼを見て、クトゥ君の実家でだらだらしていたら雨が降り出してきた。大雨になったのでしばらくそこで時間をつぶし夕方になったので帰る。
クトゥ君が見立てたドリアンを食べる。まことにもっておいしかった。水底はほとんど丸ごと1個を食べてしまう。大丈夫だろうか。
少しアルコール分が含まれていると思うのだが。私もいつもよりも多く3つか4つを食べた。朝は、鶏の唐揚げ、テンペの唐揚げ、
すごく辛い空芯菜の和え物、ジャックフルーツのスープである。とにかく空芯菜の和え物は唐辛子の種が目立つほどでありご飯がいくらでも入った。
食べた後も2時間ほど食道から胃にかけて温かかったのである。昼は、タバナンでバビグリンを食べる。豚定食で、子豚の丸焼きがメインである。
皮はぱりぱりで、そこが一番おいしい。あとは、豚肉や内臓の唐揚げや血と野菜を混ぜたラワールなど。スープも美味しい。夜は、
いつもいくレストランで、テンペカレーと春巻きを食べる。ここの春巻きは、お好み焼きのような味がした。揚げたてでおいしかった。
食:8時、鶏の唐揚げ、テンペの唐揚げ、空芯菜の辛い和え物、ジャックフルーツのスープ、ご飯、
フルーツ、コーヒー、紅茶。
食:12時、豚焼き定食スープ付き、冷たい紅茶。
食:14時、ドリアン、紅茶、コーヒー、ビスケット。
食:19時、テンペカレー、ご飯、揚げ春巻き、パイナップルジュース。
1月20日(土)
ほぼ1日快晴。東京では最高気温1度らしい。日本全国的に猛烈な寒波が続いているらしい。電子メールでの仕事や近況のやりとりをしているが、
みんな極寒を訴える。いわく、千葉で洗濯物を干したらすぐに凍ったとか、東京で水たまりがすぐに凍り付いてすべるとか、
耳が切れるほどに痛いとか…。私の実家の熊本県の山の中でもかなり雪が降ったので、父親がメールで写真を送ろうかと言ってきた。
とりあえずは断ったが、それほどに日本は寒いらしい。バリ島も雨期で寒いといえば寒い。特にウブッなどは標高が高いので寒い。
寒いといっても20度まで下がればとても寒いというぐらいである。バリの女性などはそんな夜にトレーナーを着込んでいる。しかし、
我々には快適な温度。しかも日中は暑い。太陽は真上から照りつける。南緯4度の島である。パソコンをしたり、本を読んだり、一日優雅に過ごす。
水底は午後からSと買い物に出かけた。私は宿で、宿の増築工事の様子を見ながら読書。
宿の別棟を新築しているのだが壁をバリ伝統風に石彫りにしている。石彫り職人グループが朝から夕方まで、雨さえ降らなければ、
毎日鉄のノミ一本で細かい細工を作っている。花、神様、象、壺などなど。見るだけで楽しい。彼らも楽しげに仕事をしている。『ニューロマンサー』
ウィリアム・ギブスン読了。80年代サイバーパンクSFの祖である。構成がしっかりしているので今読んでもおもしろい。そして、
現実とSFは絡み合いながら進んでいく。
朝ご飯に揚げた塩鰯が出た。生干し鰯を揚げたと思えば間違いない。そういう味である。おいしい。昼は、パダン料理。これが一番おいしい。
水底が好きな茄子を煮たのを私が頼んでみる。焼き茄子の味がするのは不思議。水底はエビを甘辛く煮たのを食べていた。午後、
ひとりで読書をしていたら、工事職人にふるまわれるお菓子のひとつ、エスチャンプルのお裾分け。
ココナッツミルクジュースにいろんな色や形のゼラチンと発酵させてブランデー漬けのような味になったバナナの加工品が入っている。
もちろん冷たい。おいしくいただく。役得である。夜は、ダンスを見てから食事。水底はあまり食欲がないので、スープとトーストだけ。
私はバリの伝統的サテである鶏つくねの炭火焼きを食べる。美味。
食:8時、揚げ塩鰯、鶏から揚げ、揚げテンペ、豆煮、ご飯、フルーツ、コーヒー、紅茶。
食:12時、茄子煮、揚げテンペ、コロッケ、キャベツと豆の炒め、ご飯、スイカジュース。
食:14時、エスチャンプル。
食:19時、ガルーダ豆。
食:21時、バリの鶏つくね、ジャックフルーツと豆などの煮物、ご飯、蜜柑ジュース。
1月21日(日)
晴れのち雨や曇り。『オールドタウンの燃えるとき』読了。苦笑。まず、作家は大学でSFを書く講座を持っている教授らしい。
ハードボイルド小説がとても好きだという。訳者は1928年に生まれており、大学の外国語講座を持っていたり、
ハードボイルド作品を翻訳している。小説は、
未来の核汚染地域周辺の退廃的社会でひとりの探偵がひとつの殺人事件をめぐり大きな陰謀を明かしていくハードボイルドSFにしたてられている、
という意図がある。しかし、ふたつの側面からそれは達成されていない。まず、純粋にハードボイルド作品として見ると、
主人公の生活態度とうらはらな生命尊重精神は、ひとつの精神で構成されているとは思いにくいちぐはぐさがあるが、まあ一徹している。しかし、
主人公をめぐる仲間や出会う人や女性の性格構成、行動の動機はいまひとつよくわからない。よくわからないところに加えて、
ご都合主義がふんだんに盛り込まれ、それはそれは驚きの連続であった。もちろん、ハードボイルド作品の多くにご都合主義は必要であるが、
見え見えなのである。そして、SFとしてみると、未来社会の設定の浅さと、小道具の陳腐さがめだつ。いわく、レーザーガン、
流体力学で浮遊する車やベッド、スペースシャトルに考えを読みとるコンピュータ、なのにハンドコンピュータはボタンふたつで数値のみ…。そして、
この古めかしさに、訳者の言葉の古さが折り重なる。ハードボイルド作品の翻訳はとてもむつかしい。どんな表現術をとるか、
翻訳者の技量が問われる。ある意味で、古典的正当な翻訳なのだろうが、いかんせん、SF、
すなわち未来社会の語り口としては言葉が古くなりすぎた。日本語の勉強にはなりました。
朝ご飯は、豚のナシチャンプルーにオムレツ付き、スープ付き。バリ風オムレツとかで、唐辛子や玉葱やニンニクや唐辛子が入っている。辛い。
しかし、おいしい。スープは人参、キャベツ、白菜、ブロッコリーで、ニンニクや玉葱、唐辛子、ウコンなども入っている。
野菜の風味がよく出て美味。ブロッコリーは先日デンパサールに行った折に購入してプレゼントしたもの。ウブッにはないという。
彼女はアメリカでブロッコリーのおいしさを知ったのだ。昼ご飯は、ギャニャールのバビグリン。買ってきてご飯を盛ってくれる。
ついでに青いパパイヤのスープもつく。肉は、子豚の丸焼きのパリパリ皮にたっぷりの丸焼き豚肉、内臓肉の唐揚げも付いている。実にうまかった。
スープもうまい。青いパパイヤは煮るとちょうど冬瓜の味になる。知らずに出されたら冬瓜だと言うだろう。おいしいなあ、毎日。
遅めの昼ご飯を食べた後、昼寝する。起きたら夜。皆が腹を空かせていたので食事に出るが、私はあまり腹が減っていない。そこで、
鶏のトマトソースサンドイッチを頼む。鶏の甘酢トマトあんかけがホットサンドに挟んである。これはこれでおいしかった。
今回2回目のビールを飲む。前回は小瓶、今回は大瓶。酔っぱらう。水をたくさん飲んで寝る。
食:8時、豚のラワールナシチャンプルー、バリ風オムレツ、野菜スープ、フルーツ、コーヒー、
紅茶。
食:12時、パイナップルジュース。
食:13時、バビグリン、ご飯、パパイヤスープ。
食:20時、ビール、鶏のトマトソースサンドイッチ。
1月22日(月)
晴れのち大雨。タンパシリンに行く。女主人の実家のある町。今日から27日まで大きな寺の儀式があるので、その初日を見に行くのである。
宿と同じ敷地内に住む主人の弟をドライバーに雇って、かなり山の方であるタンパシリンに行く。ちなみに、
彼は宿近辺の楽団のガムラン奏者でもある。今回は、我々3人と女主人、娘の合計6人。儀式なので寺の敷地に入るためには正装しなければならない。
私は主人の、水底は女主人の、Sは男装を望んだので息子の正装を借りる。寺ではお布施をして中に入る。高僧が祈り続け、ガムラン隊が音楽を奏で、
村は儀式一色である。たくさんの食べものを使って飾り付けがされている。供物となる牛や山羊や豚などの準備も怠らない。本日は儀礼的に殺し、
明日は本当に殺すようである。神に捧げてから、最後は皆でわけて食べる。つまりは御馳走儀礼でもあるのだ。午前中の儀礼に参加し、
昼ご飯を食べて、私だけお祈りに参加し、お祈りが終わってから女主人の儀礼が済むのを待ち、
彼女の実家の木彫りおみやげ工房に立ち寄ってから帰宅した。ちょうど、昼過ぎ頃から雨がぱらつきはじめ、帰宅の徒についたとたん、
土砂降りになった。あまりの激しさに道はあっという間に川になる。どこもかしこも水があふれていた。ウブッの町に帰り着き、
ふだんの道に車が入るとそこはまったくの川になっていた。これほどひどい集中豪雨は今回はじめてである。
朝は、早めに出る。ちょっと大きな白身魚の唐揚げが出て、大変驚く。ちょうど南蛮漬けの魚を漬ける前の状態。昼は、
タンパシリンの寺の下に出ていた屋台みたいなところでナシチャンプルー。夜は、踊りを見たので近場のレストランでナシゴレン。
バナナジュースがとても甘い。
『辺境の人々』オーソン・カード読了。彼は異端モルモン教徒のSF作家である。異端といっても信仰としては篤い人である。
これは短編SFの連作で、未来の破滅後のアメリカを主にモルモン教の社会を中心に描いたものである。
これと似たモチーフを描いた別の作家のSFに、映画にもなった『ポストマン』がある。アメリカはよくよくこのテーマが好きらしく、
核戦争や細菌兵器、あるいはその他の様々な人の行為、自然の行為による破滅後の人間を描いた作品が多い。そして、
それらは未来を描くが故にSFの体裁をとる。アメリカという社会にはまたはアメリカという土地には破滅願望があるのだろうか。そして、いずれも、
人間の開拓者精神によりもう一度再生を図ろうとしている。アメリカは、いや、ヨーロッパがもたらしたアメリカという思想社会は、
死と再生の物語を自ら望んでいるのかもしれない。
食:7時半、ご飯、揚げ魚、揚げ鶏、揚げテンペ、焼きそば、唐辛子、フルーツ、コーヒー。
食:12時、ご飯、焼いた鶏、揚げたカレー味の豚、焼きそば、いろんな具をすりつぶしたもの、紅茶。
食:21時、ナシゴレン、バナナジュース。
1月23日(火)
晴れたり曇ったりちょっと雨が降ったり。1日だらける。水底が持ってきた軽いエッセイを3冊ほど眺める。散歩をしたり、買い物をする。朝は、
トマト玉葱卵スープ。これは、玉葱、ニンニク、唐辛子、茄子、トマト、卵を煮込み塩で味付けしたもの。とてもシンプルでおいしい。
これにいろんなおかずがついたナシチャンプルー。昼はパダン料理。今までで一番おかずの種類が豊富。西洋人も多い。もちろん、ムスリムも、
地元の人もいる。ちょっと中華的な揚げ春巻きや、ふつうのコロッケみたいなものと、日本のコロッケとそっくりのものの2種類があったりして驚く。
野菜も人参とモヤシの和え物のようなものがあったりと万国向けである。もちろん、豚肉はない。パダン料理はムスリム料理でもあるからだ。
味は実においしかった。ソースが絶品。もっともパダンのソースはどこも絶品なのだが。夜は、先日も食べたべベベトゥ。アヒルの丸蒸しである。
2羽頼む。今回は卵を2個ずつ詰めてあった。さらに血と野菜の和え物ラワールも頼む。家族用と思われたらしく、山盛りのラワールが届く。いやあ、
まいった。もちろん、最初からお裾分けする気で2羽頼んだのだが、あいにくこの日は新月の前日で、一晩中起きていなければならない日であり、
しかも、日没後は病人、子供などをのぞき食事ができない日ときたもんである。ああ。それにしても、スパイスを詰め、
12時間丸蒸ししたアヒルは骨にまで味が染みつき、実に、実にうまい。骨の髄までうまい。ラワールもうまい。ご飯がいくらでも入りそうである。
ほどほどでやめておく。
食:8時、ご飯、トマト玉葱卵スープ、揚げ鶏、揚げテンペ、空芯菜の辛い炒め物、フルーツ、
コーヒー。
食:11時、バナナジュース。
食:12時、ご飯、茄子焼き、テンペのカレー煮、コロッケ、菜っぱ、人参とモヤシの和え物、唐辛子、アイスティー。
食:19時、ご飯、アヒルの丸蒸し、アヒルの血のラワール。
1月24日(水)
晴れ。快晴。秋晴れみたいな天気だが、もちろん、とにかく暑い。石鹸工房に行く。ココナッツオイルと、
様々なフレグランスオイルや天然食用素材を使った自然派石鹸を作っている日本人女性の工房である。工房といっても、
平均10人以上が働いているのであった。帰りしな、パダン料理屋により、お持ち帰りのブンクス(包む)にしてもらう。ついでに、
甘ものが食べたくなり、ケーキ&パン屋による。私は甘めのロールパンにバナナとチーズを入れた菓子パン、水底はイチゴショートケーキを食べる。
なぜか本日はそこまで。夜にナッツやスイカなどを食べた。
食:8時、ご飯、アヒルの丸蒸しの残り、空芯菜の辛い炒め物、トマト玉葱卵スープ、フルーツ、
コーヒー。
食:11時、アイスティー。
食:16時、ご飯、揚げテンペ、コロッケ、菜っぱ、唐辛子、バナナチーズパン、紅茶。
手前がマンゴスチン、奥はドリアン。トゲトゲ
朝ご飯シリーズ。Hがいない日。おひつに盛られて来た
朝ご飯。上の緑赤がラワール。血です
朝ご飯シリーズ。多いぞ。たっぷりだ。 しかもうまい
パダンのブンクス(お包み弁当)下にご飯がぎっしり。これ、テンペです。 バナナの葉で巻いてある
パダン店内で食べたとき。白いのはナス。
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01月31日水曜日 2001年1月25日~31日 バリ島スペシャル (はる食日記)
祭りのときのお供え。女性が頭に乗せて運ぶ。終わると持ち帰る
1月25日(木)
晴れ、時々雨。夕方ヌガラにジェゴクを聴きに行く。
竹のガムラン隊である。日本で類するものがあるとすれば、近年盛んになってきた創作和太鼓に近い雰囲気を持つが、
廃れていた伝統的な竹ガムラン音楽をオランダの博物館で再発見し、それをバリ島の音楽家が復活させたものである。もうこちらで3度、
日本で1度の合計4度目となるが、やはり、現地で、しかも天井のない野外でやると音の広がりと響きが違う。腹に響く音なのである。
とりわけ大きなガムランの下に入り込み音を聞くと、全身が音で震える。
行きに3時間、帰りに3時間、ジェゴクは2時間ほど…。大変な日帰りツアーだが、行く価値はある。
食:8時、ご飯、揚げ鶏、テンペ揚げ、トマト玉葱卵スープ、フルーツ、コーヒー。
食:12時、ご飯、テンペゴレン、コロッケ、牛すじ肉のカレー煮、ソース、菜っぱ、唐辛子、蜜柑ジュース。
食:15時半、BLTサンドイッチ、ミックスジュース、アイスティー。
食:19時、ご飯、揚げ鶏、野菜和え、ゆで卵、茹で鶏を裂いたの、水、コーヒー、バナナ、揚げバナナ。
1月26日(金)
朝から日中は晴れ。夜も雷光はあるが雨が降る様子はない。どうやら今回はじめての、そして最後の雨のない1日である。
おみやげや自家用の食品を買いにスーパーマーケットに行く。とても暑く、途中休みながらでないと熱射病にかかりそうである。とにかく暑い。
汗がだらだらと流れる。水が欠かせない。ああ、乾期のバリはちょうどこのような具合である。時折風が吹くと心地よい。日陰にはいると心地よい。
しかし、暑い。私のシャツはすぐに汗でびしょびしょになり、そして乾き、また濡れる。この暑い中、石彫り職人達や左官達が黙々と働き続けている。
さすがに暑そうである。最後にバリらしくなった。
朝ご飯はいつものようにご飯を食べる。昼は買い物の後、はじめていくパダン料理屋へ。ここは、
先日行ったモンキーフォレスト通りのパダン料理店の分店らしい。同じように食べる。夕方、
部屋でだらだらしていると宿の新築工事職人に水菓子のエスチャンプルを配っており、我々にもお裾分け。おいしくいただく。『アドバード』
椎名誠読了。
食:8時、ご飯、トマト玉葱卵スープ、魚の揚げたの、豚肉、焼きそば、豚内臓揚げ、フルーツ、
コーヒー。
食:11時、スイカジュース。
食:13時、ご飯、テンペのカレー煮、茄子焼き、コロッケみたいなの、菜っぱ、ソース、唐辛子、蜜柑ジュース。
食:15時、エスチャンプル、スイカ。
食:20時、ドリアン、ご飯、揚げテンペ、揚げ鶏、菜っぱ、ソース、唐辛子。
1月27日(土)
朝から快晴。午後一時雨。その後は再び快晴。36歳の誕生日である。本日午後10時前にバリ島を発ち、ジャカルタを経由して28日早朝に日本へ。
日本は、関東地方を含め大雪らしい。交通機関の乱れが見られるという。こちらは、快晴。よい誕生日になった。最終日なので、荷物をまとめたり、
女主人の店で、女主人と話をしたり、ぼんやりして過ごす。昨日今日で汗をたくさんかいた。汗腺が開く。明日から汗腺は閉ざされるのだろう。
ここ数日の朝ご飯は、トマト玉葱卵スープが必ずついてきた。おいしいと言ったからである。
数日おきにこういうのが食べたいというとそれがずっと続く。微妙にバリエーションがあるので、飽きはしない。しかし、ご飯が多い。毎日多くなる。
さらに、まだ食べるかと問いかけられる。この宿では私たちを太らせておいて食べる気だろうか。毎日、たくさんの野菜とフルーツを食べているので、
便通が実によい。水底もお肌がつるつるしていると言っている。これは日本ではなかなか味わえない。野菜をたくさん食べる我々だが、
このバリの食事ほどではない。基本的に、米食い、野菜フルーツ食い、ナッツ食いだからだ。いい食生活である。また、
おいしいご飯を食べに行きたいものである。しばし、さらば。
食:8時、ご飯、トマト玉葱卵スープ、揚げテンペの佃煮のようなの、揚げ鶏、空芯菜の辛い炒め物、
フルーツ、コーヒー。
食:12時、ご飯、揚げテンペ、野菜とココナッツの和え物、レモンジュース。
食:19時、ご飯、揚げ鶏、コロッケ、菜っぱ、ソース、水。
食:23時、機内食。
1月28日(日)
晴れ。本日から東京多摩の気象。朝8時半に成田到着する。しかし、駐機場になかなか入れず、30分ほど空港で待たされる。
前日の大雪で空港が混乱しているのである。我々も混乱している。寒いからだ。空港からSと3人で東京に戻る。とりあえず我々の家に行き、そこで、
水底がご飯を炊き、あるものでおかずをつくる。冷凍鶏もも肉、ジャガイモ、玉葱、カボチャで味噌汁ができる。
ジャガイモとマヨネーズとゴマのサラダ。コンニャクと隼人瓜(はやとうり・インドネシア語でジャパン)のキンピラ炒め、干しイカを焼いたの、
梅干し。久しぶりに箸を使ってものを食べる。いつものことだが、バリ島から帰ってきてしばらくは米が重たく感じられる。
さらさらご飯に慣れてしまったからだ。逆は別に何ともないところをみると、どうやら、私と水底は、さらさらご飯が好きらしい。
さらさらご飯といってもタイ米ほど長くはない。バリの伝統的な米は、米粒が日本米ぐらいに小さいのである。ただ、最近は、
多収穫米を栽培するケースが多いので、少し米粒が長いのは残念。
その後、郵便を取りに行ったり、ネズミを取りに行く。風呂に入る。お湯をたっぷり使う風呂は贅沢の極み。身体が温まる。
夜は、味噌煮込みうどん。味噌汁に生姜と油揚げ、長葱をたっぷり入れ、卵を落としたものである。
購入:長葱、モヤシ、豆腐、油揚げ、納豆、クリームシチューの素、ヨーグルト、人参、卵、
ゆでうどん麺。
食:4時、機内食。
食:12時、ご飯、鶏と芋とカボチャの味噌汁、ジャガイモサラダ、コンニャクとジャパンの炒め物、干しイカ、梅干し。
食:21時、味噌煮込みうどん、ご飯。
1月29日(月)
晴れ。快晴。仕事開始である。洗濯、仕事、料理、買い物など。日常の再開。大麦入りご飯を炊き、モヤシを茹でてニンニクと塩、
ごま油で和えてナムルをつくる。コンニャクと隼人瓜をかんずりで炒めて昨日水底が作った料理のバリエーションにする。長葱、卵、隼人瓜、
ニンニク、生姜、唐辛子、塩を入れたスープをつくる。納豆も食べる。夜は、玉葱、人参、ジャガイモ、コーンクリーム、
鶏肉でコーンクリームシチューを作る。お手抜きだからインスタント顆粒スープの素を使う。ツナ缶を開け、豆腐を崩し、
マヨネーズと和えてペーストにする。これはサラダ代わり。
購入:キャベツ、小松菜、ニラ、生姜、豚バラ肉、野菜天、餃子の皮、焼きそば麺、トマト。
食:13時、麦入りご飯、モヤシのナムル、コンニャクとジャパンのかんずり炒め、野菜卵スープ、
梅干し、ふりかけ、納豆。
食:21時、麦入りご飯、コーンクリームシチュー、モヤシのナムル、ツナ豆腐マヨネーズペーストサラダ。
1月30日(火)
晴れ。午後から仕事で市ヶ谷に行く。学校給食の会議と提携米打ち合わせなど。久しぶりに電車に乗り、人混みに出る。疲れる。
会議中にイチゴ大福など甘物をいただく。コーヒーを都合3杯飲む。水底妹、ネズミを預けに来ていた。水底が焼き餃子の具を作り、水底妹が詰め、
私が焼く。具は、豚バラ肉、玉葱、ニンニク、ニラ、キャベツ。これに、水底のジャガイモサラダとトマト卵スープ。
部屋中にバリの日常食のにおいがする。水底が仕込んでいるジャパン(隼人瓜)のスープである。明日食べるのだ。
焼き餃子を食べ過ぎて腹が苦しくなる。口はニンニクニラ臭い。
購入:冷凍うどん、雑穀入り食パン
食:13時、麦入りご飯、コーンクリームシチュー、ふりかけ。
食:16時、イチゴ大福、甘物、コーヒー(私のみ)
食:21時、麦入りご飯、焼き餃子、ジャガイモサラダ、トマト卵スープ。
1月31日(水)
曇り。明け方まで本を読んでいたせいで午後起き。読んでいなくても午後起きなのだから読んだ方がよい。実家から晩白柚(バンペイユ)
と甘夏が届く。PHSを日常的に使うようになり、携帯電話を使わなくなったので、解約に行く。今年になってからあまりテレビを見ていない。
CDなどで音楽を聴いていないときにはたいていFMラジオをつけっぱなしにしてあり、そのニュースと、インターネットのニュースで間に合う。
昼は、チャーハン、ナシゴレン、焼きめし。ご飯を炒めた物である。ニンニク、玉葱、ニラ、小松菜を使用。
ニョクマムと醤油とウスターソースで炒める。油は胡麻。揚げ煎餅クルプックと油揚げを揚げる。半熟目玉崩し焼きをつくる。
サンバルソースをかけていただく。ちょっと油がきつかったか。それに無農薬のお茶葉を塩、柚子酢、ニョクマムで和えて食べてみる。なかなか美味。
時々はよい食べものかもしれない。夜は水底がつくる。タイ米を炊き、水餃子、マカロニサツマイモキャベツマヨネーズサラダ、
小松菜と餃子の具の具の残り和え物、昨日から仕込んでいたバリ風スープ。バリ風スープは実にうまかった。ジャパン、
隼人瓜は煮くずれもせずおいしい。これは、昨秋に実家から送ってきた物である。今年もぜひいただきたいので、今度実家に頼んでおこう。
食:13時、チャーハン、クルプック、トマト卵スープ、お茶葉の和え物。
食:21時、タイ米ご飯、水餃子、マカロニサラダ、小松菜の和え物、ジャパンバリ風スープ、梅干し。
朝ご飯。この日から卵トマトスープ付き。うふふ
朝ご飯。魚の焼いたのがうまい。(一番上)
バナナの葉包み蒸しご飯。水底所望
パダンの風景。見た目ではない。味である。パダンの風景。これは店内。右がテンペ揚げ
日本である。餃子である。手作りですとも日本である。懐かしいのでさっそく作るのである。ナシゴレン
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