ルイが永眠した。行年12歳6ヶ月。 ルイは私の母と暮らしていた犬だ。 秋田犬の雑種。数年前、家のごたごたであわただしい引っ越しがあり、一時ペットホテルや知人宅に預けられたとき脱走。 数ヶ月放浪した後「分離不安症」を発症していた。 ひとときも、飼い主である母から離れられない。トイレやお風呂にまでついてゆく。 甘えん坊の寂しがりやだった。 7/18の深夜、母からメールが入る。 「ルイが大変!」 夜までなんともなく元気に遊んで過ごし、ごはんもおいしく食べたルイ。夜が更けてから急に苦しみだした。みるみるふくれてゆくおなかに驚いた母は、犬友達とともに時間外の動物病院に急行。 おなかのガスを抜いてもらい、ひとまずラクになったルイ。 病名は「胃拡張」。胃がねじれて封鎖され、動きが止まってしまう。閉じこめられた食べものが胃の中で腐敗し、急激にガスを発生させる。 予防法も原因も、詳しいことはよくわかっていない、事故のようなものだとか。 そろそろ老犬の域に踏み込んでいたルイ。心臓が弱く、健康診断の時に雑音がしていた。 7/19。二度目の発作は早朝だったらしい。苦しまず、先に心臓発作を起こして苦しまずに逝ったルイは、いつもと同じ穏やかな顔でねむっていた。 「すぐにお別れをするのは忍びないとの母の意向で、この日は「お別れ会」。ねむっているようなきれいなるいをお気に入りのベッドに寝かせたまま連れて行った。 お別れ会にはびっくりするぐらいたくさんの人がルイにお別れをしに集まってくれた。 「ひまわりの森」のるんばさんやNAOさん。名古屋や大阪からも友達が…るいの友達がさよならを言いに駆けつけてくれた。 みんなにナデナデされて穏やかにねむるルイ。とても幸せそう。 近所の小学生たちもお花をつんできてくれた。 本当に愛されていたルイ。 晩年は、いつも大好きなおかあさんといっしょにいた。 車に乗って、いつでもどこでもいっしょ。 手作りのおいしいごはんを食べて、いっしょに暮らしている二匹の猫とも仲良くぬくぬくしていた。 本当に、かわいい犬だった。 |
■あそぶのとねるのが仕事だったるい。
■さようなら、るい。 2003.7.19 るい永眠
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