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1998年10月4週

26日、鶏モツの煮物。野菜がうまいぞう

10月22日(木) 晴
 実はここだけの話だが、引っ越しを検討している。ちょいと郊外に出て、空気がいいところに住みたいと考えている。それでもあまり田舎ではなく、都心に30分あたりというのが、甘いところである。それでも、山と川に近くなりたいと思うところであり、候補地をうろつく。
 さて、数日前に、水底が自家製ベーコンをこしらえてくれた。豚バラ肉の味付け薫製である。薫製は、中華鍋と金属製ボールを活用する。部屋中に桜のチップのくすぶる香りがしてすこぶるよい。できたてのベーコンほどうま味のあるものはないと思う。ほんのちょっとでも立派な調味料になるのがうれしい。このベーコンとチーズを使った料理に凝ってしまう。
 夜は、水底が餃子に取り組む。豚バラ肉、ニラ、キャベツ、ニンニク、ショウガ、タマネギ入りである。私は焼くだけ。でも、今回は、皮を購入。お腹がすいていて、すぐに食べたかったのだ。

食:鍋の残りうどんみそ味、人参とジャガイモの手作りベーコン炒めチーズがけ、ご飯、炊き込みご飯の残り。
食:麦入りご飯、ワカメと油揚げ、小松菜の味噌汁、餃子。人参とジャガイモの残り。


10月23日(金) 曇りのち雨
 寒いのでこたつを出した。まだ、扇風機をしまっていないのに、である。つい1週間ほど前は、30度近くまで気温が上がったのだが、世界は曇ったまま寒くなってゆく。水底の動きがにぶくなってきた。どうやら冬眠するらしい。
 ついつい料理が身体を温めるものになってしまう。今日は、昼間水底が外出していたので、手抜きをしてラーメン。手抜き…いや、実は、餃子ラーメンが食べたかったので、積極的にインスタントラーメンにしたのだった。餃子の次の日は定番です。
 夜は、洋風おじや。人参、ジャガイモ、タマネギ、ベーコンを炒めて、牛乳で煮立たせ、そこへご飯を入れ、最後にチーズで仕上げる簡単料理。

食:14時、ご飯、インスタントラーメン(餃子、ニラ、ワカメ、卵入り)。(私のみ)
食:14時、ココア、チーズトースト(水底)。
食:20時、洋風おじや、キュウリとキャベツのサラダ、餃子の残り、チーズ餃子揚げ。


10月24日(土) 曇りのち雨
 寒いぞ。今日は、友人宅で飲み会。男3人と水底である。友人のひとりが、35歳の誕生日を迎えたので、それを祝う。私たちを除いた男二人は、30代働き盛りのサラリーマン。この不況期に、だからこそ、できる人間には皺が寄りまくる。そこで、彼らは、疲れ切り、それでも働いてしまう。つい、1年前まで、できるとは言わないが忙しく働いていた私としては、少々見ているのがつらいところもあるが、私よりも楽観的な人間達なのでなんとかなるだろう。くだらないことを喋りながら飲食するうちに昼寝をしてしまう。

食:15時〜豆モヤシのナムル、コーンとツナ入りポテトサラダ、ジャコのピリから、それに水底が、タイ風春雨サラダをこしらえる。それに、牛と砂ギモの焼き肉。野菜は、椎茸、えのき、ピーマン、モヤシ、キャベツ。さらに、キャベツと豚バラ肉の焼きそば、ご飯。ケーキ、ビール、ワイン。


10月25日(日) 晴
 快晴。本当によく晴れたので喜んで洗濯する。寒くなってきたので、睡眠時間が長くなる。いや、夜遅くまでパソコンに向っているからか。
 昨日が濃い食事だったのであっさりとしたにゅうめんを作る。干し椎茸、かつおぶしだしに、人参、大根を煮込んだもの。薄口醤油とみりんのつゆ。
 夜は、水底がトマト豆スープを作る。トマト缶、ジャガイモ、豆、塩豚、タマネギ、それにスパイス各種。
 この正式名:豆もチリトマト煮のレシピはこちら
食:14時、にゅうめん、にらたま。
食:21時、麦入りご飯、トマト豆スープ、塩豚キャベツ炒め、納豆。


10月26日(月) 晴、曇り
 日経『サイエンス』を読む。ずっと前に購入したものを何気なく手にとって読み始めたら、DNAを利用したコンピュータの素となる実験が詳細に説明されていた。えっと、馬鹿な私のおおざっぱな理解で説明すると、コンピュータは、つまるところ、入力(読み込み)、出力(書き込み)、計算(足したり、引いたりする)ことで、基本的なことはなんでもできる、という前提がある。ゲームも通信も、その結果であると。で、DNAは、4つの塩基(ATGC)から成り立っていて、切り取ったり、貼り付けたり、タンパク質を作ったり、というコンピュータにとって必要なしくみはできている。だから、DNAを合成したり、コードを読みとったり、分別することができれば、コンピュータ化は可能だよ、と。基礎はできているから、あとは応用技術だけよ、ということらしい。
 21世紀の後半には、今のようなハードなコンピュータが、こんなものに置き換わるのだろうか。すると、コンピュータウイルスは、まさにウイルスになるのかな??
 コンピュータが人間に感染することもあるか。すると、コンピュータ人間とか、コンピュータを組み込んだ犬とかができそうな…。なんか、すごい世界ができそうですね。
 生態系はもつかな??
 ジャガイモを揚げて、ワカメ、キャベツとともにインスタントラーメンに乗せてみる。これはいいアイディアかも。インスタントラーメンに豚バラの白煮とスープを加える。別にインスタントラーメンでなくてもいいのに、といつも思うのだが。
 夜は、鶏のモツを購入したので大根、里芋、こんにゃく、豆腐と煮込む。レタス丸ごと使って味噌汁をつくる。野菜がおいしい。コロッケは、ちょっと訳ありで購入品。

食:14時、ご飯、ラーメン、豆スープの残り。
食:21時、麦入りご飯、レタス味噌汁、鶏モツの野菜煮込み、コロッケ。


10月27日(火) 曇り時々雨
 火曜日は、資源ごみ収集の日である。昨夜、ビン類を整理しておいたので、朝は数時間寝た後に起き出して、3往復ほどビンを出しに行く。オレンジジュースのビンが多いのに気づく。このところ、近所のスーパーでポンジュースを購入していたからだ。愛媛のポンジュースは、愛媛産みかんジュースと思われがちだが、実は、輸入オレンジとのブレンドである。そのため、かつてはポストハーベスト農薬が検出されたこともあった。今も、そうなので、ちょっと残念だが、市販されているほとんどが、濃縮果汁還元で輸入品というところからみても良心的な方である。実は、季節によっては、ポンブランドで国産ミカンストレート果汁というのが販売されている。なぜ紙パックなのかは分からないが、知っている限り紙パックのものだ。こういうのが通年出回ればいいのだが。
 やはり、国産ミカンジュースはおいしい。
 とても寒い1日。ずっとパソコンに向っていた。
 最近、揚げ物の機会が多い。揚げるコツをつかみつつあるので、どうしても練習したくなるのだ。それと、サツマイモの天ぷらがとてもおいしいからでもある。ということで、本日も、サツマイモ天、カボチャ天、タマネギとマイタケのかき揚げ、イリコの天ぷらをこしらえてしまった。
 夜は、先日来煮込んでいた豚バラ肉の実とスープを使ってカレーをつくる。豆数種類を半日水にひたし、さらに別に煮込んでおいてから、タマネギ、ニンニク、ショウガ、人参、ジャガイモ、スパイス類で調理する。カレーといっても、あまり黄色くはない。でも、まあ、カレーのような味がする。しいて言えば、先日の水底作豆スープにカレースパイスを入れたようなものか。
ついに登場、水底沈の不定期連載めしマンガ

食:13時、天ぷら、鶏モツの野菜煮込み残り、麦入りご飯。
食:22時、豆豚カレー、天ぷらの残り、麦入りご飯。


10月28日(水) 晴
 今日は、ちょいともの悲しいくらいよく晴れた。暑いくらいだ。ふたりであちらこちらを歩き回り、疲れる。
 このところ、水底は小麦こねたい病が再発。この1週間で、2回ほどビスコットを焼き、2回ほどケーキを焼き、さらに手抜きうどんを作っている。お菓子の方は、水底のホームページにゆずるとして、手抜きうどんについて書いてみよう。
 これは、もともとは魚柄仁之助さんのレシピなのだが、ようするに塩を入れた小麦粉を練って団子をつくり、それを平たくして畳んで切ったらうどんになるでしょうというものである。あら、蕎麦より全然簡単。太めに切るとほうとうか団子になるのだが、細めに切ると、ちゃんとうどんである。しかも、割とコシがあり、旨い。鍋などにはもってこいである。今日の夜は、カボチャと里芋、サツマイモと人参、大根、小松菜の味噌汁にしようと思っていたら、いつの間にかうどんが打たれていたので、うどん入りとなり、鍋も土鍋が登場し、ほとんど鍋。
 うれしいねえ。鍋がおいしい季節とは。
 ところで、野菜が高いですね。有機野菜はベースが市販の野菜より高いけれど、どこも契約栽培で仕入れているので価格が比較的安定しています。だから、あまり気にならないのだけれど、やはり、スーパーなどで見ると高い! まはーる(インドネシア語)!
 これにつけこんで、緊急輸入が大流行。ありゃりゃ。

食:12時、麦入りご飯、豆豚カレー、納豆。
食:17時、ツナとタマネギのジャッフル、コーヒー(私)、紅茶(水底)
食:23時、手抜きうどん入り根菜味噌汁、麦入りご飯、長芋とろろ。


10月29日(木) 晴、曇り
 毎日洗濯できるのはうれしい。実は、昨日転居先を決めてしまった。
 発作的かつ衝動的に決めてしまったので、我ながら唖然としている。
 値段と広さと環境が決め手であったのだが、実はとても広い。
 ただし、少々山の上である。林の中と言ってもよい。ということは、土があるのである。
 と言っても、畑ができるほどではないが、梅や大根を干したり、堆肥を少々こしらえたりするぐらいのことはできそうだ。引っ越しは来月の末。それまでばたばたしそうだし、我が家に大量にある保存食を少々減らす必要もあろう。
 これから1カ月、料理が変りそうである。

食:12時、手抜きうどん根菜味噌汁とろろ入り、麦入りご飯。
食:20時、麦入りご飯、切り干し大根の煮つけ、味噌汁、あじの開き、カレーの残り、高菜漬け。


10月30日(金) 曇りのち雨
 今、私のパソコンの壁紙は、スペースシャトルがまさに打ち上げられた瞬間の写真である。青い空に白い機体がわずかに浮いている。そして、その下からわき上がる雲。ジェットの噴射。
 ジョン・グレンというひとりの老人が、あらゆる手段を使って再び宇宙を目指し、その夢を現実にした。アメリカが湧いている。よいことだ。
 宇宙への夢は、1960年代の米ソ冷戦構造の中で、ミサイル開発競争の派生物として幕を開けた。そのため、冷戦が終結すると人々はまるで宇宙に使う金が1円もないかのように振る舞いはじめた。人類が月に最後に行ったのは、もう30年近く前のことである。
 70年代、いや、80年代にはできるはずだったスペースコロニーは、ようやくこれから研究施設の建設がはじまる。もう、20世紀は終わろうとしているのに。
 私は、人類が宇宙に出て欲しい。私自身も、機会があるならば、その夢を得たい。
 地球という生きた星は、この宇宙のこの界隈に見あたらない稀な存在である。
 そして、たったひとつしかないということは、いつ何かが起こって生態系が破滅的な状態になるかも知れないではないか。100億という人口を抱え、社会的閉息感が高まりつつある中、宇宙を新たな生活の場として見いだすことは、ひとつの可能性であろう。同時に、宇宙に人類が生活の場を広げるということは、地球という生きた星をもうひとつ増やす行為でもある。すなわち、フェイルセーフとしての「もうひとつの地球」であり、極言するならば、地球の繁殖行為でもある。
 人類が、その行為により、地球を汚し、苦しめ、生態系に蹂躙を加えているのならば、贖罪もまた人類によってなされることを望みたい。
 ああ、ちょっと熱くなっているな。
 ところで、スペースシャトルの乗員は何を食べているのでしょうか。NASDAやNASAのホームページを見ると、乗っていたりするのだな。これが。
 あじの開きは冷凍していたもの。昨日に引き続きさっと焼いて食べる。
 夜は、水底がトマト、ジャガイモ、チーズ、煮たの、焼いたのわわわわあ。と、イタリア系ジャガイモトマト頭になっていたので、タマネギ、ニンニク、ジャガイモ、人参、トマト、鶏肉をそれぞれフライパンで焼き、チーズとパン粉を載せてオーブンで焼き上げてみた。それにケチャップなどを付けて食べる。焼き料理だが、どこか鍋っぽい。

食:12時、麦入りご飯、あじの開き、豆腐と小松菜の味噌汁、切り干し大根の残り、高菜漬け、納豆。
食:22時、麦入りご飯、イタリア風焼き鍋、豆腐とワカメと大根の味噌汁、切り干し大根の残り、高菜漬け。


10月31日(土) 晴
 今日から3日間、水底は長野の山奥で修行する、いや、昆虫採集である。どうやら道なき道の果てにある山宿に泊まるらしい。こんにゃくがおいしいというので、食記録が楽しみである。
 私の方は、これから3日間、ジャンクなものになるのだろう。ひとりだと、作るのが突然めんどうくさくなる。食べる人がいないと、気持ちが入らないのだろうな。土鍋でご飯炊くのも、ねえ。
 そういえば、久しぶりに朝にご飯を食べた。
 午前中、電話があって、午後から学校給食関係での栄養士の集まりに行く。小学校の机とイスは小さくて堅い。3時間ほど座り続けていたら、腰がいたくなった。
 この話の中で、「飽食の中の飢餓」という言葉があった。太りすぎ、食べ過ぎなのに、栄養は欠乏し、身体はストレスを持ってしまっているという状態である。
 子どもたちの多くがその状態にあるというが、大人もそうであろう。

食:5時、ご飯、豆腐と油揚げとワカメとサツマイモの味噌汁、オムレツ、高菜漬け、ふりかけ、こるまめ、イタリア風焼き鍋の残り。
食:12時、かき揚げそば。
食:20時、ご飯、ワカメと油揚げと大根の味噌汁、キャベツサラダ、コロッケとメンチかつ。


27日、豆豚カレー。 27日、切り干し大根
いつもの味噌汁。 30日、イタリア風焼き鍋

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