グリセリンソープ(2)
1ヶ月の乾燥・熟成がまちきれない…。
でも、がまんがまん。


 いよいよグリセリンせっけんを仕込む。
1ヶ月ねかせたせっけん。いよいよ透明せっけんに生まれ変わります。
上手にできるだろうか…。

■グリセリンソープ用レシピ
材料:
仕込んでおいたせっけん…1本
シュガーシロップ…200cc
グリセリン…120〜240cc
アルコール…240cc
『The Pure Soap Journal』のレシピより)

(1)グラニュー糖と水を半々(重量)に合わせ、鍋で煮溶かしてシュガーシロップを作る。
割とできあがりが減っちゃうので、多めに作って置いた方がいいかも。

(2)石けんを細かくすりおろす。
すりおろすのが面倒だったので、「溶けりゃいいんだろう」と、スライサーで平べったくスライスする。
とてもくたびれます。
厚さ0.8mmぐらいかな?ボールに山盛りできて、びっくり。
こんなにいっぱい、失敗したらどうしよう…。

(3)シュガーシロップを加えて、湯せんにかけて溶かす。
シュガーシロップは、半々のグラニュー糖(70g:70gぐらい?)と水を火にかけて溶かしたもの。
あまりの石けんの量に、ほんとに溶けるのか、と不安。石けんの山の中に、シロップがわずかにはさまってる感じだが…。
水分、少なくないか?
お湯を入れた鍋を弱火にかけて、ガラスボールに入れた石けんとシロップをのせる。
木べらでつつきながら様子をみると、底の方の、シロップがあるあたりからじわじわと石けんがとけているような気配。
溶けるという雰囲気ではないが…。
むやみに混ぜると泡が立つので、もどかしいながらも底から大きくスプーンで返すのみ。
焼きマシュマロ
レンジにかけた、もちのようだ。

(4)完全に溶けたら、グリセリンを混ぜて火からおろす。
もう完全に溶けたかどうかなんて確認不可能なので、むりやりグリセリンを混ぜる。
ちょっと混ざりにくい。分離しそうな感じ。
なんだかうまそうだな…
濃いクリームシチュー状?
泡立て器の方が混ぜやすかったかな…?
でも、これ以上泡が立っても困るしなあ。むりやしえいえいっと混ぜる。まだまだぶわぶわ・ねっとり。

(5)アルコールを加え、ふたをして待つ。透明になったら、型に流して固める。
かならず火を止めて行うこと、引火するよ。
アルコールを入れて底から混ぜる。なんだかねとねとがさらさらになったけど、全然透明になる雰囲気なし。
急にさらさらに!
表面にはきめ細かい泡がびっしり厚く浮いている。ほとんどこの時点ではあきらめている。
全体を混ぜ、フライパン用のふたをして放置。
なべ、磨かなきゃ
15分ほど置いて横から見てみると、あらびっくり!下の方に、琥珀色の透明感のある層ができている。
すてきに分離
上に白い泡が浮いているので、まるでビール。
とりあえず型に紙を敷き、この泡+ビールの液体を流し込んでみる。
凶悪な泡
2時間ほど放置して様子をみると、表面の泡がけっこう固くなっている。
つつくと、動く。おや? どうやら、泡だけ固まり、液体状の生地の上に浮いている状態のようだ。
スプーンで泡を取り除こうとさわると、けっこう固く、めりっとはがれた。
この泡、なんかに使えないかな。
すると、その下には、まださらさらの液体だけど、ビール色の透明な生地が!
泡をすべて取り去って、透明生地のまままた放置する。
ひと晩たったら、ビール生地が固まっていた。まだ固いゼリー(オブラートに包んだゼリー菓子ぐらい)状だが、型から出る。
じゃ〜ん!
途中でシュガーシロップを足したので、水分が多い。紙をむいて乾燥させようと思う。
無色透明にはならなかったが、向こうが透けて見える琥珀色のグリセリン石けん。
ちょっと感動。
しかし、ほんとに透明になったのにはびっくり。真っ白い石けんだったのに…。
つぎへ! 





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