すなごはん
■すなふーど1
 給餌量・種類

■すなふーど2
 ハードタイプペレット

■すなふーど3
 草食動物用ソフトペレット

■すなふーど4
 ハムスター用ソフトペレット

■すなふーど5
 雑穀類・ミックスフード

■すなふーど6
 野菜・くだもの

■すなふーど7
 ナッツ類
 むし・動物性たんぱく質

■すなふーど8
 栄養補助食品
 病食・粉末食など

■すなふーど9
 水・お弁当


■すなふーど10

 薬・投薬方法

■追加情報



■薬
●抗生剤(整腸剤入り)
大喧嘩して別居に至ったまめとちびは父子。けんかの傷を治すために、粉末の抗生剤・消炎剤が処方された。
抗生剤は腸内細菌も殺してしまうので、いっしょに整腸剤(ビオフェルミン)が入っている。
以下は、その投薬記録である。


さて、投薬である。
いただいた薬は、人間のと同じように回数分の袋に分封されている。
しかし、中身の量はねずみサイズ。よく見ないとわからぬほどに少ない。
この粉末のほとんどはビオフェルミンで、抗生物質などかなりわずからしい。
残さず飲んでもらわないと効かないので、気を付けねば。
先生のアドバイスは、「苦いので、果汁やシロップに溶いてスポイトであげるといいですよ」とのこと。
とりあえず、オレンジジュースに溶いて駒込ピペット(なぜかうちにはあるのだ)で目の前に差し出してみる。
しかし、ふたりとも頑として、なめようともしない。おいしいよ、おいしいのに。
次に、このオレンジジュース薬を、最近好物の自家精米米ぬかと「スーパーレモン」にしみこませ、さらにはちみつまで練り合わせて団子にしてみる。
いつもだったらあげない高カロリーおやつ。さあ、どうだ。
まめは、薬さじからがつがつと食べてくれた。ありがたい。でも、さじの棒までかじらなくていい。

問題は、ちびはである。
ただでさえ、生まれてこの方ひとりぐらしをしたことのないこの男。
ちびの頃から、まめパパになめるようにかわいがられて過ごしてきた。
巣作りだって、毛づくろいだってパパ任せであった。
食いしん坊だが、パパが食べたところを見たものでないと、食べないという保守的なところもある。
このおいしいおいしい「はちみつ団子」に、口を付けようとしない。
「おとうちゃんはどこ?こんなもの、いrなあいよ。痛いよ、だるいよう」
ジュースに溶いた薬を乾燥りんごや麩に染みこませても、食べない。
口元を噛まれているので痛いのであろう、固いものは食べられないのか、と思っていたら、かぼちゃの種はばりばり割って食っているし、ワラも切っている。くそう…。
明日はこのわがままぼっちゃんのために、久しぶりにペットミルクを買ってくるつもりである。
ちびはくん、おねがいです。薬をのんでください。しずみんは熱が出ちゃいました。(2002.7.7)

■薬だんご
1回分の薬包 ほんの少量 オレンジジュースで溶く 米ぬか・スーパーレモン・
はちみつを混ぜる
できあがり
がつがつとまめちゃん なに? いらないヨ

今日もちびはに薬を盛るのに失敗する。
粉薬を水で溶いてはちみつで味を付け、ちびはをつかまえ、プラスポイトで口元に流し込もうとするが、ほよほよの口元をぎゅっと結んで、頑としてなめない。
動物病院の先生がやっていたようにぎゅっと保定して口をこじあけ、流し込んでしまえればよいのかもわからないが、ふたりとも背中(写真はまめ)に集中的に傷があるので、痛そうでつらく、しっかり固定できないのだ。
そのうちちびはは大暴れして私の手をがぶがぶと噛みだした。興奮しているので、薬どころではない。
この液体でスーパーレモン粉末を練って、半割にしたかぼちゃの種に盛りつけて置いてみたが、一度は手に取ったものの、ぷいっとほっぽらかした。
「あやしいものは、食べないよ」
がんこな息子。
仕方ないので、薬を乾燥りんごにしみこませてえさ鉢に入れておくが、現時点で手を付けていない。

夕方、おいしいペットミルク(ナッツ入り)を買ってきてオレンジジュースで練ってあげてみた。ちびははこれにも口をつけようとしない。 この乳玉は、むぎがちびはやとろの授乳中にあげていたものを、ちびはも横からくすねて食べたことがあるので、「食べたことのないものは、食べない」ちびはの保守的なポリシーからすると大丈夫かと思ったが、やはり食べてくれない。
クリームチーズを好むスナネズミもいる、とどこかのサイトで見たので、これも買ってきてみた。
しかし、これもなめてくれない。
「これには薬を入れていないよ。だいじょぶだよ、おいしいよ」
と説得するも、聞き入れず。
かと言って、全然食欲がないかと言うとそうでもなく、こりこりコーンのポン麦や小松菜はバリバリ食べているし、ワラもけっこう切ったり食ったりしている。
要するに、何かアヤシイと察知したものに手を付けないでいるのだ。
今まで、全ておとうちゃんにおんぶにだっこで生きてきたちびは、もう、何をどうしたらよいのかわからない。
今日は、まめの方に入れていた、まめとちびはの同居時に使っていた給水器とえさ鉢をちびはの方に移した。
なるべく、以前使っていたものの方が違和感がなくてよいかと思ったのだ。
しかし、ちびはは一日中びくびくして、しょぼんとココハウスにこもっていた。
たまに外に出て壁みがきなどしているので、けががひどく悪いと言うことでもないらしい。
なにしろ、おとうちゃんなしの生活がこたえているのであろうと推測する。

一方、まめは薬もスポイトから素直にこくこくと飲み、乳玉も受け取ってうまそうに平らげた。クリームチーズも、残さずなめる。
ちびはのことが心配なのか、うろうろと落ち着かなそうにはしているが、元気だ。
まめの方が、早く傷も回復するのではないかと思う。(2002.7.8)

今日もちびは投薬問題に寝不足な頭を悩ませつつ、原点に立ち返ろうと、オレンジジュースで薬を溶く。
ハチミツもおまじないに1滴入れ、昨日購入してきたプラスポイト(\10。安っ!)で吸い取る。
まめの口元に差し出すと、ちゅーちゅーとおりこうに吸い始める。
指に少しずつ力を加えてちょうどよいそくどで液が出るようにしてやると、ほどなくまめは薬ジュースを飲み終えた。
ステキー!
まあ、噛んだりはしたわけですが。\10でよかった、スポイト。

さて、問題のちびは王子である。
同じように薬を溶いて準備し、王子をふんづかまえる。手の中でひと暴れなさる殿下。
はしたのうござりますぞ。
うまく保定はできないものの、豊満なその体を私の胸に引き寄せてなるべく固定し、がっしと結んだほよよクチの端をむにっと引っ張って歯を出させ、無理くりジュースのしずくをしたたらせる。
放尿、脱糞なさる王子。おやめくだされ…。
ものすごく屈辱的なお顔をされ、私の小指にがぶりと一口くださった後、なんとかこの脱糞王子は薬ジュースを飲みきってくれたのだった。
ブラボー、マルセリーノ! パンと葡萄酒!
痛いけど、よかったよかった。
水槽に戻すと、ほうほうの体でココハウスにこもる傷心のちびは殿下。
「…嫌われた、な。」
私のつぶやきを聞いていたのは、おしっこをしに起きてきたムーシュだけだったという。

どうせはなっから愛されてなどいないのだからいいや、と開き直り、夜の投薬。
もはや私のことなど一個も信じられないふとりねずみが、構えてそこにいる。
同じようにていねいに薬を溶き、ちびはをふんづかまえる。
「こいつにつかまると、ひどいことをされる」と学習したちびはは(おお!学習能力!)、激しくあばれる。
私もあばれてみる。なんとか押さえつけておくちをホヨヨと開かせ、ジュースをしたたらせるが、敵も噛むものかみつくもの。
液が口に入らないようになんとか下を向こうともがき、だらだらと白い胸毛にジュースをしたたらせる。あー。あー。
実際に口に入ったのは3分の2ぐらいであろうか。
しかし後で毛づくろいをしていたので、胸にたれた薬はなめてしまったことであろう。
人獣ともに、こんなにも激しく体力と精神力を消耗する作業、その名は投薬。
明日もまたがんばろう。(2002.7.9)


■スポイト投薬
スポイトで
オレンジジュースを
少し入れる
はちみつを
1滴加えて
よく混ぜる スポイトで
残さず
吸い取る
まめちゃんは
おりこうに
いただく
あっあっ
「もっとくれろ」
あー…
●強心剤・気管拡張剤
(2002.9.3)


カスタムラックス フレーク状

●利尿剤
(2002.9.3)


カスタムラックス フレーク状

●抗癌漢方薬(アガリクス・ステロイド入り)
(2002.9.3)


カスタムラックス フレーク状

■投薬日記(すなにっきより)
お薬は、3種類。気管拡張剤、強心剤、利尿剤である。
以前ちにはの投薬で難儀したことを伝えると、気管拡張剤・強心剤を混ぜたひとビンと利尿剤のひとビン、系2ビンのシロップ剤に調合していただいた。
濃度が高いので、1回に1滴あげればよいことになっている。小さな目薬容器入りだ。
飲ませるコツをうかがったところ、「手に持ってひっくり返してしまうと食道に入りにくいので、垂直に持って、顔だけ少し上げてあげる感じ」がいいそうだ。
ともかく1週間ほど投薬して様子を見て、具合が良くなるようであれば(早い子は2〜3日でラクになるそうだ)次回は私だけが行ってお薬をもらえばいい。
まだまだ暑いので、そうそうねずみを連れてゆくとまいってしまうという配慮だ。
利尿剤は、体内の水分排出を促進し、むくみを取る作用のもの。
毒になる薬ではないが、あまり続けると今度は脱水を起こしてしまうのでこれはよいところで切るとのこと。
「ねずみはしゃべれませんからね、『脱水してるよー』と、言ってくれればいいんですが」、と先生。
いや、しゃべれても、「脱水してるよー」とは言わなそうだが…。「のどがかわいたわっ」とか。

気管拡張剤と強心剤は、年齢的にも今のうちから継続して飲み続けた方がいいらしい。
家に帰って早速むぎをつかまえ、口元に薬をたらす。
こないだ、ちびはの投薬中にジュースをおすそ分けしたときにはちゅうちゅう飲んだくせに、今回はがんとして歯をくいしばって開かない。
「あたしに、歯なんてないわっ」とでも言いたげである。
体が弱ると、アヤシイものを摂取したがらないのであろうか。
利尿剤の方はなんとか流し込めたが、強心剤&気管拡張剤の方が濃いせいか、口元についたのをなかなかなめない。
そこがぬれていればなめとるだろう、と水槽に戻すと、砂場に飛び込んで砂を浴び、水分を払ってしまっていた。
なんてやつだ。お薬、飲まないと治らないよ!
その後、お豆腐にくっつけてなんとか食わす。明日からまた闘薬生活だ。
ちなみに、むぎは豆腐を回し車の中で食べ残し(薬部分は食った)、その後とろがドライブして白和えになっていた。(2002.8.11)

朝晩と、いただいた薬を二種、むぎにあげている。
まず、むぎをつかまえる。
もたもたしているところを簡単に捕まえられるのが少し哀しい。
元気バリバリ全開伝説のむぎであれば、こうはいかない。
つかまえたむぎを垂直に持ち、親指でくいっと口元を上げて、目薬容器の薬を一滴落とす。
たった一滴の水分は伝い落ちることもなく、水玉がひげや顔毛がたんまり生えているむぎの口吻にくっついて留まる。
これを、むぎの口の中に入れねばならぬ。
指でぐいぐいっとむぎの口元を押し上げ、歯を出す。
「ぜっっっったい、のまないわよっ」
プライド全開のむぎ、歯をくいしばる。
それでもくいくいとやわらかな口元を押し上げると、歯の横にすきまができる。
ここに、なんとか薬が染みこんでゆく。
飲み込んでくれるだろうか。
これを、二種類分済ませると私もむぎもぐったりしている。(2002.8.12)

イモダンゴやきなこダンゴをこしらえて、栄養補給をさせる。
このオダンゴはとろも大好きなので、仕方なくふたつこしらえる。
でないと、とろがかっさらって走ってゆくのだ。以前のむぎであればそんなことは許されなかっただろうが、今は仕方ない。
とろも、ままが心配で看病するのだが、おいしいものの誘惑には勝てないねずみなのである。
イモ粉やさらしあん粉をヨーグルトでふやかして丸め、レスキューレメディなども添加したおだんごは食べやすくおいしいので、むぎも積極的に受け取る。
しかし、ビー玉ぐらいの大きさのものを食べきるのに、5分以上かかる。休み休み食べるからだ。
ゆっくり、ゆっくり、お食べ。とろはつかまえておくから。(2002.8.13)

口元に薬をたらし、口元をめくって薬を染みこませる。これで、本当に飲み込めているのか、自分が信用できない。
いったん口のあたりに染みた薬は、きちんと飲み込めているのだろうか?それとも、あとで出してしまったりすることも、あるのだろうか?(2002.8.16)

電話で受付の人に容態を話すと、他の女性の先生に代わって話を聞いてくれた。
先日来あまり容態がよくならないということ、薬がちゃんと飲めているのか不安なこと、などを話す。
とりあえず移動のストレスをかけたくないので、自宅で安静にして様子を見てください、とのこと。
今無理に動かして病院に連れて行っても、すぐにころっとよくなるような治療はできないだろうし、容態が急変してしまうことだってあるのだ。

薬の飲み方については、現状のやり方でよいようだ。歯の隙間からしみこませるだけで、飲めているのだろうかと不安だったのだが、口の回りの毛にしずくがついているだけならともかく、一度口の中に入った液薬を吐き出すということはないので、時間はかかっても徐々に中に入っていっているのだそうだ。
利尿剤と強心剤と気管拡張剤、今後効いてくるのだろうか。(2002.8.17)

診察室に呼ばれ、むぎを診てもらう。まずは毎回の体重測定。小さな紙箱にむぎを入れ、0.1g単位まで量れるデジタル秤にのせる。
86.8g。やせてしまった、むぎ。
小さな聴診器で呼吸音を聞いてもらうと、あまりよくない音がするという。
レントゲンを撮ってもらう間、とろと不安なきもちで待合室で待つ。
現像ができてきたレントゲン写真は、あまりむぎの具合がよくないことを表していた。
先日撮ってもらったものより、左右の肺の部分がへしゃげて、おしつぶされている。まともに機能しているのは、半分ぐらいだそうだ。
利尿剤を使っていて症状がおさまっていないところを見ると、肺の中に水がたまる肺水腫ではなく、外側にたまる胸水か、あるいは腫瘍などの肉様のものが肺を圧迫している可能性がある、という。
エコー検査やレントゲンでは、「それ」が何なのかは、わからないそうだ。ねずみは、小さいから。
しかし、こうなってしまうともう、今使っている強心剤や気管拡張剤以外に、対処治療の術はないのだ。
相談の上、今の強心剤&気管拡張剤に加えて、漢方抗癌薬を出してもらうことにした。
「それ」が腫瘍なのかはわからないけれど、アガリクス配合のこの薬ならむぎの体に負担をかけずに処方してもらえる薬なのだ(もし腫瘍でなくとも、副作用はない)。
また、
「治らなくても、少しでも苦しみが少ない方がいい。残りの人生を楽に生きてもらえるには、どうしたらよいか」
と相談すると、
「根本的な治療になるわけではないが、ステロイド剤が効くことがある。腫れがおさまり、一時的に元気になる子がいる」
とのことなので、抗癌漢方薬のシロップにこれを混ぜてもらうことにした。

また、現在1日に2回飲ませている利尿剤は、1日に1回に減らし、その後はやめていく。
続けると脱水症状を起こしやすく、危険な薬でもあるのだ。
強心剤・気管拡張剤は、苦しそうであれば1回に2滴(現在は1滴)飲ませてもよいよのこと。
また、気管拡張剤には比較的即効性があるので、苦しいときはラクになりやすいらしい。
投薬後に酸素を十分に吸わせてやるのも効果的だそうだ。(2002.8.25)





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