2001.1.1〜8,29〜31 |
2001.1.2(TUE) 最高気温:20℃ 最低気温:12℃ 湿度:50% 天候:はれ ねずみごはん: (共通・1匹あたり) ニッパイハード1個、こりこりコーン小さじ1、ハトのえさ、モルト小さじ2分の1、乾燥イチゴひとかけ、ビオフェルミン1粒 わたしごはん:おでん、キムチ、炒り豆腐、オムライス、クリームシチュー など | ||||||
平穏なねずみ暮らし。 ねずみたちは、皆ホットカーペットの恩恵に慣れ始めている。 ムーシュもひきこもりをやめ、底を掘り出した水槽にうずくまって暖をとっている。 でも、ココハウスと土管のどちらかにすぐに飛び込める位置である。 用意周到。 ムスメらは、今日はトイレでぎゅうぎゅうに寝ていた。 いくら大人ねずみたちより体格が小さいからとは言え、ふたり入ると詰め詰めですよ。 頭をぼさぼさにして眠るねり子も、それを毛繕いしてあげるぺち子も、どちらもかわいいかわいい。 今日は乾燥イチゴを配給した。 みんなこれが大好きである。今日ので在庫が終了した。 最近北海道で見つけた、六花亭のイチゴのチョコレートに、この乾燥イチゴが入っていた。 フリーズドライのイチゴのまわりをホワイトチョコレートがとりまいている、おいしいお菓子である。 私はホワイトチョコは苦手なのだが、これはおいしく食べた。 フルーツチップと比べて酸っぱめの乾燥イチゴだが、ねずみたちはさくさくと目を細めて食べるのである。 それを眺めながらイチゴ入りチョコを食べる、シンクロおやつ。 ---------- 平穏な正月である。 水底亭HPのリニューアルをぼつぼつはじめている。 作り散らかしていたので、フォルダの整理を一からしなければならない。 バリ行きまでにアップできるかどうか。 「ポストカプセル郵便」というのが届いた。 1985年、つくば科学万博の年に、郵便局が「21世紀の自分に手紙を出そう!」と企画したもので、自分宛の手紙を2001年に届けてくれるサービスである。 昨年末まですっかり忘れていたが、郵便局のポスターで思い出し、住所変更の手続きをしたのだ。 届いた手紙のふうを切ると、下記のものが出てきた。 ・ドラえもんのセル画 ・ガンダムシール ・宇宙刑事シャイダーのメモ ・東京ディズニーランドのアトラクション券余り ・現金\13,200 メッセージは何もなし。 現金は、将来金に困っているであろう自分へのカンパであろうか。 ありがたく使わせていただこう。
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2001.1.3(WED) 最高気温:20℃ 最低気温:14℃ 湿度:52% 天候:はれ ねずみごはん: (共通・1匹あたり) ニッパイハード1個、こりこりコーン小さじ1、インコのえさ、モルト小さじ2分の1、りんごひとかけ、ビオフェルミン1粒、かぼちゃの種1粒 わたしごはん:おでん、キムチ、クリームシチュー、ラーメンセット、湯豆腐、菜焼き など | ||||||
多頭飼いのミリョク。 ねり子とぺち子は仲がいい。 何かといっては、ちゅみちゅみと遊んでいる。 眠るときはいっしょに寄り添っている。あたたかそうである。 ねり子はやんちゃで元気者。回し車もよく回す。 ぺち子はおっとりしていつもねむそうな顔をしている。 世話焼きで、よくねり子の毛繕いをしている。 毛繕いは、する方が地位が上なのだと妹が言っていた。 では、同腹ではあるがぺち子の方が姉貴分であるか。 ムーシュは今日も床を出してうずくまっている。 まめも横寝入りでだらだらしている。 むぎも寝床を薄くして寝そべっている。 ホットカーペットの上では、人もねずみもだらけるものである。 ---------- 早めに起き出して、秋葉原に出かける。 チョコエッグショップの福袋を見てみたいということである。 11時開店の店に11時半頃到着したら、もう売り切れていた。 すさまじき人気である。 ちなみに、内容は「レッドデータアニマルズ11種セット」「百鬼夜行8種セット」に、特典の「金色彩色ドードー骨格フィギュア」。 これは限定品なので、海洋堂がレッドデータと妖怪の在庫をはきたいためというのが見え見えの企画。 価格は\4,000である。 店の前でドードーのカプセルを開けた男性が「あ〜……」とうめいていた。 思っていたほどいいものではなかったらしい。 お昼は、秋葉原デパートの二階「羽衣チャイナ」でサービスセット\900をたべる。 大衆食堂街っぽいフロアにあるのに、スープがやららうまくて瞠目する。 醤油系のシンプルなラーメン。セットはこれに、唐揚げの鶏がのったどんぶり、ザーサイ、春雨サラダがつく。 ザーサイもおいしかったのである。 秋葉原みやげに、おでんの缶詰を買ってきた。 チチブ電気の前で、自動販売機で売っているのである。 一番困るタイプの年賀状が一枚届いた。 ・夫婦と子供の名前入り 例)山田太郎・花子・小太郎 ・妻の旧姓、コメントなし ・写真はコドモのもののみ ・住所にも名前にも心当たりなし さっぱり誰だかわからん。 私宛なので、友人関連なのか、それともパソ通関連か。 上記の情報だけで誰なのか判断できないぐらいの薄さの知り合いの場合、コドモ年賀状は勘弁して欲しい。 というか、コドモ年賀状は、親戚・コドモづきあい関連以外に出すのはどうかと思う。センスも感じられない。 ねずみならまだしも。 それはともかく、女は嫁して子を産むと個性がなくなってしまうかのようで、なんだか悲しい。 ムーミンママやバカボンママだって、独身時代には自分の名前があったはずだが。
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2001.1.4(THU) 最高気温:20℃ 最低気温:13℃ 湿度:50% 天候:はれ ねずみごはん: (共通・1匹あたり) ニッパイハード1個、こりこりコーン小さじ1、インコのえさ、モルト小さじ2分の1、ビオフェルミン1粒、フルーツチップひとかけ わたしごはん:うどん、チキンカツ など | ||||||
水槽飼いのメリットについて。 確かにケージより重い。洗うのはなかなか骨だ。 しかし、なんといっても透明度はピカイチである。 外から写真を撮っても、きれいに写る。 ガラスに対してななめにレンズを向けるとストロボが写り込みやすいので、なるべく平行に、できればレンズをガラスにくっつけて撮るとうまくいく。 寝ころんでぼーっとねずみを眺めるときも、横からちゅみちゅみしている様子を眺めることができる。 巣材を蹴り散らかされることもない。 洗うのが骨だと書いたが、パーツがないので、風呂場に持っていけばスポンジでざかざか洗ってジャーと流せばよい。 消毒もラクだ。 4つも洗うといい運動にもなる。 巣材も、がさっとゴミ袋に入れればいい。 これはなかなかいいおうちではないのだろうか。 しいて問題があるとすれば、夏の湿度と気温上昇であろうか。 今年の夏は、ほとんどエアコンで過ごしてしまったので、特に問題はなかった。 自宅・自由業者の強みであるか。 近所を散歩した。 散歩中、犬と歩いているおじさんとすれ違った。 「ああ、まめが犬だったらこんなだろう」というようなもっさり犬と、 「ああ、まめが人間だったらこんなだろう」というニコニコしたおじさんが、もっさもっさと連れ立っていた。 ---------- 自動販売機についてずっと考えている。 「つめた〜い」と「あたたか〜い」のことである。 この2種だけでなく、「ぬる〜い」「あつっ!」「ちべた!」はたまた、「わびし〜い」「せつな〜い」「うれし〜い」など、様々なバージョンを作ったらどうだろう。 ひとつの自販機の中に同じコーラや烏龍茶が3マスも取っていることなどがあるが、それにバリエーションをもたせる。 「おれ、今日はせつなコーラにしよ」 「私、ちょっとぬる茶な気分なのよね」 選ばれた飲料のバージョンは、地域や時期・時間がすぐに飲料メーカーにコンピューターで集計され、データとなる。 「課長、春はやっぱりせつなコーラいけます」 「意外と秋にわびしスプライト出ないなあ」 このバリエーションによって、やたらと出る新製品が減り、スタンダードな飲料だけが生き残っていく。 微妙なニュアンスと新し感は、この「●●〜い」でカバーできるのだ。 すぐ消えていく新製品のミリョクなんてそんなもんだろう。 もう1題。 「〜」のかわりに「…」ではどうか。 冷たい飲料を飲もうと思って「つめた…い」ボタンを押す。 取り出し口に手を入れて缶にふれると、口をつくコトバ。 「…つめた…い…?」 ぬるかったらしい。 チョコエッグを利用したブラウニーのレシピをアップした。 チョコレートをもてあましているエッガーさんにご利用いただければ幸いです。
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2001.1.5(FRI) 最高気温:20℃ 最低気温:10℃ 湿度:50% 天候:はれ ねずみごはん: (共通・1匹あたり) ニッパイハード1個、こりこりコーン小さじ1、ハトのえさ、モルト小さじ2分の1、ビオフェルミン1粒、ピスタチオナッツ1個 わたしごはん:みそ汁雑炊、榛名鍋 など | ||||||
寒いとねずみは丸くなる。 格好だけでなくて、なんだか太ったようにも見える。 毛をふくらまして、空気の層を作っているのだ。 うにかケサランパサランがたくさんいるように見える。 かわいいが、かわいそうである。 あたたかくしてあげる。 ホットカーペットに味を占めたねずみどもは、夜人間が眠るときにホットカーペットから降ろすと、激しいスタンピングで抗議をするようになった。 しつけがてんでなっていないのである。 ---------- 夕飯に同居人がこしらえてくれた鍋がすごくおいしかったので、世界に発信したい。 昆布と干し椎茸ベースのだしに、豚の肉だんご、白菜、大根おろしが入っている。 肉だんごは、つなぎに里いもとれんこんをすりおろしたもの、塩、こしょうが入っている。 ふわふわと、泡雪のようにとろけるおだんごである。 非常にうまい。 これを、酢醤油やごまだれ、ゆず酢など、好みに調えたたれで食べるのがならわしである。 豚と雪で連想したので、「榛名鍋」と名付ける。 榛名で、豚を放牧している人がいるのだ。 豚が雪の中を更新しているいい写真を見たことがある。 チョコエッグのレシピを続々アップしています。 冷蔵庫にチョコをためているエッガーさんよ、走れ。
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2001.1.6(SAT) 最高気温:19℃ 最低気温:12℃ 湿度:52% 天候:はれ ねずみごはん: (共通・1匹あたり) ニッパイハード1個、こりこりコーン小さじ1、インコのえさ、モルト小さじ2分の1、ビオフェルミン1粒、りんごひとかけ わたしごはん:白菜のクリーム煮、カップ焼きそば など | ||||||
ねずみそうじをしていたら、むぎがケガをしているのに気づいた。 左足のかかとの所から血が出ている。 なんとなく元気がない。 いつもは、掃除の後に新しい牧草を入れるとやっきになってかじりまくるのだが、だいたい全体に敷き詰めた後、丸くなってじっとしている。 トイレに入るときにも、びっこを引いていた。 大ジャンプを繰り返しすぎて、すりむいたのだろうか。 とりあえず、アルコール消毒をした。 ティッシュにアルコールをつけてそっと傷口をふく。 ティッシュに少し血が付いたが、出血は止まっているようだ。 ねずみのいる部屋のエアコンを付け、ホットカーペットもつけてあたたかにしておく。 しんぱいでたまらない。 ---------- 今日はひとりでお留守番をしていた。 とてもなつかしい人からのメールに驚く。 私が中学校の頃から尊敬していた人で、私の創作活動の礎になった人である。 とてもいいおはなしと、絵を描く。 私のチョコエッグのレシピページを見て、メールしてくだすったのだ。 ネットを使っていてほんとうによかった。 「すならいふ」、 「すなふーど」、 「ねずみそうじ」を更新した。 掃除の様子は、順を追って写真で解説しているので参考にされたし。
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2001.1.7(SUN) 最高気温:20℃ 最低気温:10℃ 湿度:50% 天候:くもりのち雪 ねずみごはん: (共通・1匹あたり) ニッパイハード1個、こりこりコーン小さじ1、インコのえさ、モルト小さじ2分の1、ビオフェルミン1粒、かぼちゃの種1粒 わたしごはん:ねぎラーメン、かにぞうすい、鶏だんごと白菜の鍋 など | ||||||
むぎのけがにおろおろする。 むぎがけがした左足かかとは、少しはれている。 鬱血したりはしていないが、痛むのか、足をひょこひょこひきずって歩く様が痛々しい。 思う様甘やかし、タンパク質中心のえさにする。 授乳期以来の乳玉も与える。 傷口を、アルコール綿棒で消毒する。 しみるかと思ったが、案外おとなしく治療を受けるむぎ。 それどころか、大ジャンプを披露して私を困らせる。 トイレもよく洗って消毒し、多めに砂を入れる。 水槽内があたたかく快適であるようにこころがける。 ああ、むぎ、むぎ。汝をいかんせん。 まめはカエルのようにびょんびょん跳んでいる。 ---------- あなたはどちら派であろうか。 たまごかけごはんのことである。 私は、あったかごはんの真ん中に箸でぐりぐりと直径2cmくらいの穴を開け、そこに生卵をぱかりと割り落とし、しょうゆをたりーっと2〜3まわしかけ、マーブル状に混ぜながらいただく、「ムラ混ぜ派」である。 白身や黄身を別々に味わい、味の協奏曲を楽しむ。 卵は直割りなので、溶き混ぜる器は使用しない。 「均一派」の方は、器で均一に卵を溶き混ぜ、しょうゆも混ぜ入れてからごはんにかけるようである。 さらに、ごはんとも均一にかけてすすりこむ完璧派も多いようである。 どちらにしても、たまごかけごはんというのは非常にセクシーなめしではなかろうかと思う次第である。
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2001.1.8(MON) 最高気温:19℃ 最低気温:12℃ 湿度:50% 天候:はれ ねずみごはん: (共通・1匹あたり) ニッパイハード1個、こりこりコーン小さじ1、ハトのえさ、モルト小さじ2分の1、ビオフェルミン1粒、ひまわりの種1粒 わたしごはん:鍋うどん、肉まん、ねぎチャーハン、かぼちゃスープ など | ||||||
むぎ、順調に回復。 足の腫れはほとんどひいている。 1回だけ消毒。 かなり元気にかけまわり、掘り掘りしている。 明日からバリに出かけるので、ひとまずほっとする。 留守中は妹の所にホームステイに出すので、ストレスがたまらないようにウッドハウスを購入してくる。 もうまめやむぎが通算2軒ずつをかじりつぶしたのと同じ、ログタイプのやつである。 まめは中に入ったり、上にのって天井に手を伸ばしたりしている。 むぎは、いきなり家の角に歯を立てて「エイヤッ!」と横倒しにすると、激しくかじりはじめた。 最初から、それですか。確かにまあ、それが目的なんですけども。 ええ、いいんですけどもね。 午後、帰省していた妹が帰京するので、それに合わせてねずみ大移動を行う。 寒くないように、電気敷き毛布も買った。 ごはんも砂も、牧草もたんとある。 雪で家から脱出できないのではないかと危惧したが、だいぶ晴れて雪が溶けたので大丈夫であった。 しばしの別れである。 ねずみたちよ、達者で。 ---------- 明日より28日まで、バリ島に出かけているので更新はストップします。 帰り次第、また日記をアップします。 どうぞ、よろしく。 留守中は、妹がねずみの近況を報告してくれるはず。 こちらをのぞいてみてください。↓
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この間のホームステイ日記、姉妹往復書簡はこちらへ |
2001.1.29(MON) 最高気温:25℃ 最低気温:15℃ 湿度:45% 天候:はれ ねずみごはん: (共通・1匹あたり) ニッパイハード1個、こりこりコーン小さじ1、ハトのえさ小さじ1、モルト少々、もりもり野菜少々、ひまわりの種1粒 わたしごはん:麦めし、卵とねぎのスープ、ジュパンとこんにゃくのきんぴら、梅干し、納豆、ふりかけ など | ||||||
帰国2日目。 ねずみたちは、昨日の夕方妹宅より引き取る。 皆、元気にぷりぷりしている、 むぎなどはかじり材がないために、ムスメ達が小さい頃に使っていた木のハウスを与えられている。はりきり母さんである。 久々にねずみのいる生活を、ゆっくりと楽しんでいる。 ええ、嗅ぎましたとも、ひたいを。 むぎ、まめ、ムーシュの順に、額に鼻を付けてゆっくりと吸い込む。 ひなたと尿の香り。ああ、ただいま。 ムーシュはかたまっていた。 むぎは、水槽に戻ったとたんにダダンとスタンピングをして怒りを表明した。 ねずみの寒さ対策に、こたつ布団をめくりあげて水槽を半分つっこむという荒技を開発した。 これが意外といいんである。 水槽内に温かいところと涼しいところができるので、ねずみは好みによって移動する。 こたつでオナラをしない、という決まりさえ守れば完璧である。 ---------- 20日間ほど、手かスプーンでものを食べていたので、箸の使い方がなまっている。 日本の米が、重くて胃にもたれる。 また、毎日日記を付けていたのに、ひらがなや難しい漢字が書きにくくなっている。あー。 「れ」とか「わ」。「齢」なんかもだめだ。 社会復帰にどれくらいかかるのだ。 とりあえず、バリでもよく食べられている「はやと瓜」(バリ名ジュパン)できんぴらなどを作ってリハビリしている。 また、汗腺が完全に開ききっているため、肌がひどく乾燥する。 冬に南国から帰ってくると、気温差より湿度差の方がつらい。 化粧水をびちゃびちゃ浴びて、対策を講ずる。 -------------------- ねずみたちのホームステイ日記を、水底の妹、門司ミナコが書いてくれました。 こちらへどうぞ。 (姉妹往復書簡には、バリ関連の用語解説も付けました。)
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2001.1.30(TUE) 最高気温:23℃ 最低気温:17℃ 湿度:45% 天候:はれ ねずみごはん: (共通・1匹あたり) ニッパイハード1個、こりこりコーン小さじ1、インコのえさ小さじ1、モルト少々、もりもり野菜少々、かぼちゃの種1粒 わたしごはん:クリームシチュー、豆腐とツナのサラダ、餃子、じゃがいもサラダ、トマたまスープ など | ||||||
妹がねずみをバケツに入れて来訪。 子ねずみ2匹を数日預かる。 彼女はプラケースを持っていないので、バケツに巣材を入れてねずみを持ち運ぶ。 上にハンカチをかけてくくり、電車に乗ってやってくる。 ねずみはおりこうにしている。 しかし、ほんとうにねずみだけ持ってくるので、えさ鉢も給水器も土管もない。 うちの平たいプラケースで、しばしの仮設住宅生活なのである。 水分はりんごや小松菜でとる。 えさ鉢は、パンプキンプリンの入っていた陶器のココットである。 せまいながらも、姉妹でなかよくちゅみちゅみ言っている。 今日からこのプラケースもこたつにつっこむのである。 ---------- バリより持ち帰った香辛料を、ごりごり石鉢ですりつぶしてスープをこしらえる。 具は、ジュパン(はやとうり)と豚肉である。 バリ製の石鉢は、スパイスやしょうが、玉ねぎをすりつぶすのに大変適しており、じゅっといい香りのエキスがしみだしてくる。 ターメリック、しょうが、こしょうなどなど。 スープが煮えてくると、宿のマダムがよく出してくれたスープの香りが漂ってくる。 ビンゴ。 これは、明日食べるのである。おたのしみ。
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2001.1.31(WED) 最高気温:22℃ 最低気温:15℃ 湿度:45% 天候:はれ ねずみごはん: (共通・1匹あたり) ニッパイハード1個、こりこりコーン小さじ1、ハトのえさ小さじ1、モルト少々、もりもり野菜少々、りんご少々、小松菜1枚 わたしごはん:ナシゴレン、クルプック・イカン、お茶っ葉の和え物、トマたまスープ、ソト・ジュパン など | ||||||
おかいもの。 ムスメ達には給水器がない。 妹が持ってくるのを忘れたからだ。 とりあえず小松菜やりんごでしのいでいたが、空気がすごく乾燥するのでかわいそうに思い、新しい給水器を買いに行ってきた。 ムーシュが使っているのと同じ、空色のヤツだ。 ついでに、えさ鉢ひとつと、浴び砂、インコのえさ(カスタムラックス)、ハニー塩土を購入。 えさ鉢は、2匹だとココットでは小さいので、むぎ用にムーシュと同じデザインで色違いの丸鉢を買い、むぎの小判型のをムスメ達にまわすことにした。 でないと、2匹で小さなココットに顔をつっこんでぎゅうぎゅうになるからだ。妙齢のムスメさんたちにそれはかわいそうである。 給水器は、プラケースのアミぶたをカッターで一部切り取って取り付けた。 具合のいい部品が見あたらないので、とりあえずガムテープでぺたり。 見た目は悪いが、とりあえずしのいでもらおう。 このプラケース、今はなきTというホームセンターの見切り品に出ていた\250のもので、天井は低いが床面積は割と広いもの。 天井が高いプラケならば給水器がふつうにつり下げられるのだが、この高さだとこのような細工をしないとねずみが地べたにはいずって水を飲むことになってしまうのだ。 せっかく取り付けたのに、まだムスメらは水の存在に気づいていない。くー。 このもどかしさもまた、ねずみ飼育のおたのしみである。 ---------- 以前はバリから帰ると、店の品物をいちいちインドネシアルピアに換算しては「高いなあ!キャベツがRp.25,000だって!」などと憤慨していたものである。 しかし、20日間も行ってしまうと、もはやそんなことではおさまらない。 価格表示が「\350」などと、3ケタのものばかりなのがヘンテコで、ぼんやりしてしまう。 それが値段だと気づくのに、しばらくかかる。重傷である。 スーパーにももう2度ほど行ったが、なんだか変だ。変なのだ。 食べものを売っているお店なのに、文房具かオモチャ売り場みたいで目がちかちかする。 パッケージがきれいで、整然と並んでいてへんてこだ。 そもそも、食べもの屋なのに食べもののニオイがしない。 これは変だ。ヘンテコだ。 夢を見ているみたいである。 そこで、というわけでもないのであるが、宿のイブー(マダム)・ニョマンにもらったバリスパイスを使ってスープを煮る。 ジャヘ、クニッ、イーセン、チュコー、ムリチャ、チャベ、バワンメラ…乾燥と生のいくつものスパイスをごーりごーりと石鉢ですりつぶし、油で炒める。 骨付き豚肉のぶつ切りと、青いパパイヤ代わりのはやとうりの乱切りを入れて、お湯を注ぐ。見る見るお湯がターメリックの黄金色にそまる。 チュコー独特の、バリの香りがたちのぼる。 記憶が鮮やかにたちのぼる。 人間に一番大切な感覚は、ニオイである。
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