2002年9月16日〜23日

秋刀魚来る 里芋来る

9月16日(月)
雨。雨続きで洗濯ができない。読書と仕事のみの日。夕方ちょっとだけ買い物に出る。玄米を軽く精米し、米をとぎ、水を入れ、飯炊きの土鍋を火にかける。15分から20分ほど火にかけたら、あとは止めて置く。いりこだしをとり、油揚げ、豆腐、葱の味噌汁をこしらえる。レタスを鶏油で炒め、卵を合わせて炒りつける。鯖の缶詰や納豆、モロヘイヤを茹でて刻んだものなどで飯を食う。夜は、かつおぶしと昆布でだしをとり、油揚げと葱となす、それにわかめの味噌汁をこしらえる。野菜天ぷらを焼いて、それで飯を食う。3連休最終日でどこも混んでいる。雨がやまない。
購入:葱、野菜天ぷら、牛乳、食パン、冷凍うどん、納豆。

食:15時、ご飯、味噌汁、納豆、鯖缶、レタスと卵の炒め物、モロヘイヤとろろ、冷や奴、漬物。
食:22時、ご飯、味噌汁、鯖缶、野菜天ぷら。



9月17日(火)
終日雨。鬱々とした1日を過ごす。読書と少々の仕事。昼に、カップ麺とご飯というジャンクな食事をする。夜は、ご飯を炊き、なすとさつま芋とかぼちゃの天ぷら、豚レバーたれ漬けの唐揚げをこしらえる。野菜の天ぷらはおいしい。豚レバーは、にんにくや醤油などに漬けてあったもので、片栗粉をまぶしてから揚げる。軽く揚げるだけでよい。
小泉首相、北朝鮮を訪問し、金日正総書記を訪問し会談。北朝鮮独立後、いや、戦後初となる首相訪問。北朝鮮側から、日本側が要求していた70年代、80年代のいわゆる拉致事件について、北朝鮮としての関与をはじめて認め、生死を明らかにした。また、不審船事件などの関与を認め、その調査を約束。核開発中止などの国際的約束の遵守を、一応、表明した。もちろん、北朝鮮側がこれまで行ってきた国際的約束事の多くは無視または反故にされているが、これほどまでに北朝鮮にとって不利になることを認めたのははじめてのことである。それをしてまでも、日本との国交正常化、あるいは、経済および食料援助を必要とするほどに国際社会と国内情勢がせっぱ詰まっているのであろう。また、不利になることを認められるということは、北朝鮮の中で金日正総書記の独裁的権力が確立された証でもあろう。日本のマスメディアは、この小泉首相の訪問を、拉致事件中心に捉え、全員が生きて帰らなかったこと、あるいは、金総書記個人としての関与を認めなかったことなどの不満を打ち出し、それなのに共同宣言を出し、国交正常化交渉をするとは何事かという論調で小泉首相、政府を激しく非難している。また、国民の不満が高まっていると声高に論じている。しかし、一方で、インターネットの世論調査などによれば、この訪問と、北朝鮮の態度表明について、好意的に捉える向きが多い。いったいマスメディアは、何のためにこれほど声高に政府を非難しているのだろうか。もちろん、北朝鮮が70年代80年代に行ったことは許されざることであるし、不審船事件や現在の北朝鮮の国内政治はきわめて悪辣である。だからといって、どうすればよかったというのか。
全員を生きて帰したければ、日本政府内にアメリカのCIAのような高度な対外防諜機関を置いて、北朝鮮の関与が判明した時点で、かつてアメリカがイラン大使館占拠事件で行ったように北朝鮮に特殊部隊を送り込み、武力をもって取り返すしかなかったであろう。そうなれば、日本と北朝鮮の関係は武力的な緊張が高まる。日本は、今の自衛隊で対処できたであろうか。また、そのような諜報・軍事活動を、今の日本国民やマスメディアが認めるであろうか。
では、そのような諜報・軍事活動を行わないとすれば、あるいは、9月17日以前の外交として考えるとすれば、どのような方法があったであろう。
まず、小泉首相は北朝鮮に行かないほうがよかったのか。首相級が行かなければ、金総書記からの自分の個人関与はおいても国家関与を認めるということはなかったであろう。であれば、それ以前にマスメディアが論じていたように、中国などの第三国で突然発見されるというような政治的解決しかなかったであろう。それにくらべれば今回の関与を認めるということは、率直な解決であると言えなかろうか。
小泉首相が行って、なおかつ、決裂して帰国したらどうであろう。そもそも、そういう前提であれば、国内基盤の弱い小泉首相は行かなかったであろうから、この仮説は成り立たないはずだ。
さて、ではなぜマスメディアは、拉致被害者の家族の立場にすべてを立脚して、小泉首相と日本政府および金総書記と北朝鮮政府を声高に非難するのであろうか。
日本の「世論」が、このような解決を非難することにより、誰がどのような利害を産むのか。
ひとつには、日本政府の北朝鮮への圧力の継続という視点がある。日本政府は、今後国交正常化交渉の過程で、植民地支配に対する補償を要求される。これは正当な要求であるが、この交渉を有利に進めたい考えがあるであろう。
ひとつには、小泉首相の引き落としという視点がある。小泉首相を引き落としたい勢力はいくらでもある。
ひとつには、メディアの国際感覚のなさがある。もし、これが原因ですべての「日本の」マスメディアが同じ論調で北朝鮮と日本政府を非難しているとしたら、情けない限りである。それにしても、ずっとどの局も似たような絵で、似たような報道をしていたことに正直なところうんざりし、恐怖を覚える。
今後、どのような報道がされるのか、見ておきたい。

食:14時、ご飯、カップ麺。
食:22時、ご飯、野菜天ぷら、豚レバ唐揚げ、漬物。



9月18日(水)
晴れ。洗濯。プールに行く、仕事と読書。水底がいりこでだしをとりうどんをこしらえる。昨日の芋とかぼちゃの天ぷらをのせて食べる。夜は、焼き干しとびうおと里芋を醤油とみりんで煮る。なすを細く切って炒め、みそだれと和える。トマトのオムレツをこしらえる。いりこ、油揚げ、わかめ、葱の味噌汁を仕立てる。五穀入りご飯を炊く。

購入:飲むヨーグルト、みかんジュース、かまぼこ、チーズ。

食:14時、うどん、ご飯、天ぷら。
食:22時、ご飯、味噌汁、オムレツ、なす炒め、里芋煮。



9月19日(木)
快晴。月が美しい。プールに行く。ほぼ読書。中華飯をつくる。白菜、オクラ、ニラ、玉葱、ピーマン、かまぼこ、薩摩揚げをごま油と鶏油で炒めて片栗粉でとろみをつける。夜は、一昨日に続き、揚げ物。さつま芋、なす、それに玉葱のかき揚げと、玉葱とニラのかき揚げをつくる。玉葱とニラのかき揚げがびっくりするほどおいしかった。作り置きのいりこだし、冷凍うどんにて食べる。

宅配:白菜、キャベツ、はじかみ、里芋、ニラ、小松菜、さつま芋、りんご、きゅうり、蓮根、生落花生、ピーマン、おくら、豆腐、油揚げ、薩摩揚げ
購入:秋刀魚、葱、焼きそば麺、コーン缶


食:15時、中華飯。
食:22時、天ぷら、うどん、残りご飯、落花生。



9月20日(金)
晴れ。本日も月が美しい。風がひんやりする。特に日が暮れるととても涼しい。肌寒いぐらいである。プールに行く。人がずいぶん減った。昼はそうめんを茹でて昨日の天ぷらの残りとともに食べる。夜は、ご飯を炊き、昨日、塩をしておいた秋刀魚を焼く。すだちをつける。ゆで落花生をすりばちですり、いりことともに茹で、豆腐と油揚げ、小松菜と葱を入れて味噌汁にしたてる。落花生の味噌汁はおいしい。

食:13時、そうめん、天ぷら。
食:22時、ご飯、落花生味噌汁、秋刀魚の塩焼き、さつま芋の天ぷらの残り。



9月21日(土)
曇り。今週も3連休。3連休が3回続くのである。昼に落花生味噌汁とご飯を食べる。粗食。夜は広島風お好み焼き。しかし、豚肉がない。にんにく、玉葱、キャベツ、揚げ玉、焼きそば麺、卵、いりこ粉などでこしらえる。それなりにおいしい。ついでに、冷や飯を焼き、焼きそばを焼く。飯も炊く。でんぷん食の日。

食:14時、落花生味噌汁、ご飯。
食:22時、ご飯、焼きそば、広島風お好み焼き、飯焼き。



9月22日(日)
雨。掃除の日。涼しく湿った風の中で掃除をする。雑多なものと本が多くて困る。本は増えていくばかり、書類も増えていくばかりなり。
昼、水底が長芋とじゃが芋と米で雑炊をしたてる。夜、8kg弱ある冬瓜を4分の1ほど鶏がらだしで煮て食う。水底、里芋と高野豆腐、干し椎茸の煮物をこしらえる。鶏がらも醤油をつけながら食う。秋が日々深まる。

食:14時、雑炊。
食:22時、ご飯、冬瓜の鶏だし、鶏がら、里芋と高野豆腐の煮物。



9月23日(月)
曇り。水底がきしめんをゆでる。かつおだし、かつおぶしで食らう。ひらぺったいきしめんは、乾燥時よりも横に広がる傾向にある。夜は、ご飯。梅干し、納豆、油揚げとわかめの味噌汁でただただご飯を食らう。ご飯が食べたかったのだ。
福岡の妹より辛子明太子届く。
ダンキンドーナツの創業者ウィリアム・ローゼンバーグ氏死去。1950年創業で、1970年に海外進出第一号として日本に上陸。日本では、のちにダイエー系列となった吉野家の傘下となる。1998年、ミスタードーナツとの競争にやぶれて撤退。しかし、世界的には、約40カ国に5000店ほどのダンキンがあるという。
ダンキンドーナツといえば1988年に発表された村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」の冒頭付近で主人公が朝食にドーナツを食べ、コーヒーを飲んでいる。1983年の設定である。1980年代は、いわゆるバブルの時代で、土地を担保にした無制限の経済成長を夢見ていた時代である。日本は、1990年に土地バブルがはじけ、その後、円高バブルに踊らされながらも着実に下向きの経済社会を続け、現在に至る。アメリカは、バブルをはじけさせることなく、ドル安、ITなどの経済成長神話を続け、そして、ブッシュ政権の誕生と2001年の911を迎える。中国は経済成長をとげながらも、人口増加と食料事情の不確実性をもつ。日本は、明日経済破綻してもおかしくないのに、誰もそれを口にできない。ただ、海外のマスメディアが日本支社を縮小し、中国支社を拡大し続ける。海外の金融機関が日本支社を縮小し、中国に原野を見る。
日本でダンキンドーナツを食べることは、もはや、ない。食べたければ、海外に行くことである。

届きもの:辛子明太子
購入:葱、竹輪、中華麺。


食:14時、きしめん、残りご飯。
食:23時、ご飯、味噌汁、納豆、梅干し、漬け物。


正直言って、レタスはあまり好ましくない 野菜天ぷらはいいよう
なすはとってもおいしいよう うどんが豪華になります
なすは油をしょってくる 中華飯なんてものを作ってみました
天ぷらうどんにこがれる日々 定番味噌汁。いつもこれ
広島お好み焼きも我が家で 雑炊には葱がいい
きしめんは、いつもかつおぶし 魚がいっぱい食べられ続けるといいのだけど

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