1999年7月1週

私の一番好きなもの…それは、これは、稲荷寿司

1999年7月1日(木) 曇
スズメバチが出たと思ったら、ベランダの下に小さな巣を作っていた。ありとあらゆる工夫と対策をして、その上で、部屋に入ってきたやつについては、やむなく殺虫剤を使用した。巣は落とした。殺虫剤はすごい効き目で、スズメバチはのたうち回って死んでしまった。殺虫剤の恐ろしさと、農薬をやめることの大変さをあらためて実感。殺虫剤なんて、12、13年ぶりの使用である。スズメバチは怖い。
夕食は水底がつくっておいてくれる。

宅配:油揚げ、豆腐、納豆、ジャガイモ、玉ねぎ、人参、大根、葱、シソ、小松菜、おかひじき、ニラ、きゅうり、いんげん、トマト、トウモロコシ。
購入:ヨーグルト。


食:10時、ごはん、かぼちゃの煮物、鯛頭カレー、豚汁、キムチ。
食:21時、ごはん(残り)、ピーマン詰めピラフ、残りのピラフ、豆と玉ねぎのサラダ、人参と油揚げと豆腐の味噌汁、トマトとチーズのオーブン焼き、冬瓜と豚バラの煮込み。


7月2日(金) 晴のち雨
醤油が切れたので買いに行く。わざわざ車に乗って、遠くまで買いに行く。ついでだから、いろいろと足りないものを買いに行く。
新横浜のラーメン博物館が期間限定で出したミソカレーヌードルというカップ麺を食べてみる。カップ麺として考えると、よくできている。まあ、カップ麺がおいしいかどうかは別として、油揚げカップ麺にありがちな化学調味料のきつさや、麺がふやけてしまって食べにくいということはなかった。どちらかといえば、カップうどんカレー味といった感じである。
さて、今日は、いなり寿司の日。私はいなり寿司が大好きだ。とてもとても好きだ。甘辛い油揚げと甘酸っぱいごはんの組み合わせがたまらなく好きだ。手にとると手に油がまとわりつき、指ごとかぶりつくのが好きだ。一口目の油揚げに歯があたって、じゅっと甘辛さが口に広がり、その後噛んだ瞬間に今度は粒々のしっかりした米が酸味をともなって、くどくなりかけそうな口の中をきりりと締め、甘さにとろけそうだった頭の中をしゃきっとさせてくれるのもいい。二口目の噛みきった断面が口に近づき、口を閉じたときに歯の裏に油揚げのざらりとした感触があたり、それをもしゃもしゃと食べながら、酸味と甘み、米と油揚げ、米の存在感と油揚げの皮のような存在感を楽しむのもよい。
いなり寿司は、油揚げの表面がまさに「皮」である。そして、内側の白いところが「脂」であり、米粒が「赤身」や「内臓」である。完成された一個の生きものであり、食べものなのだ。だから、油揚げを裏返しにしたり、中にごちゃごちゃと具を入れたものは、よろしくない。ああ、おいしい。いつまでも食べていたい。
水底を中心に、いなり寿司作成隊を結成し、油揚げの内側をはぎ、干し椎茸や人参を煮、昆布を入れたごはんを炊き、揚げを煮、赤酢で寿司酢をつくり、つめていく。私がやったのは、油揚げをきれいに剥くことぐらいなのだが。大きめの18個のいなり寿司ができあがる。もちろん、大半を食べてしまう。

購入:醤油1リットル、ごま油、ニンニク、コリアンダー、菜っぱ、冷やし中華、海苔、カレールー。

食:12時、カップ麺、昨日のピラフの残り、サラダの残り、冬瓜と豚バラの煮込み、フランスパンの残り。
食:22時、いなり寿司、とろろ昆布汁、冬瓜と豚バラの煮込み、冷や奴、稲庭うどん。


7月3日(土) 暴風雨
蒸し暑く、激しい雨と風の1日。部屋で仕事をする。
昼は、いなり寿司と残った中身の寿司、それに、葱と豆腐とオカヒジキの味噌汁にする。
夜は、水底がごはんを炊き、白いんげんがたっぷり入ったトマトベースのシチューをつくる。それに、レッドキドニービーンズとひよこ豆をトマト、ジャガイモ、チーズ、山芋とともに焼いたなんとかという料理をこしらえる。私は、焼きそば麺が傷みつつあったので、ニラとキャベツとキムチの焼きそばと、菜っぱ、油揚げ、小松菜、葱、インゲンをニンニクとショウガで香りを付け、少し煮込んで片栗粉であんをつけた甘酢あん焼きそばをつくる。
ごはんのおかずがいっぱい!

食:12時、いなり寿司、寿司、味噌汁、冬瓜と豚バラの煮込み。
食:21時、焼きそば2種、ごはん、白いんげんシチュー、豆とトマトとジャガイモの重ね焼き。


7月4日(日) 晴のち曇り
暑い1日。水底が飼っているカブトムシが続々と羽化をはじめた。オスが2匹、メスが3匹いる。これは、別に食べたりするわけではない。水底の趣味である。
昨日、水底がぬか床を仕込みはじめた。ろ過や熱処理をしていない地ビールや、乳酸菌の錠剤などをつかって、過去の経験をいかしたおいしいぬか床を作ろうとしている。楽しみである。
夕方散歩に行く。おいしいラーメン屋の両脇においしくないけど安いラーメン屋と中華料理屋があって、そちらに人が流れている。おいしくない方は、どちらもファミレス的マニュアル店で、おいしい方は、フランチャイズだが、昔ながらのやり方である。はっきり言って雑然としている。だから、若い人などは、安くておいしくない方に向かう。おいしいラーメン屋には、そのことを知っている人が入る。でも、香りを嗅げば明らかに味が違う。本物の偽物だ。人の食生活であるからかまわないけれど、年に数度しかいかないけれど、おいしいラーメン屋さん、がんばってね!
夜は、水底がごはんを炊き、コリアンダー、人参、玉ねぎなどで春雨サラダをこしらえる。私が、葱、大根、ジャガイモ、人参、インゲンで味噌汁をつくり、水底の要望に応えて餅を入れる。菜っぱと油揚げを醤油と日本酒で炒め煮にする。油はごま油。豚白モツを漬けたものが冷凍庫にあったので、玉ねぎと炒め合わせる。

食:12時、昨日の夜の残り。
食:21時、麦入りごはん、餅入り味噌汁、春雨サラダ、菜っぱと油揚げの炒め煮、白モツと玉ねぎ炒め。


7月5日(月) 雨
日付が変わったとたんに雨。蒸し暑いような、涼しいような。風が強く、雨も激しい。
カブトムシはメスが1匹増えた。ぬか床の調子はいい。あとは、普通の月曜日である。
パソコンの前で1日過ごしたわけだ。
ごはんは、朝は昨日の夜の残りと冷やし中華。きゅうりをたっぷりひとり1本ずつのせたゴージャスな冷やし中華である。
夜は、ごはんを炊く。椎茸だしに、鶏のもも肉、玉ねぎ、人参、ジャガイモを、醤油、みりん、日本酒で煮たうま煮をこしらえる。このうま煮がとてもとてもおいしい。全部食べたくなるような勢いだが、ここはぐっとこらえて半分ほど残す。やはり、1日おいて、だし汁が染み込んだものも食べたいではないか。
それに、菜っぱ、油揚げ、インゲン、大根の味噌汁。今日も、餅を入れてみた。あとは、シソと葱入り納豆。

食:12時、ごはん、春雨サラダ、モツ炒め、冷やし中華。
食:20時、ごはん、鶏のうま煮、餅入り味噌汁、納豆、モツ炒め。


7月6日(火) 曇
映画を見に行く。『ハムナプトラ〜失われた砂漠の都』である。SFXを駆使した、わぁきゃぁ映画。くだらないことに全力をそそぎ込むアメリカ人のすごさを見ることができる。そういえば、先にアメリカの財務長官ルービン氏の辞任にあたって、アメリカ政府要人たちがこぞってつくった映画が話題になっている。日本の大蔵官僚に誘拐されたルービン氏をクリントン大統領をはじめ要人達で救出するというストーリーだが、本物が登場して演技しているという。1度だけ余興として公開された。劇場公開かテレビ放映すれば、ホワイトハウスは臨時収入を得ることになるだろう。そういう不真面目さと、それを許す幅を持っているところが、アメリカのよさであろう。日本でこれをやれば、国会空転、内閣総辞職、か。
水底はカブトムシのエサとなる昆虫ゼリーを購入。またメスが羽化した。エサ代が大変らしい。いろいろ頭をひねっている。
食事の方は、昼をそうめんで済ませ、夜に力を入れる。
水底がここ数日、「焼肉食べたい」と騒いでいたので、焼肉にする。食べ終わるとどっと疲れてしまうのは毎度のこと。牛肉というのはよほど我々の体には合わないものらしい。鶏や豚と違って、体がねっとりしてしまう。胃と肉の境目が分かりにくいのだ。重たく、異物が入ったという感じがする。水底もしかり。でも、たまに食べたくなるんだよね。
映画を見た後にあわててスーパーに行ったら、閉店間際の投げ売りをやっていた。そこで肉のパックセットを購入。安いのはいいのだが、サイコロステーキが付いてきた。むむむ、困った。使い道のない不思議な加工肉を買ってもしょうがないのだが。近日中にカレーでもしよう。

購入:牛バラ、牛タン、モツ、牛カルビ、サイコロステーキ、もやし、ピーマン、エノキ。

食:12時、そうめん、ごはん残り、うま煮残り。
食:21時、麦入りごはん、ワカメと小松菜のスープ、春雨と人参とジャガイモのマヨネーズサラダ、焼肉(肉、モヤシ、ジャガイモ、カボチャ、人参、ピーマン、玉ねぎ)


7月7日(水) 晴
晴れたので洗濯する。昼は、打ち合わせの会食。担々麺がうまい。その後引き続き会議。3時間を超える会議は疲れますねえ。夜は、手持ちの野菜が少なくなったので、簡単につくる。大根と人参とワカメと冬瓜の味噌汁、昨日の焼肉のモツ、モヤシと玉ねぎのチャーハンくらい。

食:12時、担々麺(外食、私のみ)
食:13時、ラーメン、その他残り物。
食:21時、ごはん、チャーハン、味噌汁、モツ、昨日のサラダの残り、スモモヨーグルト。


ピーマンの中にはピラフが入ってる。 冬瓜と豚肉はよく似合っている。
白インゲンとトマトの気持ちはぴったり。 モツと玉ねぎは相性がいい。
鶏肉と椎茸だしは仲良し。 チーズと山芋のねっとりした関係。

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