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1998年8月1週

これは、7日のカレー。1日も似たようなものよ。 4日のユッケジャン。うまいんだ!

1998年8月1日(土) 曇り(山梨某所)
山梨某所の農家に遊びに行く。友人が共同で土地を購入することとなり、そこに案内してもらった。農家は有機農業者で、農薬をひとつも置いていないのだが、問題は、その周辺である。山梨には勝沼と同じようにブドウやモモなどを専業で栽培している生産者が多い。日本の気候では、どんなに恵まれていても、果樹は病気になりやすく、また、出荷時に見た目を要求されるために農薬をたくさん使用する。そこでも、ブドウ、モモ園が広がっており、夜明け、日中を問わず農薬がここかしこで散布されていた。1日中農薬の匂いがする。東京の悲惨な空気を避けて来たものの、どっちがいいのやら…。
もちろん、悪いことばかりではない。野菜は豊富にあり、料理は楽しかった。また、泊まった農家とは別の農家兼地方議会議員の家で、カボチャ、ナスの天ぷらをつまみに、自家醸造ワインを飲ませていただいた。これは、絶妙なものであった。1年寝かせてあったワインは琥珀色をしており、香りはさわやかで、口にするとただのワインではなく、どうやらブドウ酵母に加え自然に麹系の菌も入っていたようで、日本酒のような香りもある。よい発酵をしている。たっぷり飲ませていただき満足。
ところで、移動に際し、乗り換えの駅で弁当を購入するつもりだったのだが、なんと、東京近郊の駅ホームではまっとうな駅弁を販売していないのである。がっくりと立ち食いそばをたべる、我々ふたりと友人。味は、言うまでもない。

食:8時、ご飯、残り物のおかずと、味噌汁、納豆。
食:12時、駅の立ち食いそば。
食:14時、ビール、キュウリのナムル。
食:18時、ワイン、カボチャとナスの天ぷら、そば。
食:21時、カレーライス。

カレーライス…豚バラ肉を使用。タマネギ、ニンニク、ショウガ、スモモ、人参をベースに煮込む。別鍋でズッキーニ、ピーマン、インゲン、ナス、ジャガイモを煮、後に入れる。最後にバジルをちらして完成。野菜はすべてありもののみ。



8月2日(日) 晴(山梨某所)
夢で緑のヘビ3匹に追われ、引き戸を閉めて難を逃れた。
庭の草取りを手伝う。ミミズ、ヨトウガの幼虫、カマキリ、バッタ、卵をかかえたクモなどと親しむ。

食:8時半、ご飯、ワカメと小松菜と豆腐とインゲンの味噌汁、カレーの残り、インゲンのごまよごし、ナスの炒め煮、キュウリのナムル。
食:14時、ご飯、味噌汁の残り、叩きキュウリの中華酢味噌和え、バーベキュー(牛、豚、キャベツ、タマネギ、人参、ジャガイモ、ピーマン)、カレーの残り、砂ギモの塩焼き、ポップコーン、ビール。
食:22時、インスタントラーメン(大根、葉っぱ、キャベツ、卵入り)、ご飯。



8月3日(月) 晴 東京
水底に弁当をつくってもらった、うれしいなっと。今日から3日間、いろんな人たちに会い、しゃべることになっている。それから、一番苦手な人の話をずっと聞くこともしなければならない。
夕食の甘鯛の干物は、貰い物。静岡県の内浦漁協で干物を作り、冷凍セットで宅配してくれるのだ。一番高そうなものを最初に食べる。
食:8時、ご飯、ナス味噌煮、ズッキーニの天ぷら、ワカメと菜っぱの味噌汁。
食:12時、お弁当、ご飯、梅干し、ナス味噌煮、ズッキーニの天ぷら、サンマの蒲焼き、かつおぶし醤油、ジャガイモのスパイス焼き。(私)
食:14時、インスタントラーメン(水底)
食:20時、ご飯、枝豆、ほうれん草とワカメの味噌汁、ナス味噌煮、ズッキーニとナスの中華風ピリ辛、ジャガイモスパイス焼き、かつおぶし醤油、大根おろし、甘鯛の干物。



8月4日(火) 晴のち曇りときどき雨
1日中クーラーの中にいると、身体がだるい。
昼は、お弁当が出た。精進系であり、胃にもたれなかったのが幸い。
食:8時、お茶漬け。(私)
食:12時、お弁当、胚芽入りご飯、梅干し、野菜の天ぷら、高野豆腐の野菜巻き煮、酢の物、香の物、昆布のつくだ煮。
食:12時、そうめん(水底)
食:19時、ご飯、ユッケジャン、ポテトサラダ。

ユッケジャン…牛肉、豆もやし、ほうれん草、人参、大根、いんげん、ニラ、ネギ、きのこが入った、とっても辛くてニンニクたっぷりの鍋。ご飯を入れても、かけても美味。レシピはこちら



8月5日(水) 晴のち一時雨
加工食品や使用期限のある商品に、00や01の表示が増えてきた。西暦2000年であったり、2001年であったりするわけで、子どもの頃からSFばかり読んでいた人間として、時々どきっとさせられる。そうか、あの未来にいるわけだ、と思いつつ、SFも予言できなかった個人用電子計算機の普及に新鮮な感動を覚えなおしたりする。ネットワーク社会は予言されていたが、パソコンは誰も思い至らなかったのだよ。しかし、次第にパソコンがネットワーク化されようとしており、ここに来て、なるほど間違いではなかったとも思える。
バイオテクノロジーは予想より早く進歩しており、バイオハザードやクローンによる社会問題も遠い将来のことではあるまい。
統一の権力による支配は進んでいなくても、大きな企業による人や権利の囲い込みは進んでいて、だんだん逃げ場がなくなっていくことに気づかされる。
別に新しいミレニアムが来るからというわけではない。現実に、西暦を使用していない国や地域も数多くあり、日本だって、元号が生きているし、ちょっと前までは皇紀などというものも使用されていた。
この皇紀などは、インドネシアのバリ島で使用されているバリ・カレンダーに、西暦、バリの暦、仏歴などとともに今も時を刻んでいる。
しかし、西暦を使わない人々さえも、地球を取り巻く人類の社会システムに影響を受けないわけではない。

食:8時半、お茶漬け。
食:13時、バイキングのお昼。
食:20時、ご飯、ユッケジャン豆腐入り、枝豆、ポテトサラダ、油揚げ焼き、ワカメのゴマ炒め。



8月6日(木) 晴のち一時雨
「広島原爆の日」というニューステロップが出る。かつて私は7年ほど広島に住んでいた。その頃の「原爆」と、東京に住んでからの「原爆」には、受ける感じが異なる。とても違和感のある言葉にしか聞こえない。それは、テレビに映される平和公園や記念式典の光景が、とても嘘っぽいからかも知れない。早朝、深夜、そして、街のあちこちで、まったく何もない道のまん中や辻や建物に向かって手を合わせている人の姿は、そこにはない。
戦後50年経っても毎日のように、被爆当時の証言者を被爆手帳をもらう必要から探している人のニュースが流れるわけでもない。
理念としての被爆、核兵器と、現実の体験には埋めきれない溝がある。
阪神大震災もそうだろうし、世界の飢餓もそうだろう。
想像力と現実のすきまは、とても、難しい。
大阪から、大学時代の友来る。数人で集まって飲む。

食:12時、ご飯、ユッケジャン、ワカメのゴマ炒め。
食:17時、ご飯、ユッケジャン(水底)
食:19時以降、飲み会。



8月7日(金) 晴
日本海側各地で水害。韓国でも水害。依然、不安定な気象状態が続く。この水害で、米の被害は大きい。それでも、米不足にならないのが、輸入を義務づけられている今の日本の姿である。ますます、米の生産と消費が減っていくのだろう。

食:12時、焼きそば
食:17時、みたらしダンゴ、焼き鳥(つくね、レバ、皮)
食:20時、カレーライス、キャベツの千切り、ところてん、納豆。

焼きそば…豚肉、キャベツ、ネギ、ニラ、人参、ピーマンを炒め、味付けする。それとは別に、中華麺を焼き付ける。最後に混ぜ合わせたもの。

カレーライス…鶏肉、タマネギ、ニンニク、人参、インゲン、ジャガイモ、ナス、唐辛子、ズッキーニ入り。



8月8日(土) 晴
私の父が上京。東京駅周辺で昼飯を食べる。と言っても、例によって飲み会となり、酔っぱらう。夜中になって、腹が減ってきたのでカレーライスを食べる。

食:12時、料理とビールと酒。あとでスパゲッティ。
食:0時過ぎ、カレーライスコロッケ添え。


油揚げ焼き5日、ショウガ醤油がいいね。 ワカメを炒めてゴマをかけるんだ。

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