フィリピン・ルソン島などを12月に襲った台風は、フィリピン全土で4000人にのぼる死者を出し、とくにルソン島北部にひどい被害を与えました。 CORDEVのグレッグ・ラシガン代表などからの情報によると、リトルタジャン地区では、慣行栽培で10月から11月に種まきされたトウモロコシが壊滅。不幸中の幸いか、有機農業に取り組むトウモロコシ畑は、種まき直後だったため、被害は軽微です。また、数軒の家が壊れ、木が倒壊しました。プロジェクトが育てているマンゴーの木も影響を受けましたが、若い木なので回復するのではないかとのことです。 台風の被害はリトルタジャンのような山岳部ではなく、CORDEVの事務所があるソラノのような低地で深刻です。ソラノでは、電信柱が倒れ、水田が泥に埋まり、橋が落ちたところもあるそうです。ラシガン氏の家も水びたしになったそうです。CORDEVが事業として行うバランゴンバナナの生産も、壊滅的な被害を受け、しばらくの収穫は見込めず、CORDEVのスタッフたちは、今後、当分の間、生き残ったバナナの世話などに取り組むことになります。 リトルタジャン・プロジェクトは、引き続き継続する予定ですが、今回の被害を受けて行動計画を見直していく必要があります。あらためて、この場やホームページ上ででご報告します。 |