ちいさなねずみにとって、尿検査は健康状態を知る大きな鍵になる。
触診は苦手な獣医師が多いし、採血は危険を伴う。
結石や糖尿病、血尿など、尿検査でかなりのことがわかるそうだ。
しかし、ねずみの採尿はなかなか難しい。
「1ccあれば、たいていのことはわかる」
と獣医師は言うが、たかが1cc、されど1cc。
スナネズミの尿は1回にわずか0.5cc以下なのである。
丸々採れても、20回分。けっこうハードだ。
1ccなくても検査はできることが多いと言うが、できるだけ採りたいもの。
獣医では目薬用の容器をくれるが、ほんのちょっぴりの尿をこの容器で吸い取るのは至難の業だ。
もんさんが「注射器を使うといいよ」とアドバイスしてくれたので、やってみたら、意外とうまくいった。
しかし、やはり回数採らねばならないので大変には大変だ。
1滴の尿も、無駄にしたくない。そこで、注射器を使った無駄ない採尿を写真と図にまとめてみた。
参考にしていただければ幸いである。
※うちの場合、ガラス製のトイレで尿をする習慣がすいているので、比較的楽だったと言える。
習慣づいていないねずみの場合、何も入っていないプラケースに入れてどきどきしてもらい、もらしていただく、という方法もある。

※写真をクリックすると大きな写真が開きます。

シリンジと針
(1)注射器(シリンジ)と針。どちらも\100〜\200程度で買え、シリンジは滅菌済み。
しびんを設置
(2)トイレをきれいに洗って水気をふきとり(できればアルコール消毒)、砂を入れずにいつもの場所に設置する。
少し傾けて置くとよい。
尿待ち
(3)ねずみが尿をするのを、じっと待つ。
トイレに巣材やうんちが入っていたら、取り除いておく。
(4)尿発見。すぐにトイレを取り出して採取開始。
うんちにひたっている尿は、余分な菌が入るのであきらめる。
吸え、吸い取るんだ! 0.1cc 0.6cc 1cc! 保管
(5)注射器で無駄なく吸い取る。針の中の尿も無駄にしない吸い取り法は、下記の通り。
尿を採った注射器は、先にセロテープを貼って冷蔵庫に保管する。
採取後、できれば半日以内に検査に持ち込む。

尿に針をつけて、吸い取り開始。 どんどん吸う。
うんちについている尿は、
使わないこと。
空気が入っても気にせず、
無駄なく吸う。

注射器をひっくりかえして
指でポンポン叩き、
空気を針の方向に寄せる。
上に空気を全部寄せたら、 手前に引いて、
針の中の尿を吸い取る。


針の中の尿も
全部シリンジに入った状態。
押して、シリンジと針に入った
余分な空気を抜く。
針先にセロテープを貼り、
冷蔵庫で保管する。








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