かこにっき
2002.9.16〜30
下にまいります まんなかへんに降りる
2002.9.16(MON)
最高気温:24.5℃ 最低気温:22.1℃ 最高湿度:72% 最低湿度:65% 天候:雨
ねずみごはん(共通・1匹あたり):オリエンタルCR-LPF2g、ニッパイソフトハムフード2g、もりもり野菜1g、殻むきそば実1g、花粉小さじ8分の1、小松菜ひとくき、梨ひとかけ、アガリクス&すいか糖入りヨーグルトひとなめ+むぎ:アガリクス&すいか糖&薬&EMX入りヨーグルトふたなめ
本日のおもちゃ:テレックス芯、様似牧草
わたしごはん:レタス玉子ねぎと豆腐と油揚げのみそ汁さばの水煮缶モロトロ納豆冷や奴野菜天茄子と油揚げとワカメのみそ汁 など
冷え込む秋の雨

ここのところ、毎日のように雨だ。湿度は高く、冷え込む。
ねずみたちもこもって昼寝していることが多い。エアコンなしで23℃だもの。
巣材ももこもこにかまくら状態で、毛の間に空気を入れて暖をとっているねずみたち皆もこもこして愛くるしい。
牧草を切らさぬよう、新しいものをこまめに足してやる。様似牧草の豊かでさわやかな香りが部屋にたちこめる。

おやつに梨を切る。同居人がむいてくれたやつのはしっこをぽくりと少量割って、みんなにひとかけずつ行き渡るようにふるまうのだ。
有機栽培の幸水梨はよく熟しており、甘い蜜がしたたっている。
ねずみは、甘いものや果物は大好きだが、手がぬれるのがニガテだ。
私が指先でつまんだ梨を、そのまま持たせて口だけこちらにのばし、ちょみちょみと食べ始める。
食べにくいのでそのうち仕方なしに受け取るのだが、一等横着なのはちびはだ。
ずっとずっと、私の手から食べている。
他のねずみにも梨をあげたいので早く受け取ってほしいのだが、まだまだ持たせて食べている。むしゃむしゃむしゃ。
「横着者!自分で持ちなさいっ!」と叱りながらも、手に伝わってくるむしゃむしゃの振動がかわいらしくて、口元はにやにやしてしまうだめ人間なのである。

今日のむぎのスペシャルおもちゃは、ペッズイシバシの「さとうきび」である。
蜜をしぼりとった後のかすを乾燥させたこのおもちゃは、すかすかした繊維の固まり。
裂けやすく、バルサのように軽くて、ねずみに人気のあるおもちゃだ。
水槽にこれを入れると、早速ふたりとも走り寄ってくる。
最初のうちはとろも端をかじっているが、むぎのかじりが次第に熱を帯びてくると、いつのまにかいなくなっている。
飽きたのか、むぎに譲ったのか。
むぎは快活にほほえみながらどんどんさとうきびをほぐしてゆく。
長持ちするのは固いテレックス芯や乾燥さぼてんだが、紙箱やトイレットペーパー芯、そしてこのさとうきびのようにぶわしぶわしとくいちぎれるかじり材のはかがゆく仕事は、ねずみの爽快感や達成感を充足させてくれるらしい。
10分ほどたつと、ねずみにとっては丸太ん棒ほどであったろうさとうきびは消滅し、むぎは満足げに酸素室に戻ってひるねをはじめるのであった。お見事。

深夜になにげなくつけていたテレビに、見慣れたのほほん顔が映っている。
はっとして画面にかじりつくと、スナネズミが忙しそうに木の枝を集めている。
スナネズミだ!
番組は、モンゴルの草原や森に住む動物の特集であった。
ある者は巣材を集め、ある者はそれを運び、ある者は鷲の襲来をスタンピングと鳴き声で仲間に知らせる。
ああ、君たちの先祖は、あそこに住んでいるんだねえ。
広くてカーンと澄んだ空。乾いた風。どこまでも続く大地。
せまくて、湿っぽくてごめん。世界を見せてあげられなくて、ごめん。
うちにいてくれて、ありがとうね。鷲は出ないけど、私が何もかもから、いっしょうけんめい守るから。

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雨続きで洗濯ができない。先日のねずみそうじの時に出た大量のねずみタオル(うちでは青いタオルをねずみ専用にしている)も全部出払っている。
もう人間が使うタオルもない。
私のジーンズもじめじめしている。さあて、どうするのさ。


なぜにのせる。 ままたんに
さわらないで。
あらっ ちょいと豪勢ね ないしょばなし
ままたん、とろも…。 「ままたん…」
いいのよ。
ぶわっしぶわっし 独壇場 たのしいわ…
うりゃあああ ひたすらに そいやそいや ほぐしひとすじ 先は見えたわね

※画像クリックで大きいねずみ


2002.9.17(TUE)
最高気温:26.3℃ 最低気温:23.0℃ 最高湿度:79% 最低湿度:66% 天候:雨
ねずみごはん(共通・1匹あたり):オリエンタルCR-LPF2g、どうぶつ村ハムフード2g、もりもり野菜1g、穂付き粟玉1g、花粉小さじ8分の1、小松菜ひとくき、アガリクス&すいか糖入りヨーグルトひとなめ+むぎ:アガリクス&すいか糖&薬&EMX入りヨーグルトふたなめ
本日のおもちゃ:テレックス芯、様似牧草
わたしごはん:野菜天すがきや納豆うどんミスタードーナツハニーチュロかぼちゃといも天なす天味付けレバーの唐揚げ など
雨の通院

むぎのおながのふくれが気になって、病院に連れて行こうと思った。
晴れた日に…と思って待っていたのだが、雨続き。洗濯ものも山また山。
とうとう意を決して、小雨そぼ降る中、電車で出かけてゆく。
午後の診療は4:00〜。帰りはラッシュに巻き込まれてしまうだろう。
だから、早起きして午前の診療に間に合うように出た。
今日は比較的むぎの調子がいい。朝から起きだして草を切っている。
苦しいときに連れ出したくなかったので、よかった。それに明日は担当のT先生が休みだ。
念のため病院に電話で連絡しておく。T先生は診療中で電話に出られなかったが、「連れて行ってよいものでしょうか」という私の問いに女性の先生が「飼い主さんが気になるようでしたら、ぜひ連れていらしてください。お気をつけて」とのことなので、家を出る。

多少冷え込みそうなので、いつもの保冷バッグに厚手のバスタオルを敷き詰め、ペパーレとL字土管・水分補給の小松菜を入れたプラケースにむぎととろを入れる。
保温のため、脇に使い捨てカイロをすべりこませ、プラケのふたに温度計を貼る。
これで準備OK。

人間が暮らす道路や駅、電車などの社会は、ねずみにとっては過酷な環境だ。
ゆれる。いやなにおい。うるさい音。ぶつかってくる人。
ああ、なんでクラクション慣らすの?歩きながらたばこ吸わないでよ。
子供はちゃんとつかまえてて。ぶつかって来ないで!私の半径5mに、入って来ないで!!
ねずみを運んでいる時の私は、はりねずみよりとげとげしている。
その空気が持ち手を伝わって、バッグの中のむぎやとろに伝わりやしないかと、またもドキドキする。

家を出て40分ほどで、病院に到着。雨降りだが、混雑している。
椅子に座り、むぎとろの様子を確認。とろは土管にこもってじっとしている。移動に弱いのだ。
連れて来たくはないが、とろがいるとむぎが安心するのだ。ごめんね。
むぎは立ち上がってきょろきょろしたり、小松菜をかじったりしている。

座って待っていると、「ぐるぐるなまいにち」のヨルさんが現れた。斜傾のうさぎ・ねじちゃんの鍼治療に、定期的に通っているのだそうだ。ごあいさつする。
初対面だったが、バスケットの中にねじちゃんがいるのが見えたのですぐにわかった。
湖の底から見上げる空のようにきれいな蒼い目。
トレードの約束をしていたフードを持ち合わせていたので、お渡しすることができた。
スナネズミを飼っているまこさんや、お名前を聞き忘れてしまったがうさぎ飼いさんもいらして、待合室はさながらオフ会場のようである。

むぎの番になったので、診察室に入る。体重測定。今日は102gもある。
「おなかのふくらみが腹水かどうか確認しますので、エコーを撮ります」と連れてゆかれるむぎ。
私ととろは、診察室でじっと待つ。
上がってきたエコー写真は、むぎのおなかにいっぱい詰まった腹水を写していた。
先日、写真をお見せして話だけしたときには「疑い」だった腹水は、確実なものとなった。
ただ、血液は混じっていないそうだ。純粋に、腹水。
心肥大のために、腹水がたまってもおかしくない状況なのだ。
腹水を抜くための利尿剤を毎日1回飲ませているけれど、まだ今の段階ではそのお薬が、むぎが腹水を作るスピードに追いついていないのだそうだ。
でも、このまま続ければきっとどこかで効果が逆転し、お水が抜けてゆくのだとか。
利尿剤は、ある意味危険な薬でもある。腹水だけでなく、体の他の水分も抜けてゆくから。
薬の回数は今のままで、脱水症状に気を配りながら続けることに。

そして今回、いやなものが見つかった。
腹水の中に、丸い黒い影。
位置的に腎臓のあたりだそうだ。腹水が詰まっているので触診でもはっきりはわからないが、腫瘍らしきもの。
腎臓に腫瘍ができて、そのせいで腹水がたまっている、という可能性もあるのだ。

レントゲンも、撮ってもらうことになった。むぎ、3回目のレントゲン。
むぎはいつも、レントゲンから帰ってくると注射針の紙箱の中でぐったりうずくまっている。
ごめんね、ひどいことして、でも、私達にはそうするしかむぎのことを知ることができないのだ。
レントゲンで見ると、むぎのおなかのふくらみがよくわかる。
だが、腹水のひどい子になると、胸のあたりまで肋骨が開いてしまうのだそうだ。
むぎはまだ、そんなではない。犬や猫の場合、針を刺して物理的に水を抜くこともあるのだけれど、小さい子たちだと抜水自体が体に大きな負担を与える。ショックを起こして死んでしまうこともあるという。
まだ、内科的治療でなんとかなる段階なので、お薬を続けましょう、とのアドバイス。

レントゲンでも、腫瘍の確固たる存在は確認できなかった。「疑い」の段階である。
腹水がたまっていると、レントゲンにかけてもその部分が磨りガラスのように曇ってしまい、臓器をはっきり確認できないのだ。
しかし、腫瘍の疑いがある以上、容態が急変することもあり得るのだそうだ。
対策は、今のところ、いただいているアガリクスとステロイド入り漢方剤しかない。
「呼吸も相変わらず苦しいと思いますので、酸素室でサポートしながら、気を付けて経過を見ていきましょう」と、T先生。
先生、気を付けてって、どうしたらよいですか? 私に何ができましょうか?
病室から出た私は、心の中ではべそべそ泣いているのに、ヨルさんたちの前では笑って話ができる。
いやな大人になってしまった。

病院にゆくたびに、むぎの体に病気が増えてゆく。
病院に行くせいでわるくなるわけではないのだが、行くのが怖くなる。
ひとつわるいところができると、イモヅル式にあちこちガタが来る。
でも、むぎはなぜだか元気だ。そして、かわいくしている。

家に帰ったむぎは、少し休んだ後に仕事の続きを再開した。
幅2cmほどにかじり縮めたテレックス芯が、あともう少しでかみ切れる…輪を切れるのである。
輪になったものを断ち切るのは、ねずみのひとつの目標らしい。
あともう少しなので、ここのところむぎは毎日がんばっていたのだ。新しいテレックス芯を入れても、手を付けない。むぎにはそういうまじめなところもあるのだ。
私がじっと見ているうちに、ついにむぎはやりとげた。達成感、爽快感。
むぎのにまにま笑った顔から伝わってくる。
かじりきられた輪は、えさ鉢にていねいにしまってあった。

金魚警報さんのおうちの、はむはむ嬢が亡くなりました。二歳半でした。
生来のお嬢様だった彼女は、先に虹の橋に旅立ってしまったはむ嬢の跡を継いで多くの令嬢ファンを楽しませ、魅了してくれました。
病んでなお、老いてなお、凛としてうつくしい、気高いねずみでした。
はむ嬢と、なかよくね。おつかれさまでした。ありがとう。忘れません。
はむはむ嬢に、お花を。

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同居人が天ぷらを揚げてくれる。
なすとかぼちゃ、さつまいも。精進揚げはまことにうまい。
私が揚げるとなんとなくべちょっと仕上がってしまう天ぷら、なぜだか彼はさくり・かりりと揚げる。
天ぷらカルマが高いのか。
味付け豚レバーの唐揚げもオツなお味。めしの進む秋。


たいしたことないわ。 あたしはむぎだもの。 ちょいとさむいわね とろ、いるの? 「バア」
「わあっ」
スーパーマリオ とろをみてるの? ばりばりばり… ぶわしっ ムーシュの巣作り
なにかくわえている つや尻 いただこうかネ 寝食いしよっと ちょいのび
粟玉うれしたのしおいし ゆるいムーシュ くたびれちゃった のみすぎないんだよ。 ふふ。にんじん。

※画像クリックで大きいねずみ


2002.9.18(WED)
最高気温:26.3℃ 最低気温:23.0℃ 最高湿度:72% 最低湿度:58% 天候:くもりときどきはれ
ねずみごはん(共通・1匹あたり):オリエンタルCR-LPF2g、ひかりムスター2g、もりもり野菜1g、モルト1g、花粉小さじ8分の1、小松菜ひとくき、アガリクス&すいか糖入りヨーグルトひとなめ+むぎ:アガリクス&すいか糖&薬&EMX入りヨーグルトふたなめ
本日のおもちゃ:テレックス芯、様似牧草
わたしごはん:納豆・天ぷら・野菜天のせぶっかけうどんドトールのグレープフルーツジュース、なすの味噌炒め里芋のあごだし煮っ転がしトマトのオムレツねぎと油揚げとワカメのみそ汁五穀ごはん、二十世紀梨 など
わざとなのか。

むぎとろは、しばしば酸素室のアクリルの屋根の上でうんちょすやシッコスを決める。
大抵、2〜3粒のうんちょすと0.3ccほどのしっこがセットでしてある。
ことに、ティッシュできれいに汚れを拭き取った直後に、儀式はおごそかに行われる。
「平らで固く、足場の良いところ」…スナネズミのトイレとしては絶好の屋根の上なのだ。
寝床からもそもそ出てきたむぎが、ひょいっと屋根に上がり、四つん這いになる。
ふっ…と目元がゆるんだ、と思うと、ちょりりり…とすでにしっこが完了している。
何も砂などないのだが、そこはそれ、儀式である。さかさか、と砂をかける仕草もセットになっている。
ああ、と思いつつティッシュに手をやって水槽にもどると、そこには同じ姿勢で目元をゆるませているとろがいる。
ちょりり…ああ、ああ。負けず嫌いちゃんめ。
しっこの上にはまず、ペパーレを一粒投げ入れるのが得策だ。おそろしいほどの給水力を持ったそれは、瞬く間にねずみのしっこを吸い取る。1回分なら、1粒で十分だ。
先にしっこを吸い取っておくと、うんちがふやけないのできれいにふき取ることができる。
水槽脇にはレメディ入りの水スプレーが常備してあるので、これを屋根にふきかけてきれいにする。
しかし数時間後(へたすると数分後)には、またそこにねずみの儀式をみることができるのだ。
利尿剤でしっこが出やすくなっているとは言え、なぜそこでなさるのですか、おむぎさま。

最近ずっと、むぎとろ水槽のトイレ砂だけえこひいきしている。
彼女らだけ「小鳥用健康焼き砂」でなく、「サンコー・バスサンド」なのだ。
白くさらさら・しっとりしたこの砂はねずみにも好評で、毛の奥まで入り込み、毛づやをよくしてくれる。
チンチラサンドもすてきだが、あれは細かすぎて粉塵が舞うのだ。
細かくて気持ちの良い砂だと、不精なむぎもこまめに砂浴びをする。
おなかがぽんぽこりんで動きにくいのだけれど、それでもひっくり返ってぶりぶりと浴びている。
絹のような光沢をした美しいアプリコットのおむぎ、いつもきれいでいてください。

ここのところ、ムーシュのかわいさが著しい。
雨漏り事件からずっと、ねずみ水槽を仕事部屋である洋室から居室である和室の方に避難させている。
こちらの部屋の方が私がいる時間が長く、ねずみに声をかけたり眺めてでれでれする時間が多いのだ。
ねずみには、愛情や賞賛というサプリメントが一番効く。
ことにさびしがりやのムーシュは、こまめに声をかけてあげると目に見えてつやつやしてくる。
かわいがればかわいがるほどに、かわいくなるのだ。
なんてすてきな生き物なのだろう、ねずみは。

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目覚めたら、ベランダに日が差していた。
久方ぶりの晴れもようである。
洗濯物置き場にうずたかく積み上げてある山から、取り急ぎタオルだけ引っ張り出して洗濯機に放り込む。
続いて3回しの洗濯でも、まだまだ洗濯は終わらない。
そうこうするうちに、曇ってきてしまった。ギャー。せめて私のジーンズだけでも乾かしてください。
もう履くものが、ないんですよっ。


ムーシュをみる? まわしてみるよ。 ちゃんとみてね。 みないのか…
(みるよみるよ!)
そう?じゃ…
きゃっほうっ! むほ? ほやほやのねどこ むふん。 ばばばばばっ
佳境。 むんがっぐっぐっ あとちょっと… 噛破! セクシー親父伝説・まめじ

※画像クリックで大きいねずみ


2002.9.19(THU)
最高気温:25.4℃ 最低気温:22.3℃ 最高湿度:63% 最低湿度:49% 天候:洗濯日和
ねずみごはん(共通・1匹あたり):オリエンタルCR-LPF2g、OXBOW PERFORMANCE2g、もりもり野菜1g、モルト1g、花粉小さじ8分の1、小松菜ひとくき、アガリクス&すいか糖入りヨーグルトひとなめ+むぎ:アガリクス&すいか糖&薬&EMX入りヨーグルトふたなめ
本日のおもちゃ:テレックス芯、様似牧草
わたしごはん:二十世紀梨中華飯なすの天ぷらさつまいもの天ぷらにらと玉ねぎのかき揚げいりこだしうどん など
秋晴れ

今日はようやくピーカンの秋晴れ。洗濯物は無事終了した。
ねずみ用の青いタオルも、全部ふかふかに干し上がった。やれやれ。

秋はねずみに優しい季節だ。湿度は下がり、温度も頃合い。
台風さえなければ、気圧も安定している。
むぎにも楽に療養してもらえる。がんばろうね。

テレックス芯の輪を切ったむぎは、ようやく新しい芯に取り組み始めた。
そのひたむきな姿は、健康で若かった頃と変わらない。
おなかがふくれてバランスを崩し、回し車からこけてしまったり、毛づくろいが不自由だったり、砂浴びも思うようにいかなかったり。
でもむぎは、むぎの人生を謳歌している。
むぎのいのちを生きるのは、むぎだ。私はもちろんのこと、とろですら介入できない。
私にできるのは、むぎが「生きたい」と思う限り、できるだけサポートすることだけだ。
ほんとのところ、私がねずみのためにできることなんて、一個もないのかもしれない。
それでもいい。少しでも、彼女の生活に関わっていたい。

日が落ちると少し冷え込むせいか、ねずみたちは草切りに余念がない。
中でも見事な巣をこしらえるのは、ムーシュだ。
「おまえは鳥かい?」と訪ねたくなるほど、丸く繊細で住みやすそうな、きれいな寝床。
それに比べると、ちびはの寝床はめちゃくちゃだ。
独身男子の荒れた部屋。やはりまめに全てを頼っていたのがいけなかったのか…。
ココハウスの下にはエロ本が隠してあるに違いない。

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ヨドバシカメラのポイントで、DVDを何枚か買ってもらった。
最近まとまった時間がとれないので、観ていないDVDがたまってゆく。
『リトルショップオブ・ホラーズ』、『ガタカ』、『ライトスタッフ』、『トム&ジェリー』、『スペースカウボーイ』…などなど。
本日は『バーバレラ』、『ハリーポッターと賢者の石』、『モンスターズインク』、『ガメラ3〜邪神イリス』の4本が加わった。
ええ、高尚なものは一本もありませんとも。私の趣味ですから。
観なきゃ観なきゃ。


高いところがスキ あ、でられそう。 ムーシュの巣作り うまいね くつろぎタイム
ゆるい… さむいねどうも あつめなきゃ 少しずつ… あふれるとろ。
新規かじりなおし がんばるわよ。 誰?草をのせたのは。 なんかむかつくわ… まめちゃんを、
呼びましたか?

※画像クリックで大きいねずみ


2002.9.20(FRI)
最高気温:25.4℃ 最低気温:22.3℃ 最高湿度:63% 最低湿度:49% 天候:はれ
ねずみごはん(共通・1匹あたり):オリエンタルCR-LPF2g、OXBOW MAINTENANCE2g、もりもり野菜1g、高野豆腐1g、花粉小さじ8分の1、小松菜ひとくき、りんごひとかけ、ゆで落花生の殻半割、アガリクス&すいか糖入りヨーグルトひとなめ+むぎ:アガリクス&すいか糖&薬&EMX入りヨーグルトふたなめ
本日のおもちゃ:テレックス芯、様似牧草
わたしごはん:そうめんきゅうりのサラダミスタードーナツのハニーチュロ&カフェラテ、冷や奴納豆ピーナツ呉汁さんまの塩焼き など
あたらしい食器

むぎは腹が出ているせいで、いろいろな動作がしづらいらしい。
回し車に飛び乗ろうとして腹がぼいんとつっかえ、仰向けにひっくりかえっているところを目撃してしまったので、草の地べたすれすれに位置を下げた。
こういうとき、吸盤式は高さ調整が自在でよろしい。
えさ鉢は、いつもは小鳥用の楕円でふちに返りのあるものを使っているのだが、これも腹がつっかえて食べにくそうなので、おかず用の小鉢(手前)に替えてみる。
高さ自体は前のと同じぐらいだが、なだらかなふちをしているので顔を突っ込みやすいはずだ。
ただ、もんさんに「いきなり普段と違うものに替えるとストレスになるかも」とアドバイスされていたので、観察しつつ替えてみる。
まずは、ごはんを待ちかねていたとろが飛び込んだ
彼女は別段気にせずにばくばくと食べている。今日は高野豆腐がおたのしみ。
むぎは、ちょっとためらっているようだったので心配したが、ほどなくよいしょと足をかけ、えさ鉢の中にのしのしと上がり込み、最終的には中でゆったりごはんを食べ始めた。
ひとまず胸をなでおろす。
今までのものは径が狭かったので、たまにとろがすっぽりとはまりこんでむぎの食事を邪魔していた。 まだ、とろはえさ鉢に入れるほどのサイズなのだ。ちびめ。
この新しいえさ鉢には、欠点がある。ふちがゆるいゆでに、ごみが入りやすいのだ。
ただでさえ、えさを埋め隠す習性がある彼らのことである。
一時間ほどして見てみると、鉢はすっかり牧草とペパーレで満載になっていた。
ちゃんと掘り出してお食べよ。忘れないんだよ。

今日のおやつはりんごの初物と落花生の殻。
りんごは、同居人がむいたものをさくさくと食べ始めると、全員気付いた。
りんごのアロマが部屋に漂ったのであろう。少しずつもらって、うまそうに食べる。
落花生は、生のものが届いたのでゆでたのだ。本体の豆は脂肪分オーバーなのであげられない。
殻を半割ずつ配る。内側の柔らかくおいしいところを、歯で上手にこそげとって食べている皆。
ごめんよ、ほんとうはそのくぼみに、おいしいものが…。
「ごみじゃん!」とねずみらに怒られそうだが、違う。そこが、ねずみの食べるところだ。
残りの豆を、私が仕方なく処分しているのですよ。

今日は、私だけ夕方動物病院に行って来た。
むぎの3種の薬のうち、強心剤&気管拡張剤が心許なくなってきていたので、もらいに行ったのだ。
ついでに、今日通院予定のもんさんと待ち合わせ。目を傷つけて通っているすすちゃん&付き添いのののちゃんに会えた。
ふたりともピチピチのギャルで、ケージの中でティッシュペーパーの箱を全壊させていた。
いっしょに診察室に入れてもらい、目薬を刺されすすちゃんの様子を「きゃーあー」と思いながら見ていた。
保定されているねずみは、気の毒だがかわいい。
付き添いで油断していたののちゃんも、今日は健康診断のためにつかまってしまった。
きゃあーああー。

ところで、ねずみ担当のT先生の腕や指には、豊かな腕毛・指毛が生えている。
あの毛が、けものを安心させるのであろうか。
うさぎ飼いさんたちの間での彼のニックネームが「こぐま先生」であることを、私は知っている。
妹と、「指毛・腕毛のはえている人は心が優しいの法則」を話し合ったことがある。
とりあえず、私や妹の周辺にいる指毛人・腕毛人の心は優しい。

帰りに、ドーナツをたべながらもんさんとねずみの話をして帰る。
メールもやりとりしたり、先日もお招きしたばかりだったりするのに、なぜにねずみ話は尽きないかね。
デグーはいいねえ、デグーは。とか。
先日の深夜番組のスナネズミは「オオスナネズミ」だった、とか。

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ゆんべ、『バーバレラ』を観た。
ジャンルは「お色気SFアクション」とでも言うべきか。ジェーン・フォンダ扮する主人公の女性宇宙飛行士バーバレラが、ひたすら意味なくお色気うっふん。
薄くセクシーなコスチュームが、むやみに破れる。気が付くと半裸。
原作はフランスのコミックらしいが、これを実写で作るのがすごい。日本人にはできない。
オープニングからして、つくりが不思議な宇宙服の無重力ストリップなのだ。
あほあほ映画ですが、大好きです。これが『2001年宇宙の旅』と同年に作られたとは…オヨヨ。
でもなんだかおしゃれなのよねん。


回すの、みるの? いかがかしらぁーー 草でも切るか むぎっぱな 草の宿
なんだろこれ おいしい! まめちゃんは、
これになかみが
あることを
しっていますよ…
さくさくとうふ とろ、まゆげがっ!
じじいはとうふが
すきでねぇ
あー、しんどっ。 「ままー」
「よしよし」
「飽きたわ…」
「ええっ!?もっとー」
「しょーがないわねー」
「ウフー」

※画像クリックで大きいねずみ


2002.9.21(SAT)
最高気温:26.2℃ 最低気温:22.1℃ 最高湿度:63% 最低湿度:51% 天候:くもり
ねずみごはん(共通・1匹あたり):オリエンタルCR-LPF2g、KAYTEE EXACT RAINBOW2g、もりもり野菜1g、殻むきそば実1g、花粉小さじ8分の1、小松菜ひとくき、玄米ごはん数粒、ぬかヨーグルト少々、アガリクス&すいか糖入りヨーグルトひとなめ+むぎ:アガリクス&すいか糖&薬&EMX入りヨーグルトふたなめ
本日のおもちゃ:テレックス芯、様似牧草
わたしごはん:ピーナツ呉汁ぶっかけめし、ブルーベリースコーンめし焼き広島風お好み焼き焼きそば など
まめひとりあばれ

夜中から明け方にかけて、まめが大暴れしていた。 どうやらむぎか誰かが発情期だったらしい。
土管を壁に打ち付け、回し車を光速で回し、ジャンプして天井に体当たりする。
あんまりうるさいのでまめの水槽だけ朝まで隔離。
昼間見てみると、まめの口元に血豆ができている。
暴れすぎて、自分でこさえたようだ。
まめは時々、これをこしらえている。ちあきなおみのようだ。
とりあえずごはんを食べるのに支障はないようである。あんまり、暴れないんだよ。

むぎのおなかは、相変わらずふくれている
こまめに数えていると、私が見ていただけでも10時間中に十数回はおしっこをしていた。
利尿剤は、そこそこ効いているようである。
おしっこの量が、腹水をつくるスピードに追いつけばよいのだけれど、
脱水起こさずに、がんばってね。がんばろうね。

今日は比較的ねむっている時間が多かったむぎ。
おもむろに起き出すと、酸素室の入り口をガリガリかじり広げだした。
わああ。
かじり材の「さとうきび」をお供えすると、そちらに興味をうつしてくだすった。
一安心である。
ただでさえ入り口が広くて酸素のロスが大きいのに、これ以上広げられてはたまらぬ。
昼寝の後ふと見ると、ぎっしり詰め込んであった牧草が全部掻き出してあった。
何がお気に召さなかったのであろうか。
いずれにしろ明日はねずみそうじ。全ての巣材を入れ替える。
ちょびっと待っててね。

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昼寝をしていたら、天啓があった。

「ギョウザがたべたい!」

何の神だ。
同居人に訴えると、夕食に広島風お好み焼きをこしらえてくれた。
全然ギョウザでないのだが、ある程度欲望は満たされた。
要は、鉄板で焼いた粉モノが食べたかったのだな。
軽く素で炒めた焼きそばがぎゅうっと押されてはさまったお好み焼きは、すこぶるうまい。
甘くどろりとしたオタフクソースが実に合うのだ。
このお好み焼きや焼きそばをおかずに、ごはんを食べる。
でんぷん食もいいところである。


■写真在庫大放出
快哉 立ち話 なんてきれいな
ルビーの眼
すやすやままとろ とろ、
こわいってば
しごとでもするか 草が多いわね どこから
手を付けようかしら
草は噛め噛め
噛むならば
はかが
いかないわねー
でもかじるのよー くたびれたー なんか
たのしいパパ
ごはん? あんにゅーい
屁をひって
おかしくもなし
ひとりもの
じっとうもれる ちびははあかちゃん
なんでちゅー。
ばぶー
うずもれねずみ まめちゃんはねぇ
ムーシュが出たよ なに? ムーシュだって
いそがしいんだヨ
ようがないなら、
ねるよっ
ねたよっ
カメラ目線 まめちゃん
水飲みショー
まっこと
めんこいねずみじゃ
まめちゃんはね… むぎちゃんが、
すきなんですよ。

※画像クリックで大きいねずみ


2002.9.22(SUN)
最高気温:25.0℃ 最低気温:22.8℃ 最高湿度:63% 最低湿度:50% 天候:雨
ねずみごはん(共通・1匹あたり):オリエンタルCR-LPF2g、OXBOW PERFORMANCE2g、緑の乾燥野菜1g、ハトムギ1g、花粉小さじ8分の1、小松菜ひとくき、アガリクス&すいか糖入りヨーグルトひとなめ+むぎ:アガリクス&すいか糖&薬&EMX入りヨーグルトふたなめ
本日のおもちゃ:テレックス芯、様似牧草、大好きんの箱
わたしごはん:いもおじや冷や奴里芋と高野豆腐の含め煮鶏ガラのガラ冬瓜のスープ煮 など
ねずみそれぞれ

今日はねずみそうじの日。
彼らが丹誠こめてこしらえた寝床を破壊し、無に帰す。
ある者は傷つき、ある者は嬉々として新しい巣材にとりくみ、ある者はさぼる。

ムーシュは、すね組だ。いちばん美しく繊細なふわふわベッドをこしらえたのに、全部とられてしまうんだもの。
しかも、ニオイが全部なくなってる!ひどいじゃないか。
掃除初日のムーシュは、すねねずみだ。一応回し車の下あたりに仮の寝床をこしらえるが、あまり作業せずにうつうつと草の下にこもって眠る。

まめは、働き者。草切り・巣作りが好きなのだ。
ムーシュほど細かくはないけれど、要領よく草を裂き、いっとう早く巣のカタチを完成させる。
膨大な草がやってきた時、まずまめは少し高いところ…ココハウスの上などに乗って、全貌をながめまわしてから作業をはじめるのだ。
親方タイプである。

むぎは、本来なら一番張り切って草切りをするタイプだ。ただ、仕事は粗い。
どんどん切って、設営はとろに任せる。
気まぐれなので、作った巣を翌日にはぶちこわしていたりもする。
今回は雨降りで体調が悪かったらしく、ずっと酸素室の寝床で寝ていた。
とろは、自分ひとりではとうていやりこなせない仕事をあきらめたのか、ずっとタービンで遊んでいた。
夜中になるとむぎも起き出し、とろと背中合わせにおしりをくっつけて草を切る様子が見られた。

ちびはは、うちでいちばん巣作りがヘタである。
彼は、ココハウスがなければ自分ではよい巣を作れない。路上でだらだら寝るばかりである。
おとうちゃんに全てを任せていた少年時代が徒になったのか。
いたずらに敷き材や巣材をココハウスに詰め込み、あとは手すさびに草を切る。
細く裂くと言うより、細かく切ってしまうので、彼の牧草の減りがいちばん早い。
粉砕されて、かさがなくなってしまう。 「巣材のために裂く」という労働を惜しみ、「かじり切る」という快楽ばかりを求めるからこうなるのだ。
まあ、ちびはがそれでいいなら、いいよ。

ちなみに今回の敷き材・巣材は…
 まめ・ちびは・ムーシュ:コーンクリーンベッド様似牧草ペパーレミックスひとつかみ
 むぎとろ:ペパーレミックス・様似牧草

である。
コーンクリーンベッドは、とうもろこしの穂軸から作った、かろがろとしたツブツブの偽砂である。
ざっかざっかと掘る楽しみがある。食べてしまうかな、と思ったが、心配無用であった。おいしくないのかな。

そうじの後には、しばしばエッセンシャルオイルを使って部屋に香りを漂わせている。
消臭はもちろんのこと(スナネズミはきちんとそうじをしていればにおうことは少ない動物だが)、そうじ後などの落ち着かない雰囲気に、フラワーレメディーの「ウォルナッツ」(環境の変化による動揺に有効)・「レスキューレメディー」(あらゆる非常時に)を入れたスプレーを撒くとともに、アロマテラピーの効果を利用するのだ。
最近手に入れて使っているのは、ファンタイプの拡散器。
紙でできたシートにエッセンシャルオイルを染みこませ、スイッチを押すと小さな扇風機が香りを部屋に拡散する。
手に入りやすいのはポットタイプの、ろうそくで炊いて香りをくゆらすものだが、火を使うのに気遣いが必要だし、温めるとエッセンシャルオイルの効能を100%発揮できないらしい。
ファンタイプは小さな振動音が気になるが、安全ではある。
そうじ後に愛用しているのは、ラベンダー&グレープフルーツ。
ねずみもさくさく働き、そうじ労働後の人間もやすらぐ香りである。

むぎの本日の体重、104g。あまり減らない。

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先日届いた冬瓜を、同居人が鶏スープで仕立ててくれた。
シャモのガラでとったスープで、ことこと煮る。
半透明に炊きあがった冬瓜は、「食べるスープ」だ。
口に入れるとじょわっとスープになって、のどの奥に流れてゆく。
冬瓜もうまいが、鶏ガラだ。スープをさんざんとったあとのガラだしがらだというのに、この肉をむしってしょうゆをたらすと、えも言われずうまいのだ。力のある鶏だからこそできるおかず技。
ことに、私の好物はぼんぼちだ。
おしりの先っちょの、三角でぷよぷよした、「鶏皮大王」みたいな部分だ。
最近立ち読みした本の、「蒸し鶏のさばき方」の項で
「ここは脂身だけで食べる場所ではない。必要のない部分だ」と書かれていた。
気の毒に、この人はぼんぼちの味を知らぬのだな…。


おやじの走りを見れ! ふう、つかれたねぇ そうじか?
そうじなのか?
ムーシュが悲しむぞ… 先は長いわね
ぽんぽこちゃん わるくちを
言ったわね?
とろ、お仕事だよ。 イヤー こまめな水分補給
ムーシュは、
そこにしたのかい?
ながめまわす あーら
みーてたーのねー
いいけどね。 かくれてるの
しってるぞ

※画像クリックで大きいねずみ


2002.9.23(MON)
最高気温:25.0℃ 最低気温:22.8℃ 最高湿度:63% 最低湿度:50% 天候:くもり
ねずみごはん(共通・1匹あたり):オリエンタルCR-LPF2g、ひかりムスター2g、緑の乾燥野菜1g、ロールドオーツ1g、花粉小さじ8分の1、ゆで栗ひとかけ、小松菜ひとくき、アガリクス&すいか糖入りヨーグルトひとなめ+むぎ:アガリクス&すいか糖&薬&EMX入りヨーグルトふたなめ
本日のおもちゃ:テレックス芯、様似牧草、ゆで栗の鬼皮
わたしごはん:きしめんスキッピートーストちくわちりめん山椒納豆梅干し揚げとわかめと白菜のみそ汁、ゆで栗 など
山の幸に舞う

同居人が栗をゆでてむいてくれたので、私とねずみたちはひたすら食べる。
むしゃむしゃむしゃむしゃ。
と言っても、ねずみたちがもらえる「正肉」はほんのひとかけら。
あとは、少し肉がこびりついた鬼皮だけである。
そこは中落ちと言ってね、脂がのって、一番うまいところなんだよ。(うそ)
皮でも大よろこびで飛びついてはぐはぐと歯でごじり食いしているねずみたちが不憫である。
まめなど、受け取った瞬間、歯でつかんだそれを振り回しながらくるくる回っていた。
ワヲー!
以前、ねずみ友達のPさんにもなかをあげたところ、それを渡したキンクマのお嬢ちゃんが、やはりくわえて振り回していたそうだ。
彼女はこれを「喜びの舞い」と名付けていた。ああ、これか…。

むぎがテレックス芯をかじっている。
よく見ると、そのトンネルの端は酸素室の入り口に連結させてある。
トンネルを通って酸素室に出入りできるのがたいそう嬉しいらしい。
ねずみたちはしばしば、土管やテレックス芯を使ってこうした秘密基地をこしらえる。
土管がないなあ、と思ったら、巣に入るためのひみつの出入り口として水槽の敷き材の一番底に埋めてあったこともある。
いったいねずみの力でどうやっているのか、と思うが、そこはそれ。
ねずみにはそういう能力と時間があるのだ。

ムーシュが今日もすねている。
回し車にのってじっと丸まっていたり、目が細かったり、元気がない。
こんな時の秘策は、「ほめほめマッサージ」だ。
ムーシュの弱点はうなじである。
驚かさないようにそうっとそうっと指を近づけて、ひたいのあたりからくりくりとなでてゆく。
この時、ほめ言葉を忘れずに。
「むうちゃんはいい子だねえ。こんないい子、見たことないよ。
ああ、かわいい…かわいいねえ。最高だ。なんてすてきなお耳なんだ!」
思いつく限りのねずみっぽめをムーシュに降り注ぐ。
最初は緊張していたムーシュだが、だんだん力が抜けてだめになってくる。
首の後ろの、柔らかく厚い毛皮のあたりをもにょもにょ、むひょひょひょとなでくるあたりには、かなりぐんにゃりしているムーシュ。
そのうちに 「なでてくれなでてくれ。お鼻の上をなでてくれ」
と言ってくるので、鼻面の少し毛が堅いあたりを毛並みにそってなでつける。
やがてぐにゃぐにゃになったムーシュはそのまま眠ってしまうか、
「はっ」
と我に返って照れ隠しにとびかかってくる。
あたた。わははははは。

むぎ、本日も104g。ヨーグルトはおりこうになめました。
指からも、ちろちろなめますよ。ほほっ。

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名古屋の友人Kがねずみ用のかじり材やカスピ海ヨーグルトの種とともに送ってくれたきしめんがあったので、お昼にゆでることにする。
きしめんというのは、東海地方の民にとっては、たまに無性に食べたくなることのある食品である。
食べたいとなると、狂おしいほどに食べたい。うどんやそうめんでは替えられない、ひらぺったいあの麺。
新幹線の名古屋駅のホームには、きしめんの立ち食いコーナーがある。
ホームのどこにいても漂ってくる暴力的なかつおぶしの香りに、ついふらふらと立ち寄ってしまうのである。
ちょっとふやけ気味の麺の上にひとつかみのったかつおぶしは、「これは、かんなくずでは…?」と疑いたくなるほどに味がない。あんなに香っているのは、かつおぶしエッセンスなのか?
もしかしてこの湯気の中で踊っているのは、だしがらのかつおぶしを乾燥させたものなのでは…??

それはさておき、Kが送ってくれたきしめん、とても長い。30mほどもあろうか。うそだが。
普通の乾麺のうどんの倍ぐらいはある。これを、うんしょと鍋に押し込んでゆでる。
思っていたより膨張率(特に横幅の)が大きく、ずいぶんたくさんゆだってしまった。
今日は寒いので、かつおと昆布のおだしであたたかい汁麺に仕立てる。
オプションは、小松菜のおひたしとさつまあげ、それにたっぷりのかつおぶし。親の敵のようにばふばふ花かつおをぶちまける。
ずるずるずる。
ほれ見たことか!ちゃんとしたかつおぶしだと、こんなにうまいじゃないか!


酸素室内作業中 草に埋もれて 多すぎるわぁーっ 終わらないわぁーっ るんたたんたたーん♪
一段落 ムーシュはつらい… あんにゅいのだ… も、ここでねる。 まめちゃんは、
ねむい…
もこもこねようね もさもさもさもさ なんだその目は。 いしししし 栗はいいわねぇ
はぐはぐへぐはぐ 皮ぎしが
うまいんだよねぇ
お鼻が
よごれちゃったヨ
とろちゃんは、
肥え太る。
でられるはずだ

※画像クリックで大きいねずみ


屋上、ペットショップとビアホールでございます いちばん上にのぼる
ひみつの半地下人 いちばん下まで降りる


2002.9.24(TUE)
最高気温:24.9℃ 最低気温:21.8℃ 最高湿度:66% 最低湿度:48% 天候:はれのちくもり
ねずみごはん(共通・1匹あたり):オリエンタルCR-LPF2g、バニーセレクションシニア2g、緑の乾燥野菜1g、モルト1g、花粉小さじ8分の1、クコの実ひと粒、煎り黒豆一粒、アガリクス&すいか糖入りヨーグルトひとなめ+むぎ:アガリクス&すいか糖&薬&EMX入りヨーグルトふたなめ
本日のおもちゃ:テレックス芯、様似牧草、トイレットペーパー芯
わたしごはん:鶏とアゴのダブルスープラーメン白菜のキンピラ白菜とわかめと揚げのみそ汁鶏もものフライパン焼きさんまの塩焼き など
芯よ!

ねずみが大好きなかじり材と言えば、なんといっても「トイレットペーパーの芯」であろう。
ただのゴミだったこの筒が、二年半前にスナネズミを飼い始めて以来、宝物になった。
もちのいいテレックス芯は、「常備菜」。
たまにもらえるトイレットペーパーの芯は、特別なおいしいおやつみたいなものだ。

How Sweet!

なんといったってぷちぷちと心地よく歯が食い込み、三日月型のかけらを瞬く間に量産できるこの「トイレットペーパーの芯」は、ねずみにとって格好の獲物。
そうっと水槽に入れても、ばっととびかかってくる。
お菓子の箱も同じような感触だが、芯はくぐって遊ぶこともできるし、「輪を切る」という哲学的な仕事も伴うのだ。
今日はむぎに芯を差入れ。とろはドライブに疲れてぐっすり眠っていたので、気付かない。
それまでテレックス芯に取り組んでいたむぎだが、いそいそとトイペ芯に仕事を移す。顔は、にやにやとしている。
よかったのう。こないだ名古屋からたくさん送ってもらったからね。いっぱいおかじり。
おなかがぽんぽこでくぐることはできないけれど、それでもむぎはずっとずっとかじり続け、15分後には1本の芯を粉砕していた。

夜、トイレやお水を替えて、ごはんをたべて、一段落した頃にむぎがちょっとしんどそうにしていた。
酸素室の屋根の上で、四つん這いでつっぱり姿勢。口元が少し、ふるえている。
呼吸が苦しいかな。今日はちょっと、はしゃぎすぎたね。
酸素室にたっぷり酸素を吹き込んで、中にむぎを追い込む。
今は、じっと休んでいる。

今日のむぎ、103g。ほんのちょこっと、減った。
1〜2gなんてごはんやおしっこの量でも増減するけれど、少しでも望みを託したい。
ばいばい腹水。早くむぎの体から、出てっておくれよ。

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ゆうべ、深夜にDVDで『ガメラ3〜邪神(イリス)覚醒』を観ていた。
ガメラが吠える。京都が燃える。
テレビに近い位置にいる、ムーシュ・まめ・ちびはの順に何かびくびくしている。
ごめんよ、ごめん。うるさかったね。
ガメラはいないよ。あれはうそだよ。火も燃えていないよ。
なだめているとそのうちねずみたちは落ち着いて寝てしまった。
しかし、ちびはだけはテレビの側のガラスに向かってひょこりと立ち、草をかじりながらテレビに釘付けである。
観てるの…?


MUHYO・HYO クコの実うまうま 幻想的な「のほ」 「まま、
せなかかいて」
「いやよう」
さて、かじるか。
ちぇー 横着者 これはっ! この醍醐味! ふんふふ〜ん♪
うりゃあああ かじる
ポンポコリン
ぽんぽこりんって
ゆわないでね〜ん♪
この角度を愛してる しっぽが、
聞いてるね?
またそこで
ねるかね
悪の女王 あー、
かじったかじった。
ちょろりズム ふう…

※画像クリックで大きいねずみ


2002.9.25(WED)
最高気温:25.5℃ 最低気温:22.7℃ 最高湿度:676% 最低湿度:47% 天候:はれのちくもり
ねずみごはん(共通・1匹あたり):オリエンタルCR-LPF2g、ハムスターセレクション2g、緑の乾燥野菜1g、ハトムギ1g、花粉小さじ8分の1、りんごひとかけ、アガリクス&すいか糖入りヨーグルトひとなめ+むぎ:アガリクス&すいか糖&薬&EMX入りヨーグルトふたなめ
本日のおもちゃ:テレックス芯、様似牧草
わたしごはん:れんこんときゅうりとマカロニのゆで卵入りサラダレンズ豆のポタージュわかめうどん冷ややっこ など
いらいらの日

今日はむぎの機嫌が悪い。
とろにのしのししたり。落ち着かなかったり。
とりあえずトイレットペーパーの芯を捧げてご機嫌をとる。
具合がわるくて、体が思うように動かなくて、いらいらするのだろうか。

酸素室を洗う。むぎとろはわざわざ酸素室の屋根の上に駆け上がってシッコスをキメるので、すぐべたべたになってしまう。
しかも、ここ数日ふたりは酸素室の対角に草の巣をこしらえて寝ており、酸素室を使ってくれないのだ。
中がキタナイのかなあ、と、二日に一回は酸素室を分解して洗っている。
手順は、こうだ。

(1)酸素室を取り出す。
(2)屋根の上をティッシュでふき、ビニールテープをはがして部屋を分解する。中に入っているごみを捨てる。
(3)スポンジにせっけんを付けて泡立て、部品をよく洗ってアルコール消毒し、タオルでよく水気をふき取る。
(4)ビニールテープで部屋を組み立て、水槽に入れる。
(5)中が空だとむぎとろがおしっこをしがちなので、牧草を入り口から詰め込む。

ところが、実際にはこうなる。

(1)酸素室を取り出す。(むぎとろ騒ぐ)
(2)屋根の上をティッシュでふき、ビニールテープをはがして部屋を分解する。中に入っているごみを捨てる。(むぎとろ走り回っている)
(3)スポンジにせっけんを付けて泡立て、部品をよく洗ってアルコール消毒し、タオルでよく水気をふき取る。(さわいでいるようだ)
(4)ビニールテープで部屋を組み立て、水槽に入れる。
(5)むぎ、私の手をすりぬけて素早く酸素室に駆け込み、シッコスをキメる。
(6)とろ、入れ替わりに走り込み、第二陣をキメる。
(7)泣く泣く私が酸素室を取り出し、テープをはがし、中のシッコスをきれいにふきとってアルコール消毒もし、組み立て治す。
(4)〜(7)くりかえし

なぜするのか。中でするのか。
私を使いだてするのが楽しいんだな?まあいいさ。

据えられた酸素室を前に、むぎはまだご機嫌ななめだ。
「こんな気にくわないものは埋めてやるわっ」とばかりに、たくましいももねで敷き材をばばばばばばと盛大に蹴り散らかしている。
そんなむぎの今日の体重、107g。ちょっと増えちゃったね。

夕方カリカリカリといやな音が。
ムーシュがタービンのふちをかじりながらこっちを気にしている。
ひたいをナデナデすると、かじりをやめる。
しばらくすると、またカリカリしている。
なでるとやめる。
なでたげるから、かじるのやめれ。呼び鈴でもならせばいいよ。ないか。

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夕方、なんとなく腹具合が悪い。冷えたようだ。
レンジでゆたぽんをあっためて、抱えて寝る。
レンジで中身をチンしてぬいぐるみに仕込む湯たんぽなのだ。
妹が牡蠣に当たって苦しんだときに買ったもの。
まろやかなあったかみが心地よい。ぽんぽん。


とろちゃん、
いいのか?
気に入らないわーっ うめてやるわぁーっ うめたわっ もんくあるかしら?
おとうちゃん… ままーままー 腹がかいいわねっ なんかいいもの
あるかい
はっ

※画像クリックで大きいねずみ


2002.9.26(THU)
最高気温:24.8℃ 最低気温:21.7℃ 最高湿度:65% 最低湿度:55% 天候:はれ
ねずみごはん(共通・1匹あたり):オリエンタルCR-LPF2g、KAYTEE EXACT RAINBOW2g、緑の乾燥野菜1g、ロールドオーツ1g、花粉小さじ8分の1、小松菜ひとくき、アガリクス&すいか糖入りヨーグルトひとなめ+むぎ:アガリクス&すいか糖&薬&EMX入りヨーグルトふたなめ
本日のおもちゃ:テレックス芯、様似牧草、トイレットペーパー芯
わたしごはん:プレタ・マンジェスモークサーモン&モアザンモッツァレラ冷や奴モロトロ納豆すぐき漬け冬瓜と皮付き豚バラのとろとろ煮じゃがいもとわかめと玉ねぎと豆腐のみそ汁辛子明太子生玉子 など
草の海

ねずみたちがくさくさしているので、巣材の入れ替えをおこなう。
草を裂いて作ってある丸い鳥の巣や、かじり切って敷き材になっている牧草を容赦なくとりあげ、袋に詰めて廃棄。
おなじぐらいの分だけ、新しい様似一番牧草を配給する。
せっかくこしらえ、慣れ親しんだ巣材をとりあげられて憤慨する皆様だが、新しく香ばしい牧草にすぐに夢中。
ほどなく部屋中に乾いた草の香りが立ちこめる。
少しはモンゴル草原に、似てますか。どうですか。そんなとこ、知らないですか。
あなたたちのおうちは、ここだものね。

むぎとろは、酸素室の対角に巣を作っていたが、それをとりあげて酸素室も洗い、中に新しい草も詰めて入れたところ、まんまと寝床を酸素室に移した。
中で草をかじりつつ、眠ってしまった。これでしばらくは、酸素補給が容易だ。
ほっとひと息。

むぎに薬をあげようとしたら、利尿剤の容器内に黒いまりもを発見。
どうやら、カビだ! 常温保存でよいと言われていたが、やはり冷蔵庫に入れておくべきだったか。
今日は利尿剤をあげないことにして、すいか糖(利尿作用がある)を1滴余分になめさせておくことにする。
利尿剤がキモなので、明日もらってこないと。

ムーシュがこっちにさりげなく視線を送っているので、私もつとめてさりげなくコミュニケーションをはかることにする。
通りすがりに、ちょっとさわってしまいました。わざとじゃないんですよ。
悪気はないんです。こちょこちょこちょ。…私はチカンか。
ムーシュは、「べつに、さわってほしいわけではないんだけれどさ、さわってもいいけどもさ」とかなんとかごにょごにょ言いながら、やっぱり気持ちがよくなっちゃうのであった。
ひひひひひ。愛いやつめ。
首の後ろの皮が厚いところをなでくられてすっかりぐでぐでになったムーシュは、大あくびとのびの後に入念に毛づくろいをしていた。
ムーシュの毛づくろいは、ていねいでおかしい。顔の皮をぐいぐいひっぱってグルーミングするので、チャウチャウのような顔になる。
わははは、へんなかお。いとしいかお。
かわいいムーシュ。ムーシュにムーチョ。

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同居人がお土産にサンドイッチを買ってきてくれた。
本日OPENの、英国発サンドイッチハウス・プレタ・マンジェのもの。
小じゃれた箱に入っているサンドイッチは押し麦入りの食パンにスモークサーモンやモッツァレラチーズ、松の実やルッコラをはさんだ豪華版である。
…と書くといかにもうまそうなのであるが、実はさほどでもなかったのだった。
コンビニのサンドイッチより、ましかな…という程度。お土産なのに、ごめん。
バターの質のせいか、ちょいと胸焼けもする。そこそこ値が張るのに。
聞けば、マクドナルドが資本提携しているとか。ファストフードの領域では、致し方ないのか。


ムーシュは、
いそがしいからっ。
しずみんとなんか、
あそばないよ。
わわっ …ウフー ムフゥ〜ッ!
ぐにぐに むいむい あー、
くつろいだ〜
ん?
なにかあった?
なにさ。
昼下がりの
にくおとこ
おにくって
ゆわないでぃに…
くさだわ… いいにおい、
くんかくんか
かくれ
とろちゃん
さて、かじるか。 なんかへんね… 牧草はすきよ。 そこ!しっこ禁止! おちつきました

※画像クリックで大きいねずみ


2002.9.27(FRI)
最高気温:23.6℃ 最低気温:20.9℃ 最高湿度:66% 最低湿度:55% 天候:小雨のち雨
ねずみごはん(共通・1匹あたり):オリエンタルCR-LPF2g、OXBOW MAINTENANCE2g、緑の乾燥野菜1g、ヒエコロコロ&クコの実1g、花粉小さじ8分の1、小松菜ひとくき、スチューベンひと粒アガリクス&すいか糖入りヨーグルトひとなめ+むぎ:アガリクス&すいか糖&薬&EMX入りヨーグルトふたなめ
本日のおもちゃ:テレックス芯、様似牧草、トイレットペーパー芯
わたしごはん:サンドイッチの残り、沖縄そば(角煮入り)たらこれたす炒め辛子明太子揚げとわかめとねぎのみそ汁さごしのみりん漬け納豆 など
秋の健康診断ツアー開催

小雨がちながらも過ごしやすい季節になったので、ねずみたちの秋の健康診断を行うことにする。
電車で連れてゆくので、1匹ずつ、行けるときに。
とりあえず今回はまめである。
健康に溶くに心配はないのだが、先日夜中にびょんびょん跳んでいた翌朝、口元に血豆のようなものができており、それがまだ治らないので診てもらおう。
以前にもできたことがあるのだが、その時は2〜3日で治ったのだ。

朝、まずまめを小さな空のプラケースに入れてうんち・しっこ待ち。
現地でフレッシュなものをしてくれればよいが、念のためにお弁当も持ってゆくのだ。
ところが、普段よけいな時…ひたいのにおいを嗅いでいる時など…にはマシンガンのような勢いでうんちを量産するまめなのに、こういうときには頑としてしない。
おやつにモルトをあげたりしつつ30分ほど待ち、ようやくセットでしてくれた。
本当はうんちとおしっこはふれあわない方がいいのだが、仕方ない。
ほんのちょっぴりの量のおしっこをシリンジで吸い、先っちょにセロテープを貼る。
うんちはラップではさんで乾燥をふせぎ、ふたつを小さなチャック袋に入れて「お便とう」の支度ができあがり。

病院の午前の受付時間ぎりぎりの12:00直前に到着。
小雨が降るせいか比較的すいているが、小動物系の患者さんばかりなので30分以上待った。
担当のこぐま先生に、体重をはかってもらい、聴診・おなかの触診・目と歯の検査・おしっことうんちの検査をしてもらい、健康診断は完了。
特に問題なし。健康です。ばんざい、よかったね。
口元の黒いものは、やはり血豆らしい。
腫瘍の可能性も0%ではないけれど、状況からして血豆でしょう。すぐに治りますよ、とのこと。
あの晩はむぎが発情しており、まめがそれに惹かれてばいんばいんと跳び上がっていたのがわるかったのだろう。
エロおやじめ。でも、元気でよかったね。健康に、長生きしようね。

むぎの利尿剤にカビが生えているらしいことを話し、先生に見せると「もう処方から三週間経っているので、ブドウ糖配合のお薬でもあるし、投薬の時にカビが入って繁殖したのかもしれませんね」と新しいものをくれた。
今夜はきちんと飲ませなきゃ。
ここのところ飲ませている健康飲料「EMX」については、
「原料も玄米やパパイヤであるし、清涼飲料水なので、特にお薬に悪い影響を与えるということもないと思うので、水底さんがよいと思うのであれば使っていただくことは構いません。ただ、こういう健康食品はたくさん出ているけれど、これが絶対に症状を改善する!というのははっきりは言えないのです」
とのことであった。
とりあえず私もひと月ほど飲んでみて問題ないことだし、ねずみもそこそこ元気にしている。
今後も続けていこう。
現在は、ミネラルウォーターで20倍ほどに薄めたもの(というか、2リットルのペットボトルに100ccをぶち込むだけ)を給水器に入れ、なおかつ毎晩のアガリクスヨーグルト投与時に1匹につき1滴ずつ混ぜている。

今日は、うさぎ飼いさんにうささんを触らせてもらうことができた。
実は私は、うさぎをさわるのは31年の人生でたった三度目なのです。
ねずみとはまた全然ちがう、柔らかで毛足の長い毛皮。気持ちいい。
飼い主さんに気を遣ってか、おとなしくさわらせてくれたうささん。
かわいいなあ。きれいだなあ。大きいなあ。
まめの水分補給のために持ってきた有機栽培の小松菜を1くきおすそ分けすると、彼女はやおら縦に一気食いなさった。
むっしゃむっしゃむっしゃ。すごいです。さすがの大きさ。とは言え、ミニウサギさんなのです。

帰り道、診察でさわりまくられたまめは、ぼさぼさ毛皮でぶりぶりに怒っている。
モルトのあまやかしおやつでなだめたが、帰りの電車の中でも怒りは冷めやらず、プラケの中であばれていた。

夜、ごはん時に起きてきたむぎの目はなんとなくしょぼしょぼして、左目に赤い目やにがついていた。
どうしたかね。ちゃんと、見えている?
30分後、毛づくろいの後にはきれいになって、目もちゃんと開いていたけれど。

本日のねずみごはん、なんとなくおいしそう
クコの実が入ると、朱がきれいに映えていいね。秋だね。
おやつにはぶどう。低農薬のスチューベン。デラウェアよりずっと大きくて、ひと粒を抱えるように、みんなとても静かに食べました。
つるつる珠が滑るので、みんな同じようなかっこうでぶどうをおっかけながら食べている。

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皮付きの豚バラ肉をことこと煮て作っておいた角煮をのっけて、沖縄そばを食べる。
これがやりたくて、煮ておいたのだ。ひひひ。
豚バラ肉は、一度500gくらいの固まりのまま、しょうが・ねぎ・泡盛を入れた湯で30分ほどゆがく。
中まで火が通ったらきれいに洗い、幅2〜3cm程度にぶつ切りにして調味料で煮込んでゆく。
最初の下ゆでで余分な脂肪分が流れるので、柔らかく、とろとろだけどしつこくない優しいコラーゲンの固まりに煮上がる。
ことに、皮の部分がぷるんぷるん。ああ、至福。豚肉大好き。


雨かあー ちょいとさみぃね。 ふとんを集めよう 草でも切… びくっ
いやなよかん まめちゃんを、
どうしようって
いうのさ?
まめの悲鳴だわ。 まあ、いいか。 むかむかむか
むかむかむか
あさごはん ちびはの
おとこねどこ
へそそうじ さくさくさく ニヤ。
よっしゃ、次っ! ムーシュに梨を
くれるのか?
くこのみって
いうの?
しょぼたれちゃん お行儀悪いよ、
とろちゃん。

※画像クリックで大きいねずみ


2002.9.28(SAT)
最高気温:24.4℃ 最低気温:20.0℃ 最高湿度:66% 最低湿度:48% 天候:小雨
ねずみごはん(共通・1匹あたり):オリエンタルCR-LPF2g、OXBOW MAINTENANCE2g、緑の乾燥野菜1g、圧扁とうもろこし1g、花粉小さじ8分の1、小松菜ひとくき、アガリクス&すいか糖入りヨーグルトひとなめ+むぎ:アガリクス&すいか糖&薬&EMX入りヨーグルトふたなめ
本日のおもちゃ:テレックス芯、様似牧草、トイレットペーパー芯
わたしごはん:サンドイッチパレットのラップサンド「棒棒鶏」&黒ごまパンBLETサンド、ミートボールのスパゲティ竹輪チャーハンルコントスゥリーモンブランステューベン など
いただきすぎ

バード&スモールアニマルフェアに行って来た。
春に有明で行われたペットビジネスショーはショップや卸商向けの見本市だったが、今回のは主に一般消費者向けの展示会である。
会場はすでに人でぎっしり。生体もかなりの数見かける。
メーカーのブースを見て回り、普段メールでやりとりしている担当者の方にご挨拶。
しょっぱなから大量にサンプルをいただいてしまった。初日なのに、申し訳ない。
この展示会は、今日と明日の二日間開催である。「展示」「商品紹介」という意味合いが大きいので、並べてある商品は買えないものが多い。
最終日の夕方になると放出してしまうことが多いのだが、初日にこんなに商品をいただいてしまったのでは申し訳ない。
しかも、こんなに頂くと、私買わないですよ…。いただいたサンプル類、とてもうちのねずみらだけでは食べきれないので、トレードやプレゼントに出そうと思う。

ちなみに、いただいたサンプル類は下記の通り。(こんなに!

・サクライ
もなか(大麦)
もなか(ひまわり)
もなか(白きび)
バイオバードプラス(メンテナンス・健康維持)
バイオバードプラス(ブリーディング・繁殖・育雛)
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会場を歩いていると、そこここに見た顔が。
金魚警報さんをはじめ、ねずみ友達がたくさん来ているのだ。
皆さん、愛ねずみたちのために少しでもよい品物を、と日々研究されているのだ。
普段不満に思っていることや、「こういうものがあればいいのに!」という意見をメーカーに伝えることにできる、貴重な機会である。熱も入る。

生体のコーナーには、ハムスターやうさぎなどのかわいこちゃんがそろっている。
文鳥やカナリアなどの小鳥も人気。しかしみんな、人いきれの中でかなり疲れていて、せつない。
そりゃ、やだよねえ。しんどいよねえ。

スナネズミもいるかと思ったが、ついに見つからなかった。地味だからかしらん?
最近無性にかわゆく思えて仕方がない、デグーは、いた。
広いケース内のすみっこに、5〜6匹で積み重なってじっとしている。
それもそのはず、彼らのすぐそばには、フクロウたちがとまっているのだ。
彼らの食料は、ねずみ。飼われていてしつけられているとしても、もうちょっと考えてあげてくれないかな。

話題のバルチスタンコミミトビネズミは、数カ所で見かけた。ほんとに小さい。
そして、頭に細長い脚が生えている様はみかん星人に似ている。 本当に内臓とか、全部入ってるのかなあ。ロボロフスキーハムスターぐらいでもそう思うのに、このひとたちにちびっちょさは、どうだ。
私には、絶対に飼えない。ひたいのにおいを嗅いだら、鼻の穴で吸い込んでしまうに違いないからだ。
ねずみ飼いのあこがれ、チンチラちゃんも各色勢揃い。
真っ白な毛皮の子の背中にうんちが一粒ついていたのが印象的であった。誰かとってあげて…。

そして今日、はじめてフェレットにさわった。まだコドモらしいが、ねずみと比べるとやはり大きい!
顔から手までの距離がかなりある。なんて長いいきものだ!
ぬるぬるつるつるして、いったいどこを持ってだっこしたらよいやら、ちっともわからない。
しかし、慣れっこい生き物だ。めろめろになる人の気持ちがよくわかる。
人間と遊んでくれるなんて。

帰り道、大荷物を抱えつつも、意を決してルコントに寄る。
青山一丁目にある、フランス菓子店である。
先日掲示板で、ここのねずみシューのことを聞いていたので、もう無性に見たくてたまらなくなっていたのだ。
帰り道の路線にある駅から地下道を通ってすぐ。青山ツインタワーの地下1階にお店はある。
小ぢんまりした店構えで、イートインの喫茶コーナーを備えている。
もう時間が遅かったため、「ずらりと並んだねずみちゃん」は拝めなかったが、3匹ちんまり並んで銀の盆に座っている子らを買い占める。
ねずみたちは、おなかに甘いカスタードをたっぷり詰めたシュークリーム。
表面に塗ったアイシングのおかげで、全体的に結構甘い。しっかり古風なフランス風。
ああ、かわいい。そしてうまい。むっしゃむっしゃ。

喜んでねずみを食っていたらばちがあたり、むぎの酸素室の酸素チューブがとろによってこんなことになっていた。
ありゃー。

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帰宅後、もう極限までくたびれていたのにもかからわず、なぜだか料理をはじめる私がいる。
スゥリーねずみの他にもうひとつ、ここのところ食べたくてたまらなかったもの、それは「わんわん物語のミートボールスパゲティ」である。
トランプとレディががつがつ食べていた、アメリカンイタリアンの代表のような食べ物。
ひき肉は、本来牛ひきのはずなのだが、私の好みで豚。
これに、牛乳にひたしたパン粉と炒めたまねぎ、ナツメグ、塩こしょうを振り込んでよくよく練り、玉子も加えて丸める。
団子はオリーブオイルで焼き付けてミートボールにする。
アメリカのレシピだと、「牛ひき肉・塩・こしょう」だけのにくにくしたものがほとんどなのだが、私は混ぜものの多い日本式が好きだ。
ソースはトマト水煮缶と炒め玉ねぎを少し煮詰めて作り、ミートボールを放り込む。
しばらく弱火で煮詰め、たまたまあったエリンギも裂いて入れてしまう。
これにスパゲティをからめて、できあがり。おお、これだよこれだよ。
粉チーズとパセリをたっぷり。ああ、くたびれた。そしてすっきりした。
このように、「もう、それでなくてはならん!」という食べ物が、いくつかはあるものだ。


甘いぞ 梨だぞ あげないぞ 今日の
むぎっぱな
ねたとしゃり
の関係
ぼばんばぼんぼん
ぶどうぼん
ぷれさんどす 白い子もいるのね フェレットの
こどもちゃん
ちんちらり!
とらわれの身 みてるの? だっこちゃん あそぶの? アナタは大きいね
デグーが
積んである
まうすまうすまうちゅ こきんめふくろう こみみちゃんの
ひそひそ話
こみみちゃんは
ちびちゃんだねえ
さりげない
かくれ食い
ことろふくろう おなかが
じゃまなのよ
ねどこでたべる くだものは
いいわねえ

※画像クリックで大きいねずみ


2002.9.29(SUN)
最高気温:26.8℃ 最低気温:22.6℃ 最高湿度:72% 最低湿度:55% 天候:小雨
ねずみごはん(共通・1匹あたり):オリエンタルCR-LPF2g、どうぶつ村ハムフード2g、緑の乾燥野菜1g、穂付き粟玉1g、花粉小さじ8分の1、小松菜ひとくき、豆腐ひとかけ、アガリクス&すいか糖入りヨーグルトひとなめ+むぎ:アガリクス&すいか糖&薬&EMX入りヨーグルトふたなめ
本日のおもちゃ:テレックス芯、様似牧草、トイレットペーパー芯
わたしごはん:全粒粉とレーズンのスコーン、ミスタードーナツ蒸し鳥麺の点心セットルコントミートパイ&ピティビエ冷や奴さごしのみりん干しさつまいもと揚げと豆腐と里芋と小松菜のみそ汁自家製シーチキン など
またきらわれた

今日は、妹がねりぺちを健康診断に連れて行くというので、待ち合わせてちびはを連れてゆく。
隣の水槽のまめから聞いていたのか、激しくミニプラケに入るのをいやがるちびは。
いいんだよ、ちびは、いいんだよ。(いいことあるかっ!)

今日も、シリンジでとったシッコスとラップにはさんだうんちょすを詰め合わせた「お便とう」を持参。
ミニプラケに何も入れない状態でねずみを入れ、ふたをしてしばらく待つと、不安ちびりで提供してくれる。
ついでに、むぎ&とろ、ムーシュの分もとって持ってゆくことにする。
とろは、2〜3匹分じゃあじゃあかましてくれた。そんなには、いらないんだよっ!
シリンジで尿を吸い取り、先にセロテープを貼る。

ムーシュはいつもはいちばんびびりのはずなのに、ミニプラケの中で落ち着いてくつろいでしまい、なかなかしてくれない。
くりくりなでると、気持ちよさそうにしている。それでは困るのだ。
とてもひさしぶりに、ムーシュを抱き上げてみる。
噛まれるかな、と思ったが、おとなしくている。かわいい。かわいい。かわいい。
でれでれしながらなでていると、そのうちにムーシュが

「ちゅうううぅぅぅぅぅぅぅ……」

と鳴いたので、プラケにそっと戻した。こんな声を聞いたのは、はじめてだ。
なんなんだ、いまのは。かわいいぞ、ムーシュ。
その後ムーシュは無事おしっこを少量してくれたが、うんちはついにとれなかった。
また次回ね、ムーシュ。

移動用プラケにペパーレを敷き詰め、砂の入ったガラストイレをガムテープで固定し、おべんとうに小松菜を持ち、おやつにモルトを用意し、レメディ入りのスプレーも忘れずに入れて、いざ出発。
ちびはは電車の中でずいぶんあばれた。どかどかとキックやパンチを繰り出しているらしく、保冷バッグが揺れる。あわわ。
15:00の受付開始少し前に到着したので一番乗りであったが、すぐに待合室はいっぱいになった。
そもそも、ここの待合室は狭いので患者さんが4〜5人も来ればぎゅうぎゅうになる。
ねりぺち&妹といっしょに診察室に入れてもらった。
今日は担当のこぐま先生が臨時のお休みだとかで、初めてお目にかかる女性のお医者さん。
あまりスナネズミに慣れておられないらしく、保定までひともんちゃくである。

■恐怖の健康診断
おいら
箱になんか
入りたくないよ!
ヒイイィィィ アップでどうぞ あぎぎぎぎ つままれたぁぁ
どきどきが
きこえるでしょっ
ねりこの
ばんです
イヤアアァァァ そんなに
びっくりした顔
しなくても
やみてやみて
やみてやみて
かえるかえる
かえるかえる
ばくばく
ばくばく
もっさりぺちこ 王蟲 はなしてはなして
はなしてはなして
おはなを拭こうね ヤダヤダ
ヤダヤダー
おなかを
もまないでぃにー
とくとくとくとく
とくとくとくとく
なんにもはいって
ないわようっ!

※画像クリックで大きいねずみ

保定されて診察される間中、ちびははひきつってぴくぴく抵抗していた。
だいじょうぶだよ、ちびは…美人でやさしくて手のきれいな、いい先生だよ。
そんなことはちびはには関係ないのであった。
診察が終わると、ちびはは大暴れして診察台から飛び降り、診察室の床を走り回って大騒動になった。
私は走るちびはを眺めつつ、「ねずみというものは、逃げ回っているときがほんとうにねずみらしいなあ…」としみじみしていた。
そんな場合ではないのでありますが。

しかしいつ見ても、保定をきめられているスナネズミの顔は愉快だ。
本人はそれどころじゃないのだろうけど、ついつい飼い主なのにぷぷーと吹き出しそうになる。
これ以上のびっくり顔があろうか、というほどのお顔。
特に、ねり子がおかしい。おもしろ顔の乙女。
「ねずみって表情ないじゃん」などというヒトに見せつけてやりたい。

ひととおり触診・聴診・目と歯の検査などを終え、うんちとおしっこも検査してもらう。
ねりぺち姉妹はお便とうを持ってこなかったが、いつも触診の時にちびりもらすので、それをとってもらうことに。
ねり子はさっそく脱糞&失禁。じゃあじゃあやらかす
もう結構です。十分です。
ぺち子は、緊張しすぎたのか、おしっこが出ない。ねり子がぺち子の分までくれたのか。
うんちはキャアキャアもがいているうちに出てしまい、これを早速略奪
ああ、ぺち子は今、どんな気持ちだろう。
ぺち子の鼻面に赤いものがついていたので、鼻血ではないか、と検査。
血だと緑色に染まるという試験紙にぺち子のお鼻をこすりつけたが、褐色のものがつくばかりである。
むぎの目やにと同じく、これはスナネズミ独特の分泌物の色で、血ではないらしい。

てんやわんやの健康診断の結果は、それぞれのカルテに詳細に記載される。
ちらしとのぞいたら、まめとちびはの項に「Fight!」と書かれていた。以前大喧嘩をやらかした時のやつだ。
ファイトか。

さて、触診等が終わり、あとは便と尿の検査結果待ちなので待合室でしばし待つ。
もはや居所のないほどに混み合っており、プラケのバッグをぶらさげて自動扉前に立って待つ。
我ら姉妹は、でかいのだ。ああ、せまい…。

しばらくすると診察室に呼ばれ、検査の結果を聞く。
ねりぺちは、腸内細菌のバランスがよくないようだ。乳酸菌をもらって、しばらく観察することになる。
ねり子はビオフェルミンを食べないので、粉にしてヨーグルトに混ぜようか、などと相談。
うちの分は、むぎに問題があった。
便の中から、キャンビロバクター(カンビロバクターともとも)というよくない菌が見つかり、よい菌が少ないとのこと。
早めにこの悪い菌を叩いておいた方がよいとのことなので、抗生剤が処方される。
また、お薬増えちゃったねえ、むぎちゃん。
今飲んでいる他の薬とバッティングすることはないか確認して、薬をもらって帰る。

ねずみにとって、一滴の薬というのはけっこうな量だ。
夜の分、強心剤&気管拡張剤、利尿剤、抗ガン漢方剤、それに抗生剤の4種類を1滴ずつスプーンに入れると、もうヨーグルトはしゃびしゃびに薄くなってしまう。
それでも、むぎはおいしそうに全量なめきってくれる。
えらいね、いいこだね、むぎちゃん。
ちょっと米ぬかを足してあげようね。水分を吸うから。

ちなみにちびははうちに帰り着くまでずっとぶりぶりしており、水槽に戻ったとたんに壺便所に飛び込んで出てこなくなった。
ねずみの通院、それは「嫌われること」に他ならない。


ムーシュ、
うんち待ち
あたしのムスメに
なにかしたわね
ま、いいけどもさ。 とろちゃんの
うんちも、とられた。
クツジョクテキー。
ちびはは、しずみんを
ゆるさない。

※画像クリックで大きいねずみ


2002.9.30(MON)
最高気温:24.4℃ 最低気温:20.0℃ 最高湿度:66% 最低湿度:48% 天候:小雨
ねずみごはん(共通・1匹あたり):オリエンタルCR-LPF2g、ハムスターセレクション2g、ヒエコロコロ&殻むきそば実1g、緑の乾燥野菜1g、花粉小さじ8分の1、小松菜ひとくき、アガリクス&すいか糖入りヨーグルトひとなめ+むぎ:アガリクス&すいか糖&薬&EMX入りヨーグルトふたなめ
本日のおもちゃ:テレックス芯、様似牧草、トイレットペーパー芯
わたしごはん:羊肉と野菜の鉄板焼き、さんまの刺身、タイ米のごはん、ぶっかけうどん、ルコントパリジェンヌ豚バラカレー など
シッコスを決めろ!

朝起きてむぎとろ水槽をのぞくと、酸素室の屋根の上に4カ所のシッコス池。
ひと池の量も、スナネズミの一回の尿量からするとかなり多い。
むぎが、夜中にしたのだな。利尿剤の作用は、飲んだ後3〜4時間だと聞いた。
このシッコスで、おなかの水も減るといいのだけれども。
他が脱水したら、いやだよ?むぎ。

むぎはおなかがぽんぽこりんなので太って見えるけれど、実際には痩せてきているのかもしれない。
だって、自慢のしっぽが細い。からだのふくらみに比べて細いのかも、とも思うが、とろのしっぽち比べてみたらやっぱり貧弱だった。
スナネズミのしっぽは、元気のバロメーターである。
「オブトアレチネズミ(ファットテイルジャービル)」は、脂肪分をつるつるぽってりのボークビッツのようなしっぽにためこむので元気がないとしっぽがぺたんこにしぼんできてしまうと言うけれど、スナネズミのしっぽも、元気な時の方がぶりぶり・びゅんっとしている。
今、うちでいちばんしっぽが立派なのはちびはだ。おなかのおにくだけでなく、しっぽも立派な男の子しっぽ。
1年前には、むぎのしっぽは今のちびはより立派だった。
だっこしてぐるぐる回すしっぽに頬を打たれると痛いほどだった。
そのしっぽは、やせている。毛並みもずいぶんわるくなった。

それでもむぎは、美しい。かわいい。かしこく、強い。
ねずみを飼っている皆様にはまことに申し訳ないが、たぶんうちのむぎは、世界一のねずみだ。
むぎのお世話ができることは、私の誇りだ。


昨日から、一日に一回、ムーシュとのふれあいタイムを実行している。
ここのところ一段と穏やかになってきたムーシュ。水槽からじかに持ち上げようとするとびゃっびゃっと跳び上がってびびるので、まずは素焼きどかんに入ってもらい、そこから手のひらに移す。
ちょっとドキドキしているけれど、噛まない。
小さな優しい声で話しかけながら、首の後ろをゆっくりゆっくりなでる。
ムーシュの見開いた目が、ほんの少し細くなる。そのうち、鼻面のあたりをなでても平気になってくる。
「かわいいねえ、いいこだねえ。すてきな耳だ!なんていい子ちゃんなんだろう」
とほめほめほめながら、さわる。空中では不安定なので、左手で体を持ち、右手で背中を支え、私のカラダの方に引き寄せて胸にムーシュの足がつくようにしてやる。
ムーシュがそわそわしはじめたら、しつこくせずに水槽にもどす。これもゆっくり、そうっと。
ムーシュ慣れ慣れ大作戦は、静かに幕を開けた。

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明日、大きな台風が来るらしい。
わが家は山の、ガケの上に立っている。
わずかな保安林の木が山を支えているが、少しずつ地盤はズレているらしい。
現に、森側に面した和室の障子は、ゆがんで半分開かない。
大量の雨が地べたを緩ますと、ガケが崩れ、下に建っている病院に向かって家が落下してゆく可能性がある。
以前大雨が続いたときには、警察の人が住人の名前を確認しに来た。
行方不明者や死者が出たときに確認するためであろう。
明日は同居人が泊まりで留守。大事があったら、わたしひとりではねずみを全員連れて逃げられない。
ねずみとともに、ここで朽ち果てるやもしれぬ。
念のために、お別れをしておきます。さようなら皆さん、さようなら。
『ゴジラ』のアナウンサーの声で)


トーフは硬いのが
いいのよ
ヒッヒッヒッ このにおいはっ! 寝食いとは!
ちびは!
ムーシュはねどこを
こさえるんだよ
寝心地はどーかな ホンガァーー ほりほりつるつる まめちゃんの
セクシーヒップ
おちついておたべー

※画像クリックで大きいねずみ


上に参ります いちばん上にのぼる


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