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1998年7月3週

トムヤムクン(7月20日) ビビムメミョン(21日)

1998年7月19日(日) 曇り後晴
友人のイラストレーターに会いに行く。アレルギー対策のために、好きなお菓子もアルコールもやめ、玄米や野菜中心の食生活をしている。お昼を食べさせてもらったが、玄米をベースに、味噌汁やイカとトマトの煮込み、キンピラ大根など、和食と南欧料理がうまくおかずとしてそろっていた。こういう食事は、我が家とも共通するので安心して食べられる。
夕方からは、別の友人たちと飲み会。韓国料理の店でたらふく食べて飲んだあと、ふつうの居酒屋に行って飲む。6時頃から11時頃まで延々と、食べ、飲む。飽食の日本にて。



7月20日(月) 晴ときどき曇り
友人が来訪。夕方より、ビールを飲む。それに先立ち、水底とふたりで料理三昧。いつの間にやらいろんな料理が並んでしまう。飽食、飽食。今日は1食だけ。

食:17時〜、ナシゴレン、ジャガイモの揚げ煮、クルプック、トムヤムクン、タイ風春雨サラダ、鶏肉と春雨のサラダ、ベトナム風生春巻、モヤシのナムル、ナスと油揚げの煮炒め、ゆでとうもろこし。

ナシゴレン…芝エビ、ニンニク、人参、キャベツ、トマト入り、ニョクマムとインドネシア醤油で味付け、香菜添え。
ジャガイモの揚げ煮…小さなジャガイモを素揚げし、醤油、日本酒、味醂、干し椎茸、豚バラ肉のダシで煮たもの。
クルプック…おなじみ、インドネシアのエビせん。
トムヤムクン…タイのスープ。材料は、レモングラス、レモン、こぶみかんの葉、唐辛子、ショウガ、鶏スープ、塩、ナンプラー、たけのこ、しめじ、エビ、香菜。
ベトナム風生春巻…ビーフン、エビ、ニラ、もやし、豚肉、香菜。
タイ風春雨サラダ…春雨、きゅうり、人参、タマネギ、豚肉、ナンプラー、油、レモン汁、砂糖、塩、こしょう、唐辛子。



7月21日(火) 晴ときどき曇り
午前中を寝て過ごす。起きるなり、芝エビや豆腐が傷むのをおそれ、おもむろに、麻婆豆腐風、ナスとエビと豆腐の四川風ピリからあんかけ料理を作る。夕食では、水底がビビムメミョン(朝鮮風冷麺)を作るといきまいていたが、ピーマン、タケノコ水煮、ナス、レモングラス、コブミカンの葉、生唐辛子、レモンを発見し、突如グリーンカレーも登場。「冷麺とトムヤムクンのカレー添えだ」と言い張る。それぞれが好き勝手におかずをつくるので、収拾のつかない食卓が続く。そういえば、帰ってから味噌汁を2回しか作っていない。いかーん。
最近の我が家のはやりは、中華、韓国、タイ、マレーシア、ベトナム、そして、インドネシアである。

食:12時、ご飯、麻婆豆腐ナスエビ、キュウリのナムル、ジャガイモ揚げ煮、春雨サラダ、ナスと油揚げ炒め、塩鮭、ゆでとうもろこし。
食:21時、ご飯、タイ米ご飯、トムヤムアヤム、タイグリーンカレー、朝鮮風冷麺、麻婆豆腐ナスエビ、ジャガイモ揚げ煮、春雨サラダ、キュウリのナムル。

麻婆豆腐ナスエビ…豆腐とナスとエビを、ニンニク、ショウガ、タマネギなどとごま油で炒め、豆板醤、テンメンジャン、紹興酒で味付けしたもの。
トムヤムアヤム…トムヤムの鶏スープ。
朝鮮風冷麺…ビビムメミョン。しこしこと歯ごたえたっぷりの冷麺に唐辛子たっぷりの赤いタレをつけ、キュウリとトマトを添えたもの。冷たくて、そして、身体が暖まる。レシピはこちら。



7月22日(水) 晴のち曇りのち雨
久々にインターネット空間をさまよう。途中、地震を視覚的に見せるところや、深宇宙の写真などを公開しているところに目が釘付けになる。夜中、雷光が瞬く。
ところで、寝かせておいた味噌をはじめて使う。大麦入り米味噌で昨年の秋に仕込んだものだ。約1センチの赤茶けて濡れた煉瓦色の表層を掘ると、黄土色の味噌が出てくる。さらに掘り進むと、たまりができていて、すぐさまキュウリをつけて食べたいような香りだ。うむむむむ。大豆と塩と米と麦から、こんなものができるとは。麹め、やるな。
今日の主役は味噌汁になった。

食:12時、タイカレー、豆腐ナスエビ、ジャガイモ揚げ煮、豆モヤシのナムル。
食:19時、ご飯、ほうれん草と油揚げとオカヒジキの味噌汁、キャベツとニラの焼きそば、トムヤムスープ、タイカレー、豆腐ナスエビ、ジャガイモ揚げ煮、豆モヤシのナムル。



7月23日(木) 晴れのち雨
外でうち合わせ。久しぶりに太陽を浴びた。汗が体から吹き出してくる。それが自然なのだ。打ち合わせの相手は私たちよりも日に焼けていた。聞けば、北海道でカヌーを4日ほど漕いだという。私たちは、バリ島でも山の方に居て、水遊びや海遊びをしなかったので、それほど日に焼けているようではないらしい。ちょっと口惜しい。
夕方から、男女7人で居酒屋に入り飲み食いする。最初はビールを飲んでいたが、やがて焼酎になり、みさかいなく飲み、食べてしまった。アルコールを受け付けない水底は、最初からご飯と格闘し、2杯をたいらげ、食べていた。暴飲暴食は身体によくないのだがこの2週間で4回もこんなことをしている。飽食日本である。

食:12時、ご飯、味噌汁の残り、焼きそばの残り、納豆、など。
食:17時〜、飲み会。ビール、焼酎をはじめいろいろ飲み食い。



7月24日(金) 雨のち曇り
昨夜から降り始めた雨は、午前中早い時間まで降り続いていた。さらさらと弱くもなく、さりとて土砂降りでもなく、さらさらさらさらと降り続いていた。雨の音が心地よい。梅雨の雨である。酔った頭は雨音に時々起こされながらも、ぐっすりと眠ることができた。
自由民主党の総裁選挙は小渕氏を選ぶ。落ちてゆく日本経済の底は見えない。
散歩して遠出ついでに入ったことのないスーパーに入る。東京のスーパーはあまりおもしろくないのだが、しかし、やはり仕入れシステムや地域性が出ているので興味はつきない。この地域では珍しく試食をいっぱい出していた。水底が喜ぶ。ひとつ驚いたのはスーパーではなく、某大手練り物メーカーの製品であった。これまで当たり前に使われていた防腐剤がほとんどの製品からなくなっている。竹輪も薩摩揚げも。やればできるじゃん。消費者の要望に応えたものだろうが、対応するという姿勢は好感が持てる。でも、よもやキャリーオーバーなんてことはないですよね。それとも賞味期限表示に変わった結果かなあ。いずれにしても考えさせられる変更でした。

食:12時、ご飯、和風カレーうどん、キャベツとソーセージの炒め物。
食:19時、ご飯、油揚げと小松菜の味噌汁、オカヒジキのおひたし、鶏とカボチャとジャガイモと人参のうま煮、やわらか薩摩揚げ煮、キャベツソーセージ

和風カレーうどん…豚肉、タマネギ、ニンニクを煮る。カレー粉と小麦粉を入れる。椎茸と鰹節でダシをとり、みりんと醤油で味付けをしてつゆをつくる。つゆでカレー汁をのばす。うどんにかける。以上。明治の頃のカレーうどんである。



7月25日(土) 曇りのち雨
蒸し暑くなった。しかし太陽はほとんど見えない。夜中、ふたりして木星や衛星エウロパなどの映像をみてどきどきする。さらに、ファーブルの伝記もの映像をみて、虫の姿にわくわくする。バラエティテレビ番組で家常豆腐をやっていて、豆腐を揚げる姿にインドネシアのタフゴレンを重ね合わせる。

食:14時、スパゲッティたらこ水底風、ご飯。
食:22時、ご飯、ワカメと小松菜の味噌汁、納豆、切り干し大根の煮付け、つけ揚げ、キャベツのハーブ炒め。

スパゲッティたらこ水底風…たらことバター、レモン、タマネギ、ピーマン、トマト入り。酸味を効かせていただく和風ではないたらこスパ。


21日タイカレー 21日マーボ

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