2002.4.12〜16 |
2002.4.12(FRI) 最高気温:- 最低気温:- 最高湿度:- 最低湿度:- 天候:くもりのち小雨 ねずみごはん(共通・1匹あたり): オリエンタルCR-LPF+ひかりモット:計4g、インコのえさ2g(男子は1g)、もりもり野菜2g、花粉数粒 本日のおもちゃ:テレックス芯、木製巣箱、かじり木ハンガー、さぼてん わたしごはん:大丸地下食品売り場の手鞠寿司、ジ・エクスチェンジのハム&チーズサンドイッチ、魚介類のミネストローネ、角屋の生クリーム大福 など | ||||||||||||||||||||
今日から、「しずみん姉妹・くいだおれの旅」がはじまる。 ねずみをひとに託してどこへ出かけると思えば、あちこち知人を頼ってうまいものを食べまくろうというわけである。 日頃粗食に耐えさせているねずみに知れたら、はがいじめにされてのどもとを食い破られるに違いない。 ヒミツにしておこう。 うちのねずみたちは、同居人に世話を託す。 出立前にねずみそうじをし、ごはんは全て1日・1水槽ごとの「おべんとう」に仕立てる。 いちいち量ってもらわずにすむし、ホームステイに出す際にも有効だ。 トイレは、100円ショップで買ってきた丸ガラスびん。ひとつひとつに砂とハーブを入れ、4日間×3水槽、計12個のビンを用意しておく。 砂だけ足してもらおうかとも考えたが、砂をきれいにしておかないとおむぎさまの怒りが爆発するかも…と恐れたのだ。 水は、替えてもらうことにする。 妹は、友人宅にねりぺちを預けた。ねずみ飼いさんなので、安心だ。 砂とおべんとうも付ける。これでねずみ対策は万全だ。 新幹線に乗る前に、大手町パレスビル1Fの「ジ・エクスチェンジ」に寄る。 サンドイッチをテイクアウトするのだ。 ここのサンドイッチを、これから向かう静岡の母と、現地で合流する大阪の友人へのミヤゲとするのだ。 以前にも書いたが、ここのサンドイッチはたいへんうまい。 パンは白食パン・ライ麦食パン・フランスパン・ライハードロールの4種から選べ、具もぎゅむぎゅむに盛りだくさんなのだ。 前日に予約しておき、本来なら11:00〜の提供であるサンドイッチを10:30にしてもらって受け取る。 入り口を入った途端に「水底さまですね」と快活な店長が出迎えてくれた。 株屋さんの外国人紳士が集うこの店に、場違いなリュック姿のもっさい私。 それなのに、いやな顔ひとつせず。すいませんすいません。 サンドイッチを手に、東京駅へ。徒歩10分以内なので、便利なロケーションである。 大丸の地下で、妹がくたびれていた。 寝狛屋の詠田さんにあほまんがを貸すのだと、どっさり持ってきたので、体力を消耗してしまったらしい。 その重さは、君のあほの証。 乗車前に、大丸べんとう売り場で手鞠寿司を買う。ここの地下食品売り場は広大で、うかうか見回っていると電車に乗り遅れそうである。 この日は、改装中。さらに立派にしようというのか。 駅弁が買いたければ、駅構内で高く貧弱な弁当に泣かないように、ここで調達しておくがよい。 新幹線に乗り込み、早速手鞠寿司をぱくつく欠食児童ふたり。ちなみに妹のはこれ。 おかげで、魚のアブラと酢めしに汚れた手で検札きっぷを渡すはめになる。 車掌さん、すみません。 前日まで寝不足で用事を片づけていた私は新幹線でぐーぐー眠ろうと思っていたのだが、あほ妹のおかげで2時間もあほ話に熱中してしまった。 あほエネルギーは偉大だ。あほは世界を救う。 目的地に到着し、車で駅まで来ていた大阪の友人(仮にひらめとしておこう)と合流。 ひらめちゃんに運転してもらい、母の家へと向かう。 母は犬のルイと猫のみけさん・マルニと暮らしている。 今回の旅の目的のひとつは、犬好きのひらめちゃんが犬とたわむれることである。 彼女は将来、パグと暮らすのが夢なのだ。あの、くちゃくちゃした不思議な顔の犬だ。 私の日記にルイのことを載せて以来、「るいっちに会いたい!」と言ってくれているので、連れてきてみた。 とりあえず、みんなでお昼。母がスープを用意してくれていた。 このスープはディア・スープというところのもので、冷凍なのにすこぶるおいしい。 それにしても、エクスチェンジのサンドイッチはうまい。ほんとに、具がぎゅむぎゅむなのだ。 私のは、オーソドックスにハム&チーズ。 ぺらぺらでないスライスチーズと、幾重にも積み重なったハムがどっさり。 ハムを何枚も重ねて食い切る感触はなかなかいいものだ。 妹のは、アボガド&サーモン。 写真の通り、アボガドが「これでもか」と詰め込んであり、サーモンもおいしい。 コドモ舌の妹のために「玉ねぎは抜いておいてください」とお願いしておいたのだが、忘れられてどっちゃり入っていたのが残念。 (寿司のサビ抜きも、忘れられがちなものだ。あれ、無意識の手順に組み込まれているので、難しいらしい。) 母とひらめちゃんのは、チキンサラダである。これは私が以前食べて、一押ししていたもの。 ローストチキンの内側のジューシーなお肉をほぐして、カレー味に仕立てたものがどごんとはさんである。 これを食べると、サンドイッチは「パン料理」ではなく、「肉料理」だなあ、と思う。 みっしり重いライ麦パンなので、ことのほか腹にたまる。 食後、寝狛屋さんにあそびにゆく。 ちょうど前回のこいぬ3きょうだいと入れ替わりに保護されたこいぬが3匹、ころころ・ほよほよと出迎えてくれた。 顔の皮がいくらでも伸びる白こいぬ「だぶ(仮)」などなど。 ものごころ付く前のこいぬは、ほよほよしてなすがまま。かわいい。嗅ぐ。 ■寝狛屋のゆかいななかまたち ※寝狛屋の商品のお問い合わせは、寝狛屋・房の社の詠田さんへ。 おやつに生クリーム大福(こいつについては後で触れる)を食べ、あっという間に夕食。 すでに食い過ぎ。まだ倒れられぬ。がんばれ。 夕飯は、房の社の黒田さんに招かれいてるのだ。 ここで、豪快なホルモン焼きをごちそうになるのである。 黒田家は新鮮なホルモンを手に入れるひみつルートを持っており、それを黒田さんのおかあさんが絶妙な味付けで仕込み、男達が手際よく七輪で炭火焼きにしてくれるのだ。 この日は天気もよくなり、お庭でガーデンパーティとなった。 しかし、考えてみるとこのおうちには、犬がたくさんいるのである。 犬に囲まれ、肉を焼く。いったいどうなるのだ…。 しかし、心配は杞憂に終わった。 きちんとしつけられている犬たちは、欲しそうにうろうろはするものの、 「だめだめ、とってはだめ。ねだってもだめ。くれたら、たべてもいい」 と、おりこうにうろうろしているのだ。 おばかいぬ・ルイでさえ、ボスのわんこにきちんとしつけられているのか、割と早くあきらめてクーンと座り込んでいる。 そして、むしろ人間たちはしつけができていないのであった。 新しい網が焼き上がるたびに、がるるるるーと食らいつくす。 犬に気を取られているひまなど、ないのである。 なにしろ、ホルモンがうまい。タン舌と呼ばれるとろける部位。しゃくしゃく新鮮なレバーとハツのオサシミ@生にんにくまぶし(このにおいは数日間私達につきまとう)。 焼いてもしゃくしゃくのレバーなんて、初めてだ。 そして、このホルモン焼きには決まりがある。 ホルモンを食べた後、生キャベツやきゅうり、小メロン(摘果メロン)をかじるのだ。 これにより、口中サワヤカ・胸モタレズ、なのである。 内臓と野菜を交互にむさぼる私達を前に、犬たちは腰が引け気味だったという…。 このホルモン焼きはお店では食べられない、マボロシの味。 これからもつとめていい子にして、また食べさしてもらおう。そうだそうだ、そうしよう。 ■今日のくいだおれ
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2002.4.13(SAT) 最高気温:- 最低気温:- 最高湿度:- 最低湿度:- 天候:くもりのち小雨 ねずみごはん(共通・1匹あたり): オリエンタルCR-LPF+ニッパイモルフード:計4g、こりこりコーン2g(男子は1g)、もりもり野菜2g、花粉数粒 本日のおもちゃ:テレックス芯、木製巣箱、かじり木ハンガー、さぼてん わたしごはん:レタスとクルミのサラダ、きなこバタートースト、ブルーベリーの甘煮、さくら食堂のごはん(刺身定食、もつ焼き)、角屋の生クリーム大福、アマレットのディナー(クロスティーニ&たこのグリーンソース、かつおのカルパッチョ等三種の盛り合わせ、アスパラとベーコンの濃厚ポーチドエッグ添えトマトの冷製カッペリーニ、魚介のスパゲティ、ほろほろ鳥のソテー、しばちゃんのアイスクリーム&紅茶プリン、いちごとマスカルポーネのバルサミコソース、クロスティーニ&たこのグリーンソース、ビアンコマンジャーレ・マチェドニア添え)、いちご など (分けっこしたので、ひとのも載ってます) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
朝ご飯はパン食。ブルーベリーを甘く似たものがうまくて、がつがつと食べる。 ジャムよりあっさりしていいものだ。 みやげに持っていった富澤商店の「ピーナツきなこクリーム」は、まったり・ほっこりして和菓子のようで、なかなかおいしい。 食後はだらだらしながら美しいみけさんやルイとたわむれる。 マルニは、ゆうべベッドメイキングされた客用ベッドに一番に埋まり込んで朝まで気持ちよく眠っていた。 猫にはそういうところがある。 取り込んだばかりの洗濯物や畳んでしまったタオルの上。 やつらは、家の中で一番気持ちのいい場所を知っている。 ■いぬねこまみれ
母が、おやつに角屋で生クリーム大福を買ってくれる。 総勢16種。壮観だ。 角屋は、田舎町にありがちな、和菓子も洋菓子もカールもサッポロ一番もガチャガチャもある、ふつーの菓子屋だ。 しかし、店主ががんばって「生クリーム大福」を編み出し、ネットショップで張り切って売っている。 かなり好評で、夕方に行くとほとんど売り切れ。 しかし、店に行くとわかるが、生クリーム大福以外の部分は以前としてふつーの菓子屋なので、なんだかおもしろい。 普通のあんこの他に、コーヒー、かぼちゃ、いちごやブルーベリー、ティラミスなんてのもある。 ひと口食べると、意外なうまさに「ほほー」とさせられる。 かなり洋菓子に近いたべもの。冷凍で通販もしてくれるので、甘いもの好きな人はぜひ一度試されよ。 そして今回、私は大福のリーフレットにおもしろい誤植を発見してしまった。 大福はほのかな色合いの他はほとんど見かけが同じで中身の判別が付きにくいので、敷いてある薄いケースと大福の色の組み合わせで中身がわかるように、表を印刷したリーフレットがついている。 「大福の色…白」で、「ケースの色…赤」の組み合わせだと、「いちご」という具合。 よく見ると、コーヒー大福は「大福の色…銀」で、「ケースの色…銀」とある。 銀色の大福餅…。こんなか。固そう。 間違いを指摘したいが、リーフレットでなく、大福の方を直されてしまったらどうしよう。 昼に、名古屋から来た友人のカメ姉妹と、静岡から来た「ねえちゃん」と合流。 カメ姉妹はねずみのためにトイレットペーパーの芯を大量に持ってきてくれた。 ありがとう、ありがとう。ひとりではこんなに尻をふけません。 ねずみたちよ、よろこべ。 ちなみにカメ姉は、プレーリードッグのぴか&ぽちと暮らしている。 いつか、ひたいを嗅ぎに行かねばなるまい。 ねえちゃんは、わが家の「名誉長女」である。彼女のオミヤゲは、ストロベリー・ハウスのシューロール。 お菓子がいっぱい。うれしいうれしい。 みんなでひるめしを食べに行く。 駅前にある「さくら食堂」という、小さいがあなどれない店がお目当てだ。 この店、客席の狭さに比べて厨房が広い。板前である旦那さんと、奥さんのふたりだけで切り盛りしているようだ。 メニューは定食ものをはじめとして、ラーメンやうどん、チキンライスや丼ものなど幅広い。 そして、全員が違う分野のものを頼んでも、ほぼ同時にやってくる手際の良さ。 きっと、仕込みがとても万全にしてあるのだ。 しかも、うまい。\700の刺身定食にはいつも5種類ぐらいの魚が盛り合わせてあり、質も鮮度もぴかぴか。 自家製のぬか漬けもよくできているし、何かしら一品添えられたおかずもほっとする。 ここに来るといつも注文するのが、「もつ焼き」。家庭で作るようなじんわり優しい鶏もつの炒め物だ。 生キャベツといっしょに食べるのが、ゆうべの黒田ホルモンを思い起こさせる。 仲間達の頼んだチキンカツや冷やし中華も、皆おいしい。 以前食べたが、カツ丼やとろろもいける。大切にしたいお店のひとつである。 午後は、またもや寝狛屋さんになだれこんで犬猫と遊んでもらう。 以前からひらめちゃんが会いたがっていた、土佐犬の女の子「けいちゃん」(以前、きんかんを食べる犬、と紹介した)と感動のご対面。 彼女は、レトリバーといっしょに里をうろうろしていたところを保護されたそうだ。 土佐犬といえば闘犬。闘犬用に土佐犬をブリーディングしている人は多い。 そして、闘犬はいつもオス。メスは、繁殖用以外は殺されてしまう。 意外と知られていないが、「ほんとうに犬の気持ちがわかる」とか「犬のことをいちばんわかっている」などとペットフードのCMなどでほめられているブリーダーたちで、「できそこない」な子たちを簡単に処分してしまっている人は多い。 「できそこない」なんて、誰が決めるのだ。そんな子は、ねずみだって猫だって犬だって、1匹ももいない。 そんなことを考える人間の方がむしろ、できそこないである。 そんなわけで、土佐犬の女の子の大人はすごく少ないらしいのだが、けいちゃんはその輪をかいぐぐって元気に生き残っている。 見た目がでかく、コワイ顔で、しかも「がーっ」と飛びかかってくるけいちゃん、誤解もされやすい。 でも、実はとっても甘えっ子だそうだ。 「だいすきだいすきーっ」と、みんなにちゅーしに飛びかかってくるのだ。 はたから見たら、「うわーっ、人が犬に襲われてる!」と思われても仕方がない。 実際、力強いけいちゃんのキスは、釜じい黒田氏のあごにあざをこしらえた。 情熱的なけいちゃん。 彼女は果物が大好きで、この日もいちごのおやつを嬉しそうに食べていた。 普通の犬と違い、お肉やビスケット系のごほうびおやつでしつけができないので、果物で「おすわり」や「まて」の訓練をしていた。 ギャル犬、けいちゃん。彼女は、先日無事新しい家族にお迎えしてもらった。 あんなに大きい子、どうなるんだろう…と思っていたら、彼女にべたぼれしたママさん、実はキャディさん。 力強く、けいちゃん…新しい名前ははるちゃんを可愛がってくれるだろう。 よかったねえ、はるちゃん。 ■とさいぬけいちゃん
そんなこんなで全員犬の毛だらけ・よだれまみれになった頃、夕飯に出かける。 以前母に連れて行ってもらった、アマレットというイタリアンのお店。 住宅街にこぢんまりと建っており、オレンジの灯りが温かそうで、腹が鳴る。 ふと見ると、入り口の所に皿が積んである。この店で使われた皿が、1枚\200で放出されているのだ。 ここのお皿は和風のものやぽってり欧風のものなどセンスが良く、以前から気になっていたのだ。 早速むらがる皆の衆。早く入ろうよ…。 そして、どやどやと店に入る犬くさい人々。 お料理はコースで、夢のようにおいしかった。いつまでもいつまでも、前菜が出続けるかんじ。 どの皿にも野菜やハーブが清しく盛り合わせてあり、いちいちおいしい。 トマトは味が濃いし、ハーブはぱりっと香る。 うまみが濃い野菜達は、肉や魚に全然負けていない。 中でも、焼きアスパラとカリカリベーコンに名古屋コーチンのポーチドエッグを添えてチーズをかけた、一見朝食のようなひと皿に感動。 とろりと濃い玉子の黄身がソースになって、ベーコンの脂といっしょになって、甘いアスパラにからみつく。 この味は…カルボナーラだ!ものすごい満足感。 そしてほら、やっぱり写真を撮るのを忘れた。すごくうまかった証だ。 スパゲティは、50g程度だろうか、一見「少ないっ!」とびっくりする盛りのが、2種類出る。 1皿めは、冷たいトマトのカッペリーニ。これまた、すごい。 今まで、冷製パスタというのは冷やし中華のスパゲティ版で、まあ、そんな系統のものだろう、と思って食べてきた。 私は冷たい麺が好きなのでよく食べるのだが、今回のはあまりにも違う。 トマトの味が濃い。この酸味と甘味は、なんだろう?粒マスタードを入れてるのはわかるけれど…??? ふと気が付くと、食べ終えていた。夢のようだ。(いや、食ってるって) しかも、少ないのにこの充足感は、なんだ。「満足感」は「満腹感」に勝ると知る。 メインはほろほろ鳥のソテーである。ほろほろほろほろ。 ひらめちゃんは、「こんなに私好みの料理ばかり出るなんて、今日私が来ることを、この店は知っていたに違いない」と驚喜していた。そんなわけあるか。 最後のデザートは、みんなと分け分け。 特筆すべきは、いちごのデザート。おいしい味の濃いいちごとマスカルポーネチーズを盛り合わせて、バルサミコ酢をかけまわしたもの。 デザートにバルサミコ、と引くなかれ。チーズや果物に質のいいバルサミコを合わせるのは、イタリアンではよくあること。 そもそも、ぶどうで作るこのお酢は、まろやかで香りが良くて、シロップのひとつに位置づけたいようなおいしいビネガーなのだ。 これがまた、いちごと合うこと!甘味と香りを引き立て、酸味がからみあって、もうなんか、ものすごいことになっとりますのや、海原はん。 あー、うまかった、べこまけた。 カメ姉妹とねえちゃんとは駅で別れ、帰宅。 妹と私は寝る前に残りの生クリーム大福を食べて、ひらめちゃんにあきれられる。 くいだおれ姉妹を、あなどる事なかれ。 ■今日のくいだおれ |
いちばん上にのぼる | |
いちばん下まで降りる |
2002.4.14(SUN) 最高気温:- 最低気温:- 最高湿度:- 最低湿度:- 天候:くもりのち小雨 ねずみごはん(共通・1匹あたり): オリエンタルCR-LPF+おおばこハムフード:計4g、シードミックス2g(男子は1g)、もりもり野菜2g、花粉数粒 本日のおもちゃ:テレックス芯、木製巣箱、かじり木ハンガー、さぼてん わたしごはん:ストロベリー・ハウスのシューロール、トースト、アマレットのクロワッサン、美合PAの五平もち、養老SAのきしめん定食、お好み焼き屋「S」でごはん(ミックス焼き、ギョウザ、どて焼き、焼きうどん) など |
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朝っぱらからロールケーキをたべる。昨日、ねいちゃんにもらったのだ。 富久屋のイタリアンロールを少し小振りにしたようなケーキで、とてもおいしい。 これと、ゆうべアマレットで買ってきたさくさくのクロワッサンなどで、優雅な朝食。 普段めしばかり食べている私には珍しい日が続く。 今日は大阪に移動する日である。 母・犬・猫に別れを告げ、ひらめちゃんの車に姉妹で乗りこんで、一路大阪へ。 私は普段は助手席に乗っているので、たまには後部座席に乗せてもらう。 ひらめちゃんの車は広いので、らくらくのびのびだ。 途中、美合PAで五平もちを買い食い。くいだおれの旅は、移動中にも油断はならねえのだ。 みそみそ・ほろほろして、うまい。かなり、きりたんぽに近い位置にあるタベモノである。 そして、PAは小さいながらもなかなかうまいものがあるところだと再確認する。 お昼は、養老PAにて。レストランでたべる。 私は麺類が大好きで、ことにきしめんは、見ると食べずにいられない。 あのひらぺったい麺がたまらぬのだ。添えられたデザートの稲荷寿司も愛くるしい。 ひらめちゃんは、「メンチカツにする!」と叫びながらも、いざオーダーの段になると「みそかつ定食」などと頼んでいる。 こういう人は、ままいる。平静を装いながらも、心の中でかなりの葛藤があったのだろう。 妹は、ねぎとろ丼を食べている。中落ちに弱いムスメだ。 夕方の日差しを浴びながら、妹はごうごう寝始めた。 助手席なのに。シートも倒してるし。 わるいやつだ。ネムタミンがひらめちゃんに伝染するではないか。 しかし、眠気は落語のMDによってうち破られた。 ああ、枝雀はおもしろいなあ。 コーヒーやブラックガムより、むしろ効くかも知れない。 大阪のひらめちゃん宅に到着し、しばしくつろいだ後にスーパーへ。 自分の知らない土地のスーパーは、意外なものが平然と売られていて、土産物屋よりむしろ楽しい。 以前から話しに聞いていた「みっくちゅじゅーちゅ」を飲んでみたり、妹と玩具菓子を買いあさったりして楽しむ。 夕飯は、ひらめちゃんの夫君「ムーンライト」氏も加わって、4人でひらめちゃんちのごく近所にあるお好み焼き屋「S」へ繰り出す。店の名前や場所は、あえて伏せる。 あまりにおいしすぎるので、ないしょにしておくのだ。 このお店には、前回1泊だけひらめちゃんの家に泊めてもらったときに来たことがある。 何の変哲もない関西風お好み焼き屋に見えるが、むやみにうまい。 たっぷり入ったキャベツがほどよく甘く蒸さって、口に入れると「ほろほろ」とほどける。 しかも、私の大好きな「どて焼き」がある。 名古屋のどて煮ともちょいとテイストの違うたべもので、コラーゲン好きにはたまらぬ逸品。 さらに。「ここのギョウザ、おいしいんだよ!」とひらめちゃん。何屋なんだ、S。 しかしてギョウザはうまかった。皮はパリパリ、中身はほとんど野菜でふわふわ。 私の大好きなタイプのギョウザだ。ああ、どて焼きにギョウザ。それにソース。白飯が食べたくなる。 この日の最大の失敗は、カメラを忘れてきたことである。 先日のホルモン焼きの時もそうだったが、私は「ここぞ」とうまいものを食べるときにはなんだかぼんやりしている。 脳内ウマイモン濃度が高まりすぎてしまうのか。危険だ。 この旅行中、Sを再訪せねばならぬか…。 ■今日のくいだおれ
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2002.4.15(MON) 最高気温:- 最低気温:- 最高湿度:- 最低湿度:- 天候:くもりのち小雨 ねずみごはん(共通・1匹あたり): オリエンタルCR-LPF+ムツゴロウラビフード:計4g、ハトのえさ2g(男子は1g)、もりもり野菜2g、花粉数粒 本日のおもちゃ:テレックス芯、木製巣箱、かじり木ハンガー、さぼてん わたしごはん:大根漬け、納豆、のやき、グレープフルーツ、かつおの角煮、わかめと豆腐のみそ汁、すぐき漬け、花折の鯖寿司膳、忍ヶ茶屋のところてん、パン工房百万遍のオレンジクリームパン、棒だら、小いもの煮付け、三度豆の土佐煮、だし巻き、湯豆腐、豆ごはん、ぐじの干物、豆餅セット など |
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8時過ぎにボヤボヤと目覚める。ご亭主はとっくの当座にご出勤。 私達は、遠くから春休みに遊びに来た親戚のコドモ、という風情だ。 夫君といっしょに先に朝食を済ませた友人は、我々のために朝食の支度をしてくれる。 コーヒーはブラックでいいか、お砂糖はここ、クリープはここ。 おかわりは・いっぱい食べてね…などなどといたれりつくせり。 おおさんたまりあ、わたしは今年31になります。グララアガア。 今日は、京都に遊びに行こうという日。 友人宅は大阪府内だが、大阪の中心部よりむしろ京都に近いところにあるのだ。 電車にのって、京都の「出町柳」というところで降りる。 春の加茂川を横目に眺めつつ、ぶらぶらお散歩。 「お寺を見物に行く?」とのひらめちゃんの誘いに「いんや、寿司を食う」と風情なきことこの上ない姉妹なのである。 行く手には、私が好きで好きでたまらない、花折がある。 鯖寿司がうまい店だ。 短大の頃、料理雑誌で見つけたこの店の鯖寿司を取り寄せて以来、私はこの寿司のとりこである。 たまに東京の百貨店の催事にも出るが。なかなか手の届かない高級鯖寿司。 出町柳の本店ではお店で供しており、昨年ひらめちゃんを訪ねた共通の友人から話を聞いて「いつかは…」と思っていたのだ。 願いは、かなえられた。 しぶい店構えのお店は意外と狭くてこじんまりしており、すいていた。 3テーブルしかないはしっこに座って、鯖寿司膳をたのむ。 鯖寿司3切れにガリとお吸い物が付いたセット。 「3人さんでしたら、1本とって分けると4切れずつ食べられますよ」とすすめられたので迷うが、ここの鯖寿司は満足度が高いので膳にしておく。 まだまだ今日も食べないといけないのだ。 分厚いさばの身には玉虫色の脂が光り、添え物のばらのようなガリ、椿の葉とのコントラストも美しい。 ああ、来てよかった。しみじみと身の厚い鯖をかみしめる。 この酢めしもまた、いいのだ。私の好物、ニホンバレ使用の酢めし。ほど良い酢かげん。あー。 ふらふらと、おみやげ用に宅配を頼む。といっても大半は私が食べるのだが…。 店を出て、腹ごなしにお散歩しつつ、次に向かう。 ひらめちゃんのおすすめ和菓子屋「ふたば」である。 店頭は地元の人たちで混み合っており、中では三角巾をかむったおねえさんたちが忙しそうに働いている。 大福や餅などのざっかけない日常菓子を扱うこの手の店のカテゴリは、京都では「おまんやさん」というそうだ。 ビミョーにやばい。 「和菓子屋さん」というと、もうちょっと手の掛かる細工菓子になるという。 お菓子屋さんにいろんな呼び名とくくりがあるあたり、どうやら京都の人は、甘いもんが好きだな。 ふたばの名物は、「豆餅」。東京でいうところの「豆大福」だが、餅部分が厚く、食べ応えがある。 もち、豆の炊き具合や香り、あんこのうまみ、全てがスバラシイ豆餅。 私は以前これをごちそうしてもらって以来あちこちで豆大福を試しているが、これを超える豆大福をついに見ない。 ウィンドーには他にもいろいろうまそうな菓子が並んでいる。 ぜひまた寄りたいおまんやさんである。 ひらめちゃん夫妻がよく寄るという、鴨料理のおいしいビストロ・スリージェ、そのとなりの気になる定食屋ちゃんぷるー屋などを案内してもらいながらとことこ散歩。 この辺にはふるい町屋がたくさんあり、妹と「この街はトマソンの匂いがするねえ」と話す。 そうこうするうちに、こんな物件(原爆型トマソン)を見つけたり。 また、古めかしいたばこ販売機やどう見ても田中邦衛な看板もあったりして、どうにもVOW的でもあるのであった。 清水行きのバス亭に向かう途中、ショーウィンドーのうまそうな菓子パンに惹かれてパン工房百万遍というベーカリーに立ち寄り、おやつパンや明日の朝食用の食パンを買う。 台の上に「豚のしょうが焼き」という値札が出ていたのが気になり、妹が「これはパンなのですか」と聞くと、店主が「いやいや、おにぎりなんですよ、もう売り切れちゃいまして…」と弁明。 …おにぎりでもよくわからないが。どんなおにぎりだ。 観光客でぎゅうぎゅうのバスに乗り、清水に到着。 といっても、不信心者の私は寺に行くわけではない。 門前の土産物屋通りが目当てなのである。このへんは、寺の見える小径などもあって、ただ散歩するだけでもなにやら風情がある。 和風喫茶店に「ほんとかよ」と思うような看板が立っているのをながめたり、白御影石に彫り込まれた西洋風のゆびに「ふふ」と笑ってみたり、しゃがみこんで境界をみつめたり、七味屋をひやかしたり。 そして私の目的は、アブラ取り紙なのだ。 以前より、しばしば友人から京都土産に「京好み・あぶら取り紙」というものをもらっていた。 吉田戦車が描くキャラクターのような女性がトレードマークのこのアブラ取り紙、他のどの製品よりもよくとれる。 近所の化粧雑貨の店で買えるだろうと探したが、ない。ひらめちゃんの話で、これは「よーじや」というブランドのもので、直営店でしか買えないとのことなのだ。 私は顔のアブラがよく出る方で、このよーじやの紙で吸うと、天ぷらが揚がるほどアブラが収穫できる。 顔のアブラなどほっておいても支障はないが、とりはじめるとおもしろくてどんどん取りたくなるものなのである。 よーじやは、三寧坂の途中にあった。 ブランドコンセプトをきちんとインテリアにも活かしており、建物外側にはこんなかわいらしいあかりもしつらえてあった。 店内には、アブラ取り紙がそこにもここにもぎっしり売られている。たまげた。 買い物客は、「5冊入り」「10冊入り」などというセットを買い込み、小袋をたくさんもらっている。 自分で詰め替えてオミヤゲにするというわけか。 よーじやのアブラ取り紙とは、ハワイのマカデミアナッツのような定番ミヤゲだったのだ。しらなんだ。 他にも、あぶらとりハンカチや紅筆、口紅、せっけんなどの化粧小物の他に、あの吉田女の手鏡やポーチまで売られている。 おそるべし、よーじや。 そして、このキャラクターにまゆげや二重を書き加えるとあらふしぎ、ひらめちゃんにそっくりなのであった。 ところで、京都のみやげもの屋ではむやみに「アブラ取り紙」を売っている。 よーじやが本家なのかどうかは知らぬが、東京でも「京都」をうたったアブラ取り紙は多い。 鯖寿司の花折でも、オリジナルのアブラ取り紙をくれた。 まさか、鯖のてりてり脂を吸い取れ、ということではなかろうから、私の顔のアブラ用であろう。 京都に来た女は、顔のアブラを吸いまくり、かさかさになって帰途につくのだ。 すぐ近くの忍ヶ茶屋でひと休み。平日と言うこともあって、がらがら。 薄暗く落ち着いた店内でところてんをいただく。 自家製の新鮮なところてんは、のどにつるるんっと清しい。 話によると、かき氷より凍り入りのジュースより、ところてんの方が体の熱を下げる効果があるのだそうだ。天然の保冷材。 ひらめちゃんと妹が頼んだわらび餅も、さっくりほっこりとろろん、と、他店とは一風変わった舌触りでうまい。 汗が引き、再び土産物屋探索。小間物を扱う店の店先には「みてみて」の張り紙。飼っている猫を、どうしても見せたかったのだな。 私も土産物屋を始めたら、ねずみの写真を貼りまくろう。 しあkしまったく、この界隈にはちまちました小物好きの心をくすぐる店が多くて困る。 このつるるんとしたうさぎ小物や、カラスがモチーフのこじゃれたのれんなど、いかがであろう。 女性に愛される街のはずだ。 さて、夕方になってきたことだし、錦市場で買い物をして帰ろう、と八坂神社を通らしてもらうと、やけに人なつこい猫がいる。 境内の土産物屋の飼い猫らしく、常連さんにかわいがられていた。 見た目はこま犬の用にこわもてだが、愛想はいい。 さようなら、こまいぬ猫よ。 さて、錦市場である。ひらめちゃんによると、「安くはないが、いいものがある」ところ。 先の見えない長い商店街は、おばんざいや京都のおいしいたべものでぎっしりだ。 ここで、今夜の夕飯のおかずを仕入れる。 まずは、よく売り切れていて買えないと言う近喜商店のおいしい豆腐。ラッキーなことにまだ残っていて、二丁手に入れる。 がんも、ゆばや生麩などもうまそうだ。 お次は、ぐじの干物を2枚。ぐじは「甘鯛」。ひらいが丸っこくて、愛らしい白身の魚。 実は、あまり食べたことがない。いかにも関西、という風情のはんなりしたお魚だ。 さらに、だし巻き玉子。三木鶏卵のがおいしいんだそうだ。 「●●鶏卵」という店名の玉子専門店がいくつもあるところが、市場っぽい。 私は以前は、だし巻き玉子なんて、うちで作ればいいじゃん、と少しばかにしていたが、築地のうまいだし巻きを食べて考えが変わった。プロの玉子焼きは、ほんとうにうまい。あれは、茶碗蒸しの一種だ。 三木鶏卵では、う巻きやだし巻きなど、数種の玉子焼きを売っている。もう、見るからによだれが出てきて、今夜楽しみだ。 お次は、おそうざいの井上。いわゆる京都の「おばんざい」がたくさん並んでいる。 ここはひらめちゃんも初挑戦のお店。小いもの煮っ転がしと三度豆(インゲン)の土佐煮などを仕入れる。 私がすぐき漬けを買いたかったので、打田漬物店にも寄ってもらう。 店頭から店内まで各種漬け物がひしめきあっている。 すぐき漬けは、酸味がお茶漬けに本当によく合うのだ。 名産のちりめん山椒も、ごはんが進んで困るおかずだ。 最後に、閉まりかけていた不二食品で棒だらの煮付けを手に入れて、お買い物終了。 買った買った。 袋に全部入れて歩いている途中に、妹がいやなことを言う。 「…パンの前って、何買ったっけ?」 そう、豆餅だ。豆腐やぐじや玉子焼きやなんやかやの下に、やわらかな餅が…。 今は考えないことにして、帰途につく。 夕飯は、そりゃあおいしかったですとも。 ひらめちゃんが旬の豆ごはんを炊き、近喜商店の豆腐を湯豆腐に仕立ててくれた。 おばんざいはどれもごはんに良く合い、それでいて優しい味。 ことに棒だらの煮付けは、甘くほろほろして、それでいて脂がしっかり乗っている。 これは宝だ。貴重品だ。 玉子焼きは予想以上にぷりん、ふるふるとして、もうたまらぬ。 仕上げはデザートの豆餅。重いだろうなあ、と思いつつも、ほんとうにうまそうにふたつ平らげているミスタームーンライトにつられて食べてしまう。 あんこのツヤも香りも絶妙。 コシのある餅は、荷物の重さにも負けなかった。 ああ、ごちそうさま。今夜もうまかった。 ■今日のくいだおれ
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2002.4.16(TUE) 最高気温:- 最低気温:- 最高湿度:- 最低湿度:- 天候:雨が降りそで降らないビミョーなくもり ねずみごはん(べんとう)(共通・1匹あたり): オリエンタルCR-LPF+日清ラブリーハムフード:計4g、無農薬麦2g(男子は1g)、もりもり野菜2g、花粉数粒 本日のおもちゃ:テレックス芯、木製巣箱、かじり木ハンガー、さぼてん わたしごはん:朝ご飯(カラフルサラダ、グレープフルーツ、いれたてコーヒー、百万遍トースト)、Sで昼ご飯(「元気焼き・モダン」、ギョウザ、どて焼き)アジア味市場のフォーセット(生春巻、鶏のフォー、杏仁アイス)ねぎと油揚げのみそ汁、納豆、蓬莱のギョウザ&ユウチュウシュウマイ など |
朝食に、昨日百万遍のパン屋で買ってきた食パンをいただく。 小振りなこのパン、やわらかなのに味があってなかなかおいしい。 それにコーヒー、色とりどりのサラダ、グレープフルーツ。 ああ、贅沢なホテルの朝食みたいだ。 今日は、夕方の帰京まで大阪の街中をうろうろする日。 私は以前にも何回か大阪に来たことがあるのだが、仕事で倉庫街みたいなところに1日詰めてファミレスでごはんとか、九州からの帰り道に国道沿いのお好み焼き屋でちょいとお昼、ぐらいで、じっくり街中を散歩したことがなかった。 だから、「大阪でお好み焼き、たこ焼き!」とか「心斎橋、なんば、戎橋、梅田!」なんてのにすごく憧れていたのだ。 ひらめちゃんが大阪在住になっていちばんうれしかったのは、ひとんちを起点にちょろりと遊びに行く、というゼイタクが可能になったことである。 もう、どこに寄るでもなく、今まで縁がなかった関西の街中をうろうろするのが楽しくてたまらぬ。 ネイティブな関西弁を話す女子が歩いているのを見るとキュネムン、いや胸きゅんだ。 まずは、腹ごしらえにお好み焼き「S」に寄る。 またか、と言う事なかれ。ここ、ほんとうにうまいのだ。 初日にカメラを忘れた雪辱戦。 実は、ほんとうは昨夜夜中にこっそり来ようかともくろんでいたほどだ。 しかし、月曜定休と言うことを知り、すごくへこんでいたのだ。 で、今日のお昼に再訪。またもやギョウザとどて焼きをたのみ、妹と私は牛すじとニラ入りのお好み焼き「元気焼き」(私はモダンで)をいただく。 ひらめちゃんは「オムソバ」。これも実にうまそう。 妹の頼んだ白ごはんも混じり合い、またもや分けっこ・分けっこ。 女同士の方が、こういう「いろいろ食べたいから分けっこ」を気兼ねなくできるような気がするのはなぜだ。 そういえば、おじさんたちは飲み屋でもレストランでもあんまり分け分けしていないな。 面倒なのだろうか。 ああ、それにしてもここのお好みはうまい…そして、予想通り白めしに合うどて焼きとギョウザ。 もう、なにがなんだか。 腹もくちくなり、バスと電車をのりついで梅田へ。 ここに、友人おすすめのアジアンカフェ「Slow Cafe」があるのだ。 メニューには、心惹かれるアジアごはんが並んでおり、店はギャルでいっぱい。 ほんとはごはんをいただきたいところであるが、いくらなんでも食い過ぎである。 というか、まだ後がつかえている(食う気だ)。 ので、おやつだけでがまんする。 私のドリンクはいちごのココナツミルク。妹は南国ミックスジュース&いちごのタルト、ひらめちゃんはいちごとココナツミルクのチェーである。 ここは冬にベトナムのおしるこがあるそうで、それもまた気になるところ。 ケーキは京都・北山のペーパームーンのものだそうで、ケース内のやつらは皆うまそうだ。 「メープル」とかいうのは、アヤシイUFO型。気になる。 ひと息ついたので。ふたたびおさんぽ開始。 いかにも大阪!というあたり、道頓堀を歩く。 ふぐの「づぼらや」や「くいだおれ」がある通りは平日昼間ということもあってさほど混雑してはいないが、看板がぎゅむぎゅむに詰まっていてすさまじい。 こんなにタベモノ屋ばかりひしめきあっていて、みんなやっていけるのか、といらぬ心配。 それにしても、「くいだおれ」って、料理屋だったのか。知らなかった。 メニューに「くいだおれ太郎サンデー」なる、くいだおれ人形を模したパフェまである。これはこれは。 しかし、この人は一体何物なのだ。 この通りの「赤鬼」という店で、念願のたこ焼きを食べる。 全裸の赤鬼をキャラクターに掲げる、はやっている店。 私が東京で「うまい」と思っていたたこ焼きは築地・銀だこタイプの、「表面カリカリ・中身はとろとろ」たこ焼きだったが、赤鬼のたこ焼きは、「表面フワフワ・中身とろっとろのぷゆぷゆ」なものであった。 しかし、うまい!「たこ入りクリーム」とでも表現したいタベモノ。熱さにハフハフ言いながら飲み込む。 こんなタベモノも、あったとは。ソースも甘めで好み。ああ、溜飲が下がった。 とことこ歩いて、蓬莱の戎橋本店へ。 以前ひらめちゃんが551の豚まんを送ってくれて以来、私はここの製品の大ファンである。 いつかは本店に行って、ラーメンやシュウマイを食べまくろうともくろんでいたのである。 んがしかし、なんとこの日は改装休業。 うう…日頃の行いがわるいせいだろうか。それとも、ねずみたちの呪いか。 「じぶんたちだけうまいものくいだおれなんて、ゆるせないわ。チキチキチキ」 まあしかし、今回は今まで当たりづくしだったのだから、このくらいシッペがあってもふしぎではない。 次回の課題ということにして去る。 難波の無印良品に寄り、chai MUJIで休憩。 ここは無印のカフェで、中国茶・紅茶・チャイなどの世界のお茶とともに、ちょいと気のきいたお茶請けがたのしめる店だ。 無印良品で売っているお菓子や点心、木の実とドライフルーツを盛り合わせたものなど、ほんとに「歩き疲れたから、ちょっとお茶」したい時にほっとするメニュー。 店内もすっきり落ち着いたインテリアで、だらだらお茶しながらくっちゃべるにはもってこいである。 ひらめちゃんは龍井(ロンジン)と木の実系お茶請けのセット。 私と妹は、タピオカの入ったココナツミルクとアイスチャイ。 タピオカがでっかいので、ストローもぶっといのが刺さっており、腹に力を入れて吸い込むと、タピオカが「すぼっ」「すぼっ」と上がってきて私ののどを詰まらせる。 グエホゲホゴホ。 夕飯は、難波「なんなんタウン」という地下食堂街へ。最近できたばかりらしいアジア味市場という店のウインドーにあるナシゴレンやベトナムのフォーが私の心をゆさぶる。 アジア各国の料理をマイルドに取り入れてメニューに組み込んでいるこの店、フォー(鶏だしの汁ビーフンのようなもの)のスープが予想外にきちんととってあり、とろりと麺にからんでうまい。 満足満足。 妹が頼んだ明太子の石焼きビピンパもなかなかにおいしい。石の器もよく焼いてある。 ひらめちゃんとお別れした帰りに、新大阪駅構内の蓬莱に寄り、本店に寄れなかった憂さをしこたま晴らす姉妹。 新幹線を待ちながら土産物屋をひやかしている時、妹が言いだした。 「…なんか、あったかいんだけど…」 そう、妹は、知らなかったのだ。蓬莱の豚まんやシュウマイが、ふかしたてであることを。 彼女は、冷蔵のものを真空パックにしたものだと思いこんでいたのだ。 しっとりあたたかい、ほかほかの豚まんたちは、ひかり号12号車に立ちこめるのであった…。 妹よ、買いすぎ。 ちなみに、蓬莱の通販では、豚まんたちはクール便でやってくる。 新大阪駅で買う人たちなんて大概が遠方へのオミヤゲなんだから、冷やしておいてくれるとよいのに。 お店的にも、ロスが出にくくてよいのではないか、と考える。 こうしてしずみん・もじ姉妹のくいだおれの旅は終わった。 食って食って食いまくった割りに体重も増えず、もたれなかったのは、意外とヘルシーな食生活だったからであろう。 ホルモン焼きは肉ではなくて内臓だし、キャベツやきゅうりがたっぷりついてきた。 お好み焼きにはたっぷりキャベツ。 京都のおばんざいは野菜・魚が中心だし、そもそもひとさまの家に泊めてもらうと、割と食生活が正常なのである。 ああ、ほんとにお世話になりました。ごちそうさま。 ■今日のくいだおれ ※画像クリックで大きいうまいもん |
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