書籍紹介タイトル

バリ島やインドネシアに関する書籍をご紹介します。
水底 沈の手持ちのものだけなので、世間にはもっとたくさん出版されています。

2001年1月4日更新

 ガイドブック・旅の情報誌
『地球の歩き方 バリ島'99〜'00版』 ダイヤモンド社・\1640 毎年改版されるが、年々リゾート色が強くなっていく気がする。
読者からの情報も、年度表示が変わっているだけでずっと同じ情報が記載されていてがっかりすることが多い。
しかしやはり、1冊目のガイドブックにはおすすめ。改造本のベースにもよい。
『バリ島個人旅行マニュアル』 ダイヤモンド社・\1540 地球の歩き方・旅マニュアルシリーズ。パッケージツアーでなく、個人で行くバリ旅行者を対象にした本。
地図などは載っておらず、個人旅行の際の航空券の取り方、ビザやパスポートについて、持ち物について、などの情報誌なので、
旅行に持っていく種類の本ではない。現地から荷物を送る際の注意などは読んでおきたい。
『地球の歩き方 バリとインドネシア'98〜'99版』 ダイヤモンド社・\1540 バリ島を中心に、周辺の島々や首都ジャカルタなどについても触れられている。
ぎっしりと詳しいわけではないので、2冊目としておすすめ。
『個人旅行 バリ島 '99〜'00』 昭文社・\1667 割合高級な旅行向けなようでいて、地図の詳しさや情報の新しさ、また、ロスメンの詳しい情報などは「地球の〜」に引けを取らない。
バリ島のガイドブックなのに、ロンボク島の情報も載っているので、足をのばしたい向きにはおすすめである。
『バリ島で遊ぶ』 トラベルジャーナル・\1200 いろんな角度からのバリの遊び方を紹介。日本でバビ・グリンに挑戦した人の手記などが面白い。
『ほいほい旅団バリ島へ行く』 産業編集センター・出版部・\1800 CD-ROM付きで、動画や音楽も楽しめる1冊。街の雰囲気などは懐かしくて泣けてくる。
屋台料理や市場の様子などもカラー写真付き紹介されており、楽しい。
『好きになっちゃったバリ』 双葉社・\1500 バリの家庭や食材のことやワルン料理、舞踊やガムランを習う方法など、突っ込んだ情報が読める。
『バリ島 じゃらんじゃらん』 佐藤明美著・トラベルジャーナル・\1500 バリの生活・歴史・産業・宗教・文化・芸術などについて書かれた本。旅行前の基礎知識を仕入れるのに向いている。
『バリ長期滞在者のための最新情報55』 旗家風生・三修社・\1800 長期滞在者を対象としたバリ情報。ワルンの楽しみ方や、健康管理について、通信状況など。
『バリパラ BALI-PARADISE FOUND』 横山良一・情報センター出版局・\1800 写真家の作者によるバリ情報。本の半分は美しいバリの写真。他の情報誌では滅多に見られない、ロスメンやワルンの情報も詳細。
『週間地球旅行No.12 神々の島バリ』 講談社・\560 カラーグラビアで綴るバリ島。内容はさして濃くないが、写真が絵のようにきれいでわくわくする。
『インドネシアすみずみ見聞録』 INJカルチャーセンター・トラベルジャーナル・\1500 インドネシア全土の文化や人々、食、ことばなどを紹介。バリの情報誌には載っていない、ムスリムのことも。
『バリ島楽園紀行』 伊藤博ほか・新潮社・\1500 グラビア写真を中心にバリ島の文化や食、生活を紹介。ロスメンのミニリストも掲載。
『女性のためのトラブル知らずの海外旅行術』 森優子著・晶文社・\1600 アジア向けというわけではないのだが、女性が海外旅行に行くのに気を付けるべき心構えがぎっしり詰まっている。森優子さんのイカスまんがが笑える。
『旅行人』  旅行人・\450 蔵前仁一氏が編集長をしている、バッグパッカーのための旅の情報誌(月刊)。世界各地の旅人の宿でも見ることができる。いつもではないが、バリ島やインドネシアの現地情報が手に入る。
グレゴリ青山やさいとう夫婦の連載あり。定期購読すると誌代が安くなる。

 料理レシピ・食文化エッセイ・食の情報誌
『東南アジアガハハ料理ノート』 森優子著・晶文社・\1400 著者が大爆笑のエッセイとイラストで綴る、東南アジア諸国の食文化とレシピ集。レシピは全部イラスト入りでとってもわかりやすい。
『図説 東南アジアの食』 森枝卓士著・河出書房・\1800 カラー写真とエッセイで構成された、東南アジア諸国の食の様子。市場や屋台の様子なんか、わくわくする。
『食は東南アジアにあり』 森枝卓士・星野龍夫著・ちくま文庫・\951 東南アジアの食文化についてのエッセイ集。写真多数。1984年に刊行されたものの改訂版。
日本ではまだほとんどのエスニック食材が手に入りづらかったという初版当時の時代背景から、レシピに「タマリンドペーストがないときは、梅干しで代用できる」等のアドバイスがされていて興味深く、現在でも十分応用できる知恵が満載。
ガドガド・ナシゴレン・ルンダン・アヤムゴレンなどのレシピ有り。
『おいしいBALI』 増田妙著・めこん・\1800 バリのおやつや屋台食、お弁当、市場のデザート、袋菓子などをカラーイラストで紹介した本。
「あー、あったあった、こういうの!」と、バリ帰りにはバリへの郷愁をそそりまくってしまう1冊。
『新宮彰のエスニックジャンジャン』 新宮彰著・マガジンハウス・\1300 タイ料理を中心とした、エスニック料理のレシピ集。ナシゴレン、サテ、サンバル等のレシピ有り。
『アジア食堂』 春山みどり・文化出版局・\1600 キッチュなアジアっぽいレシピを満載。「本場の味」や「本物の材料」にこだわっていないところが良い。ナシゴレンなどのレシピ掲載。
『アジア・キッチン旅行』 高崎篤・徳間文庫・\857 アジアに旅して、その国の市場で仕入れた食材で、その国の台所で調理して楽しむ方法。
バリの他に、ソウル、ホンコン、バンコク、サイゴンを紹介。
『定番メニューの料理用語68 エスニック料理編』 相田百合子・同文書院・\1100 聞き慣れないエスニック料理を国別に紹介。あまり内容の濃い本ではないが、料理店の店主へのインタビューは面白い。
『アジア「カレー」紀行』 高野たけし・東京書籍・\1500 アジア各国のカレー談義が対談形式で書かれている。バリの項あり。が、諸処に間違いがあり、作者の知識不足がうかがえる。
レシピは載っていない。
『アジアのおいしい道具たち』 平松洋子著・晶文社・\1900 タイ・インドネシア・韓国・朝鮮・ベトナム・インド・香港・台湾・中国。
著者がアジア各国で出会った、台所のための道具とそれにまつわるエッセイ集。
『アジアのご飯がおいしい理由』 平松洋子・メディアファクトリー・\1600 アジアの台所で愛され、使われ続けている道具のことを綴った本。レシピもついて、作者の道具への愛着がにじみ出てくる本。
インドネシアの石製すりばちや、ココナツ殻のしゃもじも出てくる。
『キッチンコロンブス アジアンテイスト』 柴田書店・\1800 タイ、ベトナム、インドネシアなどのアジア料理によく使われる調味料や食材の紹介、レシピ。食材店の紹介などもあり、便利な1冊。
『東京・横浜 アジアンフード300』 実業之日本社・\880 首都圏のエスニック料理レストランを集めたグルメガイド。
アジア菜食紀行』 講談社現代新書・\640 アジア各国における菜食文化を、生命観や歴史的背景から探求した本。
食にタブーの少ないバリの独特の食文化についても取り上げられている。

 エッセイ・小説
『バリ島遊学記』 廣田緑著・世界文化社・\1300 美術留学生としてバリに行き、ウブッでおさるのスギトとともに暮らし続ける著者の、現地生活記。
旅行者にはなかなか見えてこない、現地の生活や歴史・宗教観が生の言葉で記されている。
帯の「一生バリで暮らしたい」につられて買った本。
『バリの魂、バリの夢』 大竹昭子・講談社・\667 『バリ島不思議の王国を行く』に新規書き下ろしを加えて文庫化したもの。カラー写真も多く、儀式や料理のことが詳しく書かれている。
「バリ再訪」の項では、私が初めてバリを訪れたときの同じ祭りに作者も遭遇していたことがわかって、ちょっとうれしかった。
『あやしい探検隊バリ島横恋慕』 椎名誠・山と渓谷社・\1400 椎名誠含むあやしい4人の探検隊がバリ島を行く旅行記。ポンポコポンポコ・ジャランポランとアグン山に登ったりアマンダリに泊まったり蚊に苦しんだり。げははと笑えてしんみりアジアな本。
『ハートランド バリ島村ぐらし』 大村しげ・淡交社・\2000 京都在住の80歳の著者が、ウブッに魅せられて書いた本。京都とバリの共通点など、興味深く面白い文章。読みやすく、楽しい本。
『京都・バリ島車椅子往来』 大村しげ・中央公論新社・\1,995 バリで亡くなった大村さんの遺作。
『アジア雑貨屋さんの仕入れ術』 やまだひろなが・情報センター出版局・\1600 代官山「えすの屋」の店主が、雑貨やアクセサリー、衣類の仕入れ旅を書いたエッセイ。
タイが中心だが、バリでの仕入れについても書かれている。
『味わいアジア 日々の暮らしの小物たち』 平松洋子・ブロンズ新社・\1700 かごや布、食器など、アジアで仕入れた雑貨に関する思いをイラストとエッセイで綴った1冊。
『マリカのソファー/バリ夢日記』 吉本ばなな著・幻冬社文庫・\533 児童虐待を受けたために人格分裂を起こしてしまった少女・マリカが、彼女の唯一の支えである「ジュンコ先生」とともにバリで自分を
取り戻す小説「マリカのソファー」と、吉本氏のバリ島滞在日記「バリ島夢日記」の2本を収録。
『マレー諸島・上』 アルフレッド・R・ウォーレス・ちくま学芸文庫・\1600 ウォーレスラインで有名な著者の、観察探検旅行記。上巻「バリおよびロンボック」に1856年当時の風俗や島の様子が書かれていて
興味深い。
『マレー諸島・下』 アルフレッド・R・ウォーレス・ちくま学芸文庫・\1748
『バリ島物語』 ヴィキイ・バウム・筑摩書房・\3500 映画「グランド・ホテル」の作者として知られるヴィキイ・バウムが書いた、バドゥン王国の壮大な物語。
死の行進「ププタン」がバリの歴史上決して無駄ではなかったことが叙情豊かに書かれている。
『カルチャーショック04 インドネシア人』 キャシードレインほか・河出書房・\1800 西洋人の目から見た、インドネシア人の性格や風習など。
あくまでも「西洋人」の視点で書かれているので、インドネシアと同じアジア人である日本人にとっては「そんなことがなぜ不思議なの?」
と思えることもあって面白い。
この「カルチャーショック」シリーズは、他にもマレーシアやアメリカ、ベトナム、フランスなどたくさん出ているので、ぜひ「日本人」も出して
欲しいものである。
『おさんぽ大王(1)』 須藤真澄・アスキー出版局・\890 作者があちこちをおさんぽした旅行記まんが。(1)にバリ旅行記が2本、(2)にお土産や市場のミニ情報が入っている。
『おさんぽ大王(2)』 須藤真澄・アスキー出版局・\850
『バックパッカー・パラダイス2 楽園の暇』 さいとう夫婦・旅行人・\1200 バックパッカーのための旅行情報誌『旅行人』に掲載された、さいとう夫婦の旅行記まんが。
たった4ページではあるが、ウブッのモンキーフォレストのまんがが掲載されている。
子連れ旅行の実際なども書かれていて、読み応えのある1冊。
『藤原悪魔』  藤原新也・文芸春秋・\1714 エッセイ集。「天使のまゆげ」を持つ、バリ島のマユゲ犬のこと書いた「マユゲ犬の伝説」が秀逸。
やはりあそこは神様が住む土地なのだ。

 ことば
『インドネシア語が面白いほど身につく本』 ドミニクス・バタオネ、近藤由美・中経出版・\1400 とても面白いが、あまり身には付かないかも知れない。
「どんなものかのう」という入門編にはいいかも。
私はこれを3週間みっちり読み込み・聞き込んで出かけた。このテキストが特にすばらしい、という訳ではないかもしれないけど、基本には十分。
『インドネシア語が面白いほど身につくカセット』 ドミニクス・バタオネ、近藤由美・中経出版・\2400
『旅の会話集・インドネシア語』 ダイヤモンド社・\1180 「地球の歩き方」の会話集。旅行時に使う文例が多いので、持ち歩きように便利。日本語・インドネシア語からひける簡単な辞書がついており、かつ英語表記もあるので薄い本の割には使い出がある。
『ひとり歩きのインドネシア語自由自在』 JTB・\1200 事例別の会話集。巻末に簡単な「和・イ」「イ・和」辞書付き。
『現代インドネシア語辞典』 大学書林・\2000 イ・日辞書・薄いので持ち歩きには便利だが、出ていない語も多い。が、スーパーで買った調味料の裏書きや看板などを読む分には困らない。インドネシア語の動詞は、頭に「me(ム)」を付けて変化させたりするので、変化形の語幹を知っていないと辞書を見てもわからないことが多い。
『クタ・アルダナのバリ語会話』 クタ・アルダナ、鈴木理伊著・めこん・\4800 ようやく出た!バリ語会話の本。
今まではインドネシア語ばかりだったのです。この本は、ただ日本語との対訳ではなく、バリの文化に基づいた習慣、といったところから会話を紹介しているので、語学についての考え方を改めて見つめ直した。
たとえば、「この国では、『こんにちは』を●●という。さて、では日本語の『こんにちは』とは、そもそもどういう意味なのか」といった具合に。
『クタ・アルダナのバリ語会話・カセットテープ』 クタ・アルダナ、鈴木理伊著・めこん・\3500
『インドネシア語で手紙を書く』 クタ・アルダナ、鈴木理伊著・めこん 現地でお世話になったガイドさんなどにお礼の手紙を書こう。
どちらかというと、インドネシア在住のビジネスマン向きの例文が多いが、別れの手紙や借金の断りなどもあっておもしろい。

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