2001年1月25日〜31日

お祭りのときのお供え。女性が頭に乗せて運ぶ。終わると持ち帰る

1月25日(木)
晴れ、時々雨。夕方ヌガラにジェゴクを聴きに行く。竹のガムラン隊である。日本で類するものがあるとすれば、近年盛んになってきた創作和太鼓に近い雰囲気を持つが、廃れていた伝統的な竹ガムラン音楽をオランダの博物館で再発見し、それをバリ島の音楽家が復活させたものである。もうこちらで3度、日本で1度の合計4度目となるが、やはり、現地で、しかも天井のない野外でやると音の広がりと響きが違う。腹に響く音なのである。とりわけ大きなガムランの下に入り込み音を聞くと、全身が音で震える。
行きに3時間、帰りに3時間、ジェゴクは2時間ほど…。大変な日帰りツアーだが、行く価値はある。

食:8時、ご飯、揚げ鶏、テンペ揚げ、トマト玉葱卵スープ、フルーツ、コーヒー。
食:12時、ご飯、テンペゴレン、コロッケ、牛すじ肉のカレー煮、ソース、菜っぱ、唐辛子、蜜柑ジュース。
食:15時半、BLTサンドイッチ、ミックスジュース、アイスティー。
食:19時、ご飯、揚げ鶏、野菜和え、ゆで卵、茹で鶏を裂いたの、水、コーヒー、バナナ、揚げバナナ。



1月26日(金)
朝から日中は晴れ。夜も雷光はあるが雨が降る様子はない。どうやら今回はじめての、そして最後の雨のない1日である。おみやげや自家用の食品を買いにスーパーマーケットに行く。とても暑く、途中休みながらでないと熱射病にかかりそうである。とにかく暑い。汗がだらだらと流れる。水が欠かせない。ああ、乾期のバリはちょうどこのような具合である。時折風が吹くと心地よい。日陰にはいると心地よい。しかし、暑い。私のシャツはすぐに汗でびしょびしょになり、そして乾き、また濡れる。この暑い中、石彫り職人達や左官達が黙々と働き続けている。さすがに暑そうである。最後にバリらしくなった。
朝ご飯はいつものようにご飯を食べる。昼は買い物の後、はじめていくパダン料理屋へ。ここは、先日行ったモンキーフォレスト通りのパダン料理店の分店らしい。同じように食べる。夕方、部屋でだらだらしていると宿の新築工事職人に水菓子のエスチャンプルを配っており、我々にもお裾分け。おいしくいただく。『アドバード』椎名誠読了。

食:8時、ご飯、トマト玉葱卵スープ、魚の揚げたの、豚肉、焼きそば、豚内臓揚げ、フルーツ、コーヒー。
食:11時、スイカジュース。
食:13時、ご飯、テンペのカレー煮、茄子焼き、コロッケみたいなの、菜っぱ、ソース、唐辛子、蜜柑ジュース。
食:15時、エスチャンプル、スイカ。
食:20時、ドリアン、ご飯、揚げテンペ、揚げ鶏、菜っぱ、ソース、唐辛子。



1月27日(土)
朝から快晴。午後一時雨。その後は再び快晴。36歳の誕生日である。本日午後10時前にバリ島を発ち、ジャカルタを経由して28日早朝に日本へ。日本は、関東地方を含め大雪らしい。交通機関の乱れが見られるという。こちらは、快晴。よい誕生日になった。最終日なので、荷物をまとめたり、女主人の店で、女主人と話をしたり、ぼんやりして過ごす。昨日今日で汗をたくさんかいた。汗腺が開く。明日から汗腺は閉ざされるのだろう。
ここ数日の朝ご飯は、トマト玉葱卵スープが必ずついてきた。おいしいと言ったからである。数日おきにこういうのが食べたいというとそれがずっと続く。微妙にバリエーションがあるので、飽きはしない。しかし、ご飯が多い。毎日多くなる。さらに、まだ食べるかと問いかけられる。この宿では私たちを太らせておいて食べる気だろうか。毎日、たくさんの野菜とフルーツを食べているので、便通が実によい。水底もお肌がつるつるしていると言っている。これは日本ではなかなか味わえない。野菜をたくさん食べる我々だが、このバリの食事ほどではない。基本的に、米食い、野菜フルーツ食い、ナッツ食いだからだ。いい食生活である。また、おいしいご飯を食べに行きたいものである。しばし、さらば。

食:8時、ご飯、トマト玉葱卵スープ、揚げテンペの佃煮のようなの、揚げ鶏、空芯菜の辛い炒め物、フルーツ、コーヒー。
食:12時、ご飯、揚げテンペ、野菜とココナッツの和え物、レモンジュース。
食:19時、ご飯、揚げ鶏、コロッケ、菜っぱ、ソース、水。
食:23時、機内食。



1月28日(日)
晴れ。本日から東京多摩の気象。朝8時半に成田到着する。しかし、駐機場になかなか入れず、30分ほど空港で待たされる。前日の大雪で空港が混乱しているのである。我々も混乱している。寒いからだ。空港からSと3人で東京に戻る。とりあえず我々の家に行き、そこで、水底がご飯を炊き、あるものでおかずをつくる。冷凍鶏もも肉、ジャガイモ、玉葱、カボチャで味噌汁ができる。ジャガイモとマヨネーズとゴマのサラダ。コンニャクと隼人瓜(はやとうり・インドネシア語でジャパン)のキンピラ炒め、干しイカを焼いたの、梅干し。久しぶりに箸を使ってものを食べる。いつものことだが、バリ島から帰ってきてしばらくは米が重たく感じられる。さらさらご飯に慣れてしまったからだ。逆は別に何ともないところをみると、どうやら、私と水底は、さらさらご飯が好きらしい。さらさらご飯といってもタイ米ほど長くはない。バリの伝統的な米は、米粒が日本米ぐらいに小さいのである。ただ、最近は、多収穫米を栽培するケースが多いので、少し米粒が長いのは残念。
その後、郵便を取りに行ったり、ネズミを取りに行く。風呂に入る。お湯をたっぷり使う風呂は贅沢の極み。身体が温まる。
夜は、味噌煮込みうどん。味噌汁に生姜と油揚げ、長葱をたっぷり入れ、卵を落としたものである。

購入:長葱、モヤシ、豆腐、油揚げ、納豆、クリームシチューの素、ヨーグルト、人参、卵、ゆでうどん麺。

食:4時、機内食。
食:12時、ご飯、鶏と芋とカボチャの味噌汁、ジャガイモサラダ、コンニャクとジャパンの炒め物、干しイカ、梅干し。
食:21時、味噌煮込みうどん、ご飯。



1月29日(月)
晴れ。快晴。仕事開始である。洗濯、仕事、料理、買い物など。日常の再開。大麦入りご飯を炊き、モヤシを茹でてニンニクと塩、ごま油で和えてナムルをつくる。コンニャクと隼人瓜をかんずりで炒めて昨日水底が作った料理のバリエーションにする。長葱、卵、隼人瓜、ニンニク、生姜、唐辛子、塩を入れたスープをつくる。納豆も食べる。夜は、玉葱、人参、ジャガイモ、コーンクリーム、鶏肉でコーンクリームシチューを作る。お手抜きだからインスタント顆粒スープの素を使う。ツナ缶を開け、豆腐を崩し、マヨネーズと和えてペーストにする。これはサラダ代わり。

購入:キャベツ、小松菜、ニラ、生姜、豚バラ肉、野菜天、餃子の皮、焼きそば麺、トマト。

食:13時、麦入りご飯、モヤシのナムル、コンニャクとジャパンのかんずり炒め、野菜卵スープ、梅干し、ふりかけ、納豆。
食:21時、麦入りご飯、コーンクリームシチュー、モヤシのナムル、ツナ豆腐マヨネーズペーストサラダ。



1月30日(火)
晴れ。午後から仕事で市ヶ谷に行く。学校給食の会議と提携米打ち合わせなど。久しぶりに電車に乗り、人混みに出る。疲れる。会議中にイチゴ大福など甘物をいただく。コーヒーを都合3杯飲む。水底妹、ネズミを預けに来ていた。水底が焼き餃子の具を作り、水底妹が詰め、私が焼く。具は、豚バラ肉、玉葱、ニンニク、ニラ、キャベツ。これに、水底のジャガイモサラダとトマト卵スープ。部屋中にバリの日常食のにおいがする。水底が仕込んでいるジャパン(隼人瓜)のスープである。明日食べるのだ。焼き餃子を食べ過ぎて腹が苦しくなる。口はニンニクニラ臭い。

購入:冷凍うどん、雑穀入り食パン

食:13時、麦入りご飯、コーンクリームシチュー、ふりかけ。
食:16時、イチゴ大福、甘物、コーヒー(私のみ)
食:21時、麦入りご飯、焼き餃子、ジャガイモサラダ、トマト卵スープ。



1月31日(水)
曇り。明け方まで本を読んでいたせいで午後起き。読んでいなくても午後起きなのだから読んだ方がよい。実家から晩白柚(バンペイユ)と甘夏が届く。PHSを日常的に使うようになり、携帯電話を使わなくなったので、解約に行く。今年になってからあまりテレビを見ていない。CDなどで音楽を聴いていないときにはたいていFMラジオをつけっぱなしにしてあり、そのニュースと、インターネットのニュースで間に合う。
昼は、チャーハン、ナシゴレン、焼きめし。ご飯を炒めた物である。ニンニク、玉葱、ニラ、小松菜を使用。ニョクマムと醤油とウスターソースで炒める。油は胡麻。揚げ煎餅クルプックと油揚げを揚げる。半熟目玉崩し焼きをつくる。サンバルソースをかけていただく。ちょっと油がきつかったか。それに無農薬のお茶葉を塩、柚子酢、ニョクマムで和えて食べてみる。なかなか美味。時々はよい食べものかもしれない。夜は水底がつくる。タイ米を炊き、水餃子、マカロニサツマイモキャベツマヨネーズサラダ、小松菜と餃子の具の具の残り和え物、昨日から仕込んでいたバリ風スープ。バリ風スープは実にうまかった。ジャパン、隼人瓜は煮くずれもせずおいしい。これは、昨秋に実家から送ってきた物である。今年もぜひいただきたいので、今度実家に頼んでおこう。

食:13時、チャーハン、クルプック、トマト卵スープ、お茶葉の和え物。
食:21時、タイ米ご飯、水餃子、マカロニサラダ、小松菜の和え物、ジャパンバリ風スープ、梅干し。


朝ご飯シリーズ。トマトの下にあるのは魚 朝ご飯。この日から卵トマトスープ付き。うふふ
朝ご飯。魚の焼いたのがうまい。(一番上) バナナの葉包み蒸しご飯。水底所望
パダンの風景。見た目ではない。味である。 パダンの風景。これは店内。右がテンペ揚げ
日本である。餃子である。手作りですとも 日本である。懐かしいのでさっそく作るのである。ナシゴレン

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